ロワ佐奈子のセルフコントロール講座 妊娠しやすいココロをつくる

ロワ 佐奈子

第8回 授かるもの パート2

こんにちは。

前回パート1では、みなさんにあかちゃん待ちのあいだに是非「失わず」に、「育んで」頂きたいものがあることについて、少し触れました。

私が失ってしまった大切なもの・・・それは、「信頼」でした。
それも、一番身近にいる、一番大切な人からの。

当時、気持ちが沈んでしまうとどうしても自分でそれをまた持ち上げることができなくなってしまっていた私は、夫の勧めで心理カウンセラーに通いました。夫も、「自分にはもう助けられない。」という気持ちがあったのでしょう。本来、「あかちゃんを授かり、一緒に育てる」目的を持ったパートナーである夫に対して、私は自分のカラダが思うように機能/反応してくれないことに感じる悲しみや怒りをぶつけていました。はじめの頃こそ、そんな私を優しく見守っていてくれていた夫でしたが、彼だってあかちゃんが欲しい、彼だって毎月悲しい思いを経験していたのに、私は大切な人の気持ちを汲むことやいたわることがまったくできない人になっていました。それどころか、彼の優しさを理解できず「どうして私のこの悲しみがわからないかしら!」と夫に攻撃的な気持ちさえ持ったのです。

そして、私の言動は少しずつ夫を変えていってしまったのです。

夫は私に対する「信頼」を失っていったのだと思います。それは「ことばの暴力」と言ってもよいでしょう。私は、夫を傷つけていました。自覚はありました。これはよくない、とも思っていました。でもどうしてもやめられなかった。

程度はそれぞれかもしれませんが、同じような経験をされた方、していらっしゃる方、是非知っておいて頂きたいことをひとつあります。

高いところから低いところへ。
身近な人へほど強くなる。
自分のところへ戻ってくる。

上に記した三つは、「怒りの性質」です。

イライラする。悲しく気持ちが落ち込む。攻撃的な気持ちになる。これらのネガティブな感情は、高いところから低いところへ流れます。例えば、会社なら上司から部下へ、家庭では親から子供へ。そして、その感情は身近な人へほど強くなるものです。

そして、その負の感情は連鎖してゆきます。キャッチボールみたいなもので、自分が投げた球は必ず自分に返ってきます。これについてはまた、別の機会にお話しさせて頂きますが、今日は「高いところから低いところへ流れ、身近な人にほど強くなる」負の感情の性質を覚えておいて頂きたいと思います。
そしてそれは、自分に必ず返ってくるのです!夫の信頼を失った私は、彼を辛い気持ちにさせただけではなく、彼の優しさを失い、家庭内の雰囲気を壊し、自分にも彼にも居心地の悪いものにしてしまいました。

次回は、それから時間が経って「現在の私」のお話しもしつつ、あかちゃんを授かるまでのあいだに是非 みなさんに「授かって」頂きたい夫婦の絆について、です。

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海外にいると、日本の季節の行事が恋しくなります。七夕は、なかでも素敵な習慣だと思います。子供時代に返ってお願いごとを書いてみては?