ドクターにインタビュー
妊娠しやすい夫婦生活とは?~タイミング法にまつわる誤解を正す
辰巳 賢一 先生(梅ヶ丘産婦人科院長)
ドクターに訊く、今回のテーマは、「妊娠しやすい夫婦生活」についてです。
妊娠を望むようになると、まずは、性交のタイミングを意識するようになりますから、皆さん、特に、まだ不妊治療は受けていない、受けようかどうか迷っている人にとっては、最も関心のあるテーマの一つでしょう。
ところが、実際のところ、いつどのように性交すると、より妊娠しやすいのかについて、間違って伝えられることが多く、専門家の間でさえ誤解されていることが少なくありません。
そもそも、セックスはプライベート中のプライベートなことですから公然と語られることはなく、正しい情報が行き渡らないのは当然と言えば当然なのかもしれません。
ただし、妊娠の可能性を高めるには、正しい知識を持っておくことが大切です。それによって病院に行く前に妊娠することが出来ればそれに越したことはありません。
そこで、最先端の高度生殖医療を行いながらも、一般不妊治療においても、症例数、治療成績で、日本のトップの実績のある、東京の梅ヶ丘産婦人科院長の辰巳賢一先生にお話をお伺いしました。
vol.02 インデックス
- 【1】 1ヵ月のうち妊娠できる日は6日間もあります
- 【2】 最も妊娠しやすいのは実は排卵日ではありません
- 【3】 性交の回数が多いほど妊娠率も高くなる訳とは?
- 【4】 自分で排卵日を予測する2つの方法とは?
- 【5】誰にも聞けないけどちょっと気になること
- 【6】自分たちで実践する正しいタイミング法とは?
- 【7】病院で受けるタイミング指導
梅ヶ丘産婦人科院長。医学博士。日本生殖医学会生殖医療専門医。
京都大学医学部卒業。京都大学病院、長浜市立病院、東京大学医科学研究所(生殖免疫学)、京都大学病院(不妊外来、体外受精チーム)、神戸中央市民病院副医長を経て、1991年より梅ヶ丘産婦人科。一般不妊治療から体外受精などの生殖補助医療まで、不妊に関するすべての分野での豊富な知識と経験を持つ。これまでに10000人以上の妊娠に成功している。
ドクターに訊く
ドクターにインタビュー
- 第25回 精索静脈瘤と男性不妊 〜精子の質を高めてパートナーの治療成績の改善を図る
- 第24回 子宮内膜症と不妊治療
- 第23回 納得のいく選択や決断のための“情報共有”について考える
- 第22回 老化促進物質AGEをターゲットにした不妊治療
- 第21回 不育症を正しく理解する~不妊症と不育症はひと続き
- 第20回 栄養と妊娠力
- 第19回 40代の不妊治療について考える
- 第18回 不妊治療の終結について考える
- 第17回 栄養と生殖機能の関連研究の第一人者に聞く
- 第15回 オーダーメイドの不妊治療とは?~あるべき不妊治療を考える
- 第14回 30代後半、40代からの不妊治療
- 第13回 不妊治療には、なぜ、“対話と物語”が大切なのか?
- 第12回 妊娠前からの食生活が子どもの一生の体質をつくる
- 第11回 妊娠しやすい思考ってあるのでしょうか?
- 第10回 クラミジア感染症と不妊 ~検査と治療についての正しい知識
- 第09回 ストレスフリーの不妊治療を目指して
- 第08回 体が本来持っている妊娠する力を取り戻す
- 第07回 酸化ストレスと男性不妊
- 第06回 質のよい卵を育むための生活習慣
- 第05回 不妊治療でなかなかよい結果が得られないとき
- 第04回 体外受精の後悔しない病院選びについて
- 第03回 ちゃんと知っておきたい薬のこと
- 第02回 妊娠しやすい夫婦生活とは?
- 第01回 不妊予防という考え方