曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

リフレーミング

2016年10月31日

皆様、こんにちは。

最近、寒くなりましたね。
実は先週、風邪をひいてしまい、
私とのカウンセリングを受けた方には
ご迷惑をおかけしました。
(鼻水や咳などで見苦しい姿で申し訳ありませんでした)

さて、その風邪はほぼ治りましたが・・・
個人的な話でこれまた申し訳ありませんが、
応援していた広島東洋カープという野球チームが
日本シリーズという戦いで負けてしまい、
元気なし、
です。

勝てそうで勝てなかったことや、
黒田選手の引退があったり、
なんといっても32年ぶりの日本一を目指していたことなど、
たくさんの思いがあったので、
いや、
疲れました。

敗因はざっくり言えば、
監督の違い、
でしょうか?
まあ、いろいろあるでしょうし。

でも、いつまでも沈んでばかりいられない、
わけです。
元気ないカウンセラーって嫌じゃないですか?

こんな時に活用できるのが
「リフレーミング」
という技法。
もとは家族療法で使われていた技法ですが、
今ではいろいろな場面で使われているようです。

「フレーム」というのは英語で「枠」とか「枠組み」
それを「リ(re)」=変える、もう一度、
することで、
枠組みを変える、とらえ方を再考してみよう、
という意味です。

私の例で言えば

「日本シリーズで負けた。がっかり。こんなに応援したのに。優勝しなければ嬉しくない」

この思考をリフレームすると

「日本シリーズで負けた。確かにがっかりだけど、日本シリーズに出られたことで十分に喜びは味わったよね。他の球団よりもたくさん応援する機会も得られたし、応援できる楽しみもあったよね。優勝してほしかったけど、勝負の世界だから勝ち負けはつくし、だから応援していて楽しいんだよね。応援できる球団があること自体、幸せなことかもしれない」

となるかもしれません(でも、正直、今ここまで思えない)

ポイントは、

ただ「前向き」になるのではなく、
ちゃんと、もともとの気持ちを受けとめ
(がっかり、とか、優勝してほしかった、とか)
でも、
どうしてそんな気持ちになったのかを
よく考えてみると、
他の気持ちもみえてきませんか、
というもの。

なかなか自分でリフレーミングは難しいのですが、
簡単なことならできるかもしれません。

たとえば

もうすぐやってくる年末年始。
毎年、年末の集まりで子供はまだ?と聞く叔母。

今の気持ちは、
「またあの叔母に言われるは嫌だ。会いたくない。憂鬱。どうして子供の話しかしないのかしら。」
とします。

ここで、頑張ってリフレーミングしますと
「叔母も子供(自分のいとこ)が一人で、散々親戚に二人目はまだかって言われていたのかもしれない。そうならないように私にも言っているのかもしれない。今よりは昔のほうがいろいろと干渉もあっただろうから、まだ今の時代のほうが、気楽な部分はあるかもしれない。会うのは嫌だけど、年末だけだし、
会わないことでいろいろ言われるよりは会ったほうが楽だったりもするし」

となるかもしれません。

考え方、感じ方を変える、というよりは
今の気持ちをもう少し広げると
悪いこと、辛いことばかりではないものも
見えてくるかも、
という感じです。