ロワ佐奈子のセルフコントロール講座 妊娠しやすいココロをつくる
ロワ 佐奈子
第12回 穏やかなココロを育む食べ方のヒント
こんにちは。
今週は実はまったく別の内容を用意していたのですが、前々回のメルマガで取り上げられていた「良質な卵を育むための食べ方のヒント」を読んでいて、とてもタイムリーだと思ったので、急きょ内容を変更してお届けいたします。
さて、食と妊娠する力の関係については、先週のメルマガ内、最新ニュースにあったとおり。
・炭水化物よりタンパク質をしっかり摂る
・朝ごはんをしっかり食べて、昼、夜と量を減す。
こんな簡単なことですが、研究ではしっかりと妊娠に関わる体の働きが向上されたことが明らかとなったとのこと。
そこに大きくかかわっているのが、インスリンというホルモンの働きだということでした。
ダイエットをしたことのある方には、これらのホルモンの働きによって「甘いものが止められない」スパイラルが起こることをご存知な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日みなさんに注目して頂きたいのは、このインスリンと関わりの大きい血糖値です。
前メルマガにも正しい食べ方として、「空腹時に甘いもの(清涼飲料水)を避ける」という項目にもあったとおり、血糖値の急上昇や急下降は百害あって一利無し、みなさんのココロの状態にも害を及ぼすことを知って頂きたいと思います。(もちろん、ダイエットの大敵でもあります。)
白糖などの甘いものが体内に入ると、血糖値が急上昇し、インスリンが分泌されます。急激に上がった血糖値はその後インスリンの働きによって急激に下降してしまうため、体は血糖値を上げようとさらに甘いものを欲してしまうのです。その時、体内ではアドレナリンが出されます。
このアドレナリン、血糖値をアップさせると同時に、交感神経の作用を高めます。つまり、体や脳が緊張・興奮状態となり攻撃的になるのです。
このように、血糖値は実は私たちの感情にも大きな影響を及ぼします。血糖値ががくんと下がったときに、人はイライラしたりきれたりしやすいようです。
体の中のホルモンの数値がジェットコースターのように上がったり下がったり・・・と、ちょっとイメージしてみただけでも、体や感情に良くなさそうなことがわかりますよね。ちょっとイライラしているからチョコレートでもかじってリラックス・・・というのは、ついやってしまいそうな習慣のひとつなのですが、どうやらこれでは余計にストレスを抱え込んだり、イライラしまうようです。
甘いものが好きな方にとって、甘いものを「全く口にしない」というのは、返ってストレスになりかねません。が、なるべく白糖や、それらの使われたソーダ類などを口にする機会は減らしたいものです。そして、「食べる順番」にも気をつけたいですね。甘いものをいきなり口にするよりは、やはり最初にタンパク質や野菜類を胃に入れた後の方が、血糖値の上昇率は穏やかになるようです。これだけでも、ホルモンによる感情の激しい起伏を押さえることができるようです。
いかがですか?良質の卵を育む食べ方と、ストレスやイライラを作りにくい食べ方には共通点がありました。さらに、血糖値に気をつける食生活をすることで、糖尿病やコレステロールにかかわる病気を遠ざけたり、ダイエットになったり、また高血糖は老化を進めるとも言われているのでアンチエイジングにも効果があったり・・・と、一石何鳥にもなりそうです。