私自身が実行していたことは「妻の決断をサポートすること」のみでした
11.04.28
不妊期間 3年0ヶ月 不妊治療期間 2年0ヶ月
妊娠に至った治療内容
(現在の妻の年齢:38歳)
自然妊娠(鍼灸治療は併用)
妊娠に至った経緯
2度の流産、1度の子宮外妊娠を経て自然妊娠。
現在、妊娠9ヶ月となりました。
●1度目の妊娠:
治療を開始する前、通水検査等の事前検査をした直後、自然妊娠したが流産。
●2度目の妊娠:
その後、数ヶ月の排卵誘発剤を使ったタイミング療法の後、再度妊娠したが、子宮外妊娠に。
右側の卵管を切除することとなった。
●3度目の妊娠:
卵管切除をきっかけに体外受精へステップアップ。三度目の顕微授精にて再々度、妊娠したが流産。
そしてこの3度目の妊娠・流産から3ヶ月後、思いもよらず自然妊娠に至りました。
妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
夫婦の問題に対して、「男性」の立場として書きます。
私自身が実行していたこととしては、「妻の決断をサポートすること」のみでした。
妊娠というものは、夫婦の問題でありながら、一方的に女性が体の負担など、多くの部分を背負ってしまいます。そのため、男性にとっては、逆に自分自身の無力さを感じる事となります。
これにより、男性がこの問題に対して無関心になる、また、それを女性が責めてしまう、という悪い循環に入ってしまう事をブログ等で見かけることが多く、我が家はそのようになりたくない、という気持ちが強くありました。
そのような中で、私が心がけていたのは、決断自体は妻に任せる、その一方で、できるだけ自分で興味を持ち、知識を持つ事で、その決断をサポートする、という事でした。
・直接的に何も出来る事が少ないと分かっているため、そこを情報という形で興味を持つ。
・決断は、妻に委ねているため、妻の決めたことを、受け入れる事が出来る。
という事を、二人のライフワークとして、自然体で過ごせるようにしていました。
男性の立場からすると、自分自身で言い訳が出来ることも多く、また、妻の言う事を全て信じるのは、正直、難しいです。
例えば、サプリを飲む、これがカラダに良い、と言われても、忙しい、とか、そんなの効果あるわけない、など思うことは度々ありました。
しかしながら、同じ目的に向かうために妻が決めたことに自分が共感してあげる事が、妻の精神安定上良いことであり、それが、最もカラダづくりに良いと信じて、最終的には従うようにしておりました。
不妊改善中の方へひと言
なかなか、2人で話をすることは恥ずかしい事であったり、男性特有のプライドが邪魔をすることも多いかと思います。
しかしながら、女性は、自分のカラダであり、見つめている時間が長い分、色々な気持ちが詰まってきてしまいますので、できるだけ2人で話をする時間がを作って下さい。
正解の無い治療であり、必ずしも望んだ結果が訪れるか分からない中で、辛いことも多いかと思いますが、二人の関係を深めるためのプロセスとして、一緒に考えるようにした方が、気が楽になると思います。
また、男性が焦ったところで良い結果になりませんので、女性を大きく受け止めてあげることが、最終的には一番大切だと感じました。
その他、ご自由に
不妊治療については、インターネット上、良質、不良な様々な情報が氾濫しています。
女性が不安になるだけの情報も多くあります。
それらを選別してあげる事も、女性にとって助けになると思われますので、是非、心がけてください。
幸運にも、我が家は授かることで一つの区切りを迎えましたが、必ずしも、授かることがゴールではなく、この先も色々と困難な問題に直面すると思われます。
それらを二人で乗り越える強さを身につける期間であった、という様に治療の時期を振り返っております。
編集室より
おめでとうございます!
ご主人からも「男性の声」をお聞かせいただけて、本当に嬉しく思っています。
男性の声も聞きたいと、女性からも、男性からもよく言われるのですが、実際にお声を聞かせていただけることは滅多にありません。
「決断は妻に委ねている」というところに強く感銘を受けました。
世間では、反対のケース、たとえば、「あまり協力的でないが決断には注文をつける」ことをよく耳にします。
それぞれに、それぞれの事情があるのだと思いますが、夫婦間の関係において何が最も大切なのかについて改めて考えさせられました。
本当にありがとうございました。
お元気なお子さんをご出産されますようにお祈りいたしております。