これで不妊治療を止めようと覚悟を決めたら肩の荷が下りた気がして
06.08.24
不妊期間 5年1ヶ月 不妊治療期間 4年3ヶ月
妊娠に至った治療内容
体外受精
妊娠に至った経緯
●最初の1年は漢方とクロミッド等のみ処方するタイミング指導を行う病院に通いました。
が、妊娠は望めず不妊治療専門医を紹介され、すぐ翌年に転院。
この頃はマカ等は飲んでいたものの、受け身の治療でした。
●不妊治療専門医院では、フーナーテスト、精液検査等も行いましたが、問題はなく、数回の人工授精へと進みましたが妊娠には至らず。
半年程が経過して、当初より確認されていた子宮筋腫が拳程に膨張。妊娠を阻害する場所だったため、手術のためまた転院を勧められました。
人気で混み合った病院だっただけに私が聞くまで筋腫のチェックもなく、自ら積極的に確認する事の重要さを痛感。
一方で30代前半、仕事と治療の両立は気分の浮き沈みも大きく鬱症状にも悩まされました。
●転院した病院では初めての子宮卵管造影も行い、妊娠を急ぎたかったため、ホルモン治療等はせず、開腹手術で子宮筋腫の切除を行いました。
その後1年は妊娠は避けるよう指導を受けました。
●1年経過して、再び辛い治療となる事も覚悟し大学病院の不妊治療外来に通い始めました。
一連の検査、再び造影検査も行い6回の人工授精に入りましたが結果は×。
待ち時間も多く仕事を早退する日も増加しましたが、年齢的にも落ち着いて来た事で、むしろ以前よりも治療には積極的に。
大学病院だけあり、先生も1年で3回も変わり、その都度、自分の原因や以前の治療歴をきちんと伝え、治療法や投薬についても、積極的に先生に聞く姿勢が習慣化。
段々と自分でも治療自体に能動的になることを意識し始めました。
●約1年が経過し、ついに体外受精を医師より勧められました。年齢も30代後半、主人とも長い治療生活の中でその話は何度もしていたため、すぐお願いしました。
とはいえ、1ヶ月は長期間のホルモン剤で内膜が薄くなっていたため、薬で排卵を止、め身体を休めてからのチャレンジとなりました。
→7月はじめ、初の体外受精で初めての妊娠に至りました。
本当に長い道のりでしたが、次の週には双子だとわかり、ようやくジワジワと喜びの実感が湧き始めました。
妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
とにかく、お金と時間と精神力の必要な治療だけに、絶対に駄目でも後悔しないよう、「妊カラ」のバックナンバーを読み尽くし、食生活等、妊婦以上に徹底しました。
また、この治療の様々な面での大変さを始めてみて痛感し、今回結果がどう出ても不妊治療はこれで止めることを決心しました。
すると突然とても肩の荷が下りた気がして、まだ始まってもいないのに、運転中にドーッと涙が出て気持ちが楽になりました。
●塩辛い物、油物、加工食品、冷たい・甘い物、動物性たんぱく質を避けました。
●体を温める食材(生姜や唐辛子等)を積極的に摂取。
●アロマライトやお風呂等などで使いまくっていたハーブ類を全て中止(今も中止してます)
●葉酸・マカを忘れずに採る等です。特に採卵~移植~受精後2週間位は徹底的にやりました。
●性行為は子宮収縮が起きやすいため、行わない等
あと、風水も信じてトイレや浴室、玄関などを清潔にし塩を盛り直したり、以前にもお参りに行った真鶴の方の子授けの神社にも改めてお願いに行きました。
不妊改善中の方へひと言
私は恐らく不妊治療でも子宮筋腫の開腹手術なども含めると、結構ヘビーな治療をしてきた方だと思います。
その間、子供が欲しくて欲しくて…という時期もあり、仕事との両立が苦で鬱っぽくなってしまった時期もありました。
でも30代も後半に入るという時に、今回の体外受精の投薬に入って、自分たちに本当に子供って必要なんだろうか…と改めて心の中を覗いてみると、いれば楽しい、2人だけでも楽しいなと思えたのです。
そして「これで打ち止めにしよう」という覚悟もできたのだと思います。
それが今考えれば、これまでで最も自分の気持ちを楽にしてくれて、妊娠にも至った要因なのかもしれません。
多分、この治療はだらだら続けるものではなく、どこかに1つ1つ小さな着地点を置いて、そこに向かって2人でダッシュをかけていくというのが、夫婦で生きていく上でもモチベーションを高めてくれるコツなのかもしれません。
その他、ご自由に
今回痛感したのは、自分の不妊治療に対して、能動的になることの大切さです。
病院では沢山いる患者さんの中で自分の存在感を先生に印象付けること。
医師にも前回言った事、以前に受けた手術、検査、現状さえ見落とされる事態が実際にありました。
結果、回復手術までして貴重な1年の不妊期間を取らざるをえなくなったり、不妊の原因も明快にならぬまま結果の出ない薬を飲み続ける事でいたずらに時が過ぎたり…。それも振り返れば治療に対して医師任せ、薬任せの受け身の姿勢にも問題があったのだと思います。
楽な方に走っていたのかもしれません。
今回治療に能動的になって先生に、現状の治療はどうなのか、次の手はないのか、アピールし続けて行ったり、「妊カラ」のような情報を積極的に取って、読み流すのではなく、きちんと生活に取り入れたり…、そうした一つひとつを実践した事が今回につながったのかなと思います。
でもまだ11週目。
つわりが辛い時期で食生活がかなり崩れてきていますが、気を抜かず2人の赤ちゃんのため、不安もありますが、頑張ろうと思います。
編集室より
おめでとうございます!
不妊治療は、いわゆる、病気を治療するわけではありませんから、自分たちが、主体になることが、実は、最も大切なことですね。
まだまだ、不妊治療を受ける環境、特に、主体的に判断するための情報環境は、整っているとは言い難いものがありますから、ついつい、お任せ的になってしまいかねません。
また、二人で、普段、なかなか口にしない、出来ないような事を確認しあって、結局は、そのことが、お二人が、これからの人生をより充実させるための価値観の摺り合わせになるのですね。
詳細に報告いただいて、本当にありがとうございました。