話しを聞いてもらうことでストレスが解消

06.12.07

お名前  けんちゃん さん 性別  女性 年齢  31歳 結婚歴  3年1ヶ月
不妊期間 2年2ヶ月 不妊治療期間 0年8ヶ月

妊娠に至った治療内容

タイミング法(生理3日目より1日2錠クロミッド×5日間+HMG2回、排卵前後にHCG各1回)

妊娠に至った経緯

基礎体温も見ながら、自己流で1年半弱タイミングをはかりましたが一度も妊娠しませんでした。
自分では基礎体温はきちんと2層にわかれているし、全く問題ないと思って自己流を続けていたのですが、いざ不妊治療専門のクリニックに検査に行くと、軽い黄体機能不全であることがわかりました。(主人の検査は問題ありませんでした。)ですのですぐにクロミッド+HMG-HCGを使ったタイミング法に入りました。
ホルモン治療に抵抗はありましたが、自己流の時は30日~34日周期だったのが毎月きちんと28日周期になり、低温期・高温期の区別もしっかりしてきました。
また、自己流の時は排卵日がつかめずそれがストレスになっていましたが、通院後はきちんと排卵日がわかるようになり、共働きの私たちにとってはありがたかったです。
これだけ変化がありましたので、すぐにタイミング法で妊娠できるかと思っていましたが、結局6回タイミング法を続けても一度も妊娠することはありませんでした。
その為すぐにAIHにステップアップしましたが、やはり陽性反応を見ることができませんでした。
AIH1回目は妊娠する確率が高いと聞いていましたし、初めてのステップアップで期待しすぎていたこともあり、この時の落ち込みようはひどかったです。
また、この時期同時期に結婚した友達や同僚の妊娠報告が立て続けにあり、それも落ち込みに拍車をかけていました。
ですから2回目のAIHも1回目同様だいぶ気合を入れてのぞむ決意だったのですが、見事その日が祝日とぶつかってしまい、「今回はタイミングでがんばってください。」と先生に言われたときは、完全に気が抜けてしまいました・・。
「どうせタイミングじゃあ妊娠しない・・。今月は一回チャンスを無駄にした・・・。」という気持ちでいっぱいでした。
ですから夫婦関係も、今までのタイミング法では念には念をという気持ちで3・4回持っていたのですが、今回は2回しか持ちませんでした。
また、最初から期待していなかったため、いつもは気になって気になって仕方がなかった基礎体温もほとんどチェックすることなく、気づいたらいつもより長い高温期を保って初めての陽性反応を見ることができました。
まだ、心拍が確認できたところで不安もありますが、ようやく授かった命を大切に育てていきたいです。

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

あまり着込むのが好きではなく冬でも薄着をしていたのですが、この夏に初めての全身アロママッサージをしにいったところ、「かなり冷え性でしょう?これじゃあ妊娠は難しいわよ。」とはっきり言われてしまいました。
それからは、かわいいババシャツやスパッツをそろえ、体を冷やさないように常に気をつけていました。
その結果かどうかわかりませんが、タイミング法を続けていた頃(春・夏)よりも、9月10月11月の方が高温期の平均体温が高くなりました。

不妊改善中の方へひと言

よく「あきらめたとたんに妊娠した」とか、「ふと気が抜けた瞬間に妊娠した」などの話を聞いていましたが、フルタイムで働きながらの通院でしたので、常に仕事のスケジュールと通院スケジュールのにらめっこで、とても気が抜ける瞬間などないと思っていました。
もちろん仕事との調整を抜きにしても、月に何度も不妊専門のクリニックに足を運んでいるのだから、頭から「妊娠」のことを完全に追い払うことなどできないと思っていました。

そんな私ですが、ふと気が抜ける瞬間は思いがけずやってきました。
無理に「妊娠」のことを頭から追い払おうとする必要はないのだと思います。
(妊娠した月の心理状態と妊娠がどの程度因果関係があるのかはわかりませんが。。)
また、今まで不妊のことは誰にも話していなかったのですが、妊娠する2ヶ月くらい前に数人に思い切って話してみました。
私の場合、親や親友など自分に近い存在の人には逆に話しにくかったので、あえて遠くすぎず近すぎずの出産経験のある友人や産休中の同僚に話をしてました。
話を聞いてもらうことで、どんどん前向きになり、みるみるうちにストレスが解消していきましたよ!

その他、ご自由に

不妊を経験して、今まで自分がいかに他人に対して無神経だったか気づかされました。
子供のことだけでなく、結婚前は彼氏のいない友達の前で彼氏の話を延々としたり、結婚後は独身の友達になんで早く結婚しないのか問い詰めてみたり、今思うとそんな自分が本当に大人げなかったと思います。
今回不妊を経験して、世の中にはいろいろな考え・立場の人がいることに改めて気づき、人と話をするときは常に相手の立場を思いやって話せるようになってきたと思います。
まだまだ至らぬ点は多いと思いますが、不妊の期間は決して無駄ではなかったと思えるようになりました。
皆様のところにも一日も早くコウノトリが舞い降りてくることを心からお祈りしております。

編集室より

おめでとうございます!

誰かに話しを聞いてもらうというのは、もうそれだけで心に重くのしかかっていたような感覚が、随分と軽くなるもののようで、それも、おっしゃるように、あまり距離が近い人でない方がよい場合もあるのですね。

その時々の工夫や心境の変化がとても伝わってきて、多くの方々の参考となり、励みになったと思います。

貴重な経験を投稿頂きありがとうございました!