みなさま、
こんにちは。
今日は最近のカウンセリングについて。
内容は
10年前にはなかった
治療を受ける前に相談、
です。
この1~2年で増えました!
これから検査を受けるけれど・・・
本当に受けたほうがいいですか?
とか
一通り、検査をして結果は出たが、
いまいちよくわからないので
教えてもらいたい、
ということも・・・
不妊ということが
身近になったということと、
カウンセリングも
身近、と言いますか、
利用することへの抵抗が
低くなったのかなあ、
と思ったり。
でも、
その背後には誰にも相談することができなくて・・・
という気持ちは大きいのです。
では
カウンセリングのやりとりを紹介
(勿論脚色してます)てんとうむし
クライエント(相談者、以下ク)
「今35歳なので、早く子供は欲しいけれど、
治療をしてまで
欲しいかどうかわからない。
でも夫は欲しがっているので、
検査はしようと思うけど、
やっぱり検査はしたほうがいいんでしょうか?」
カウンセラー(私のことです、以下カ)
「早くお子さんが欲しいとは思っていらっしゃる。
でも治療については
まだ心が整理されていないのですね?
ただご主人様もお子さんを望んでいるので、
検査を受けようかとは思っているけど、
迷っているのですね?」
ク「そうですね~、まあ、
たぶん検査をすると思うのですが、
一度検査をすると
そのまま治療をすることになりそうで、
少し躊躇しています」
カ「検査をするとそのまま治療をすることになりそうで、
それはAさんの気持ちがまだ
整理がついていないので、
抵抗がある、という感じですか?」
ク「そうですね、抵抗はありますね。」
カ「今、Aさんがおっしゃる治療、
というのはどういうことを
意味していますか?」
ク「ああ、体外受精とか。
でもあまりよくわからないんです。なんか、
人工的なことはできればやりたくないな、と思って」
と、こんな感じです。
本当はこんなに丁寧でないです・・・
もっと、言葉を略したり、
あるいはクライエントさんの話が長いと、
こんなにぽんぽんやりとりはないのですが、
あくまでイメージで。
もしかすると
このAさんが
他の相談機関に同じことを相談すると
「もう35歳なんだからすぐに検査するべきよ」
「体外受精なんて
今は24人に1人はARTで生まれた子供なんだから
全然気にしないで!」
「じゃあ、旦那さんとよく相談して」
になりがちだったりもします。
上記の返答は
間違いではありませんが、
心理カウンセリングでは
上記返答はクライエントさんには
届かいないだろうなあ、
ということを知っています。
そんなことは本人が一番よく知っているのですから。
だから、
なぜクライエントさんが
悩んでいるのかを
よく
「聴いて」あげます。
この聴く、というのも
難しくて。
ただ「聞く」ではだめです。
「聴く」とは
クライエントさんの考え、とくに気持ちを
聴きます(聞きます)
上記の例だと
「躊躇する」
「抵抗がある」
「子供は欲しい」
気持ちを受け止めます。
でも
「人工的なことはやりたくない」
という部分は
知識的に不足している部分もあるかもしれないし、
価値観も影響します。
この辺りもいろいろと質問して、
本人が今、検査をするかどうかを迷っている気持ちを
明確にできるように
お手伝いします。
ほんの一部の紹介ですが、
こんなやりとりを45分~60分かけて行っています。
大変ですね、
とよく、
本当によく言われますが、
とても大事な個人の思いを
話してくださるほど
信頼してくださること、
そして
カウンセリングで少し心が軽くなりました、
と
言われたときの
お役にたてたかな、
という充実感は
私の心のエネルギーを満タンにしてくれます!
勿論、失敗も多々ありますしょぼん
その都度反省し、
失敗を繰り返さないように
努力いたします。