ロワ佐奈子のセルフコントロール講座 妊娠しやすいココロをつくる
ロワ 佐奈子
第19回 心の糧、摂っていますか?
12月に入り、慌ただしい季節となってきました。ここフロリダも寒さには全く縁がないものの、街中がクリスマス一色、さまざまな商戦が繰り広げられています。本来の精神的・宗教的な意味合いはどこかへ置き去りになっているような雰囲気に、少し虚しさを感じてしまうのも事実ですが、大切な家族や友人たちと過ごす貴重な時間は、やっぱりこの季節特有のもの。忙しくも楽しく過ごしたいものです。
私はクリスマス映画が好きでよく観ます。お気に入りはいくつかあり、『34丁目の奇跡(1947年)』 『素晴らしき哉、人生(1946年)』 『ラブ・アクチュアリ(2003年)』 など、見終わった後にほんわか幸せな気持ちになれるものが好みです。でも、今日ここでとり上げる映画は、いわゆる「名作」とは言いづらい、ハリウッド的娯楽映画のひとつなのですが、ウィットに富んだ会話とパワーをくれることばの宝石が散りばめられた「隠れた名作」だと勝手に私が思う作品です 。その映画とは・・・
『ホリデイ(2006年)』
映画をご存知の方、「どこが名作〜!?」と笑わないでくださいね。
ロサンゼルスとロンドン郊外にそれぞれ住む4人の男女の恋愛物語ですが、脇役の老人で、かつて映画脚本家だったというアーサーという男性が、失恋をどうしても引きずってしまって立ち直りきれないでいる若い女友達アイリスにかける次のことばがとても素敵なのです。きっと多くの女性の心に響くものだと思います。(実際、「映画、ホリデイ」のキーワードで検索をすると、アーサーのこのことばをとり上げたブログなどが、いくつも出てきます!)そのことばとは、
「映画には、主演女優とその親友がいる。君は間違いなく主演女優だ。にもかかわらず脇役(の親友)のように振る舞っている。」
そう言われて、はっとしたアイリスはこう答えます。
「自分の人生だもの、自分が主役じゃないといけないはずよね!」
と、この会話だけこうして抜粋してみたものの、映画をご存じない方にどれくらいこのセリフが響くかは、ちょっと想像ができないでおりますが、ご興味のある方は是非一度映画をご覧になることをおすすめします。
もうひとつ、単純にハッピーな気持ちになれるクリスマス映画。それは、『あなたが寝ている間に(1995年)。』主人公のルーシーの屈託のない素直な明るさに感染してしまいましょう!自分が主演する映画(=人生)のストーリーは、自分で作り上げるものです。みなさんもすでにアンガーマネジメントを通してご存知の通り、「自分の感情は自分が選ぶ」という基本、このアーサーのことばがとてもお洒落に表現してくれていると思いませんか?是非ホリデイ気分を盛り上げてくれるこれらのクリスマス映画をレッスンにして、堂々と自分が主演のストーリーを作り上げていってほしいと思います。好きな映画や上質な本・お芝居を味わうことは、心の糧。妊娠しやすいココロづくりの栄養士として、今日は12月のホリデイメニューをお届けしてみました。私からのささやかなクリスマスプレゼントとして受け取っていただけると幸いです。