ですから、なかなか授からないことに悩み、いろいろと心配なことが出てくるということであれば、ご主人ともども、一通りの検査を受けるのがよいのではないでしょうか?
1年8ヶ月の不妊期間は、それほど、深刻な状態ではないかもしれませんが、年齢が35歳ということですから、年齢という観点からも早めに検査を受けることが大切です。
なぜなら、年齢による妊孕性(妊娠する力)の低下は避けられないもので、目安として、女性の年齢が37歳を境に急激に妊娠率が低くなるからです。要するに、検査の後、何らかの治療が必要なことが判明して、治療を受けることになったとしても、早く始める方が、確率的に、有利だからです。
誰しも、出来るなら自然妊娠を望むのは当然ですが、何らかの治療で妊娠の可能性が高まることが明らかになれば、お考えが変わることはよくあるケースです。
いつ頃、どんな方法で授かることが出来るのかは、本当に神のみぞ知るところで、私たちが100%コントロール出来るわけではありません。
ですから、後々、後悔しないということが大切なことではないでしょうか?
また、たとえ、治療を受けることになっても、必ずしも、体外受精のような高度な治療を受けることになるわけでもありません。
自然妊娠の可能性がなくなるということではないわけです。
例えば、数年間、授からないカップルが、子宮卵管造影検査の後、自然妊娠されるケースは、とてもよくあります。卵管に造影剤を注入することで、卵管の内側を掃除するという治療効果があるからです。
また、人工授精は、それほど、人為的な介入度が高い治療ではありません。
さらに、高度な治療にステップアップした後でも治療の合間に自然妊娠することも少なくありません。
いずれにしても、不妊を克服するプロセスは、分らないことばかりで、手探り状態で進むという感じは避けられないものです。
大切なことは、その都度、自分たちの考え方や価値観にあった方法や手段を選択することです。
最後に、慣れない環境での通院については、いろいろご自身で工夫するしかないと思います。
案外、案するよりうむがやすし、かもしれません!