ロワ佐奈子のセルフコントロール講座 妊娠しやすいココロをつくる
ロワ 佐奈子
第6回 ロールモデルを持とう!
こんにちは。
アンガーマネジメントを用いた妊娠しやすいココロづくりも6回目を迎えました。少しずつでも、自分が納得のいくものだけでも取り入れてゆくことで変化があらわれるはずなので、是非試してみてくださいね。それでは今週は、「感情は、誰かが持ってくるものではなくて、自分で決めるもの。」という前回の内容を、もういちどココロの中で復唱しながら、読み進めてみてください。
さて、性格は遺伝/生まれつきだから変えることなんて無理、と思っていらっしゃる方、実はそんなことは全くありません。性格は後天的に「獲得」できるものなのです。あかちゃん待ちを始めてからは、何となくいつも以上にネガティブにものを捉えがちだ、どうも些細なことで落ち込みやすい、とおっしゃる方も、そんな自分を変えることは可能です。
そうは言っても、自分の性質や性格を今さらどうやって変えるの?とふつうの大人なら思いますよね。本を読んで勉強したり、専門家のアドバイがないとだめなのでしょうか?いえいえ、実はとても簡単で誰でも成功できる方法がたくさんあるのです。そのうちのひとつを今日はご紹介します。
アンガーマネジメントではその手法を、「プレイロール」と呼んでいます。つまり、自分がなりたいと思う理想のキャラクターを持つ人を選び、その人になりきるのです。ビジネスの世界でもよく用いられる手法です。
自分のなりたい理想の人、つまりロールモデルは誰でも構いません。映画やテレビのキャラクター、歴史上の偉人や自分のまわりにいる人で「こんな人になりたい」と思う人がいれば、その人になりきってみます。その人なら、こんな時どう思うかな、どう言って対処するかな、とその人を「演じる」のです。演じ続けているうちに、その理想のキャラクターを自分のものにしてしまおう、という魂胆です。
そんな人は思い当たらない、という方は、当面自分のロールモデルを見つけることを課題としてみましょう。人を観察するいい機会になりますし、気になっていたけれど見ずじまいになっていた映画やテレビのシリーズを見てみるのも、気分転換を兼ねて楽しいかもしれません。
実際、私も繰り返しやって来る月の訪問者にどうしようもなく落ち込んでしまう自分を何とかしたくて、当初「ロールプレイ」ということばも知らなかったのですが、気がつくと習慣にしていたことをお恥ずかしながらここでご紹介させていただいて、終わりにしたいと思います。
アメリカのテレビシリーズ Sex and the Cityをよく観ていました。ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、少しだけ説明を。NYに住む4人の女性の友情、結婚や男性観、仕事観を通じて世界中の同世代の女性を虜にした人気番組です。その4人のうちのひとりCharlotteが、結婚しても子供に恵まれず不妊治療を行います。ようやくおなかに宿ったあかちゃんがあっという間に空に返ってしまい落ち込む日々・・・。そこから彼女が立ち直るエピソードがあるのですが、それを自分も落ち込むたびに繰り返し観ていました。私はTVのなかのCharlotteになりきっていたのです。見終えた後、自分にも少しパワーが戻ったような、そんな感覚になるのが嬉しかったのです。
実はその数年後、続編となる映画の中で、Charlotteは妊娠・出産するのですが、それを見た時に、自分の気持ちが「私もいつか妊娠するんだ」というポジティブな方向へと向かって行ったことを強く覚えています。これは計算外の嬉しいオマケみたいなものでしたが、今思うと、私があかちゃん待ち期間をからっと前向きに進みだすきっかけとなっていたように思います。