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妊娠しやすいカラダづくり No.1178 2026/1/25
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今週の内容__________________________________________________________
・最新ニュース解説:睡眠と体外受精治療成績との関係
・編集後記
最新ニュース解説 Jan. 2026__________________________________________
睡眠と体外受精治療成績との関係
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睡眠の質の低下、10時間以上の長時間睡眠、1時間以上の昼寝が、体外受精や顕微授精での卵子の成熟や胚発育にマイナスの影響を及ぼすののの、妊娠率に迄は影響しなかったことが中国で実施された研究で明らかになりました(1)。
そもそも、睡眠は健康に大切なことは言うまでもありません。
ただし、妊娠しやすさに対して、どう影響するのか、出来るだけ正確に知っておくことが大切だと思います。
なぜなら、睡眠については、自分のことでありながら、完璧にコントロールすることは簡単ではないので、なんとかしようとすると、かえって、ストレスを招きかねないかもしれないからです。
◎どんな研究だったのか?
中国の武漢大学中南病院で体外受精・顕微授精を受ける女性患者174名に、治療に入る開始前に
睡眠の質や睡眠時間、寝つきの良し悪し、さらには昼寝の時間を質問票で調査し、その後の採卵数や卵子の成熟、胚の発育との関係を前向きに解析した研究です。
◎どんなことがわかったのか?
睡眠の質が低い女性は採卵数が少ない傾向がありました。具体的にな、眠りが浅いとか、寝つきが悪いと感じている女性では、採れる卵の数や成熟した卵の数が少ない傾向がみられました。
しっかりと眠れた感覚が大切かもしれません。
また、長く寝すぎても良いとは限らないこともわかりました。
意外なことに、 毎晩10時間以上眠っている女性では、採卵数や成熟卵数、良好胚の数
が少ない傾向がみられたというのです。
長く眠れる=体に良いと思いがちですが、妊孕能においては適度な睡眠時間が重要そうです。
さらに、昼寝は「短時間」ならOKでも、「長時間」は要注意ということもわかりました。
この研究で特に注目されたのが昼寝で、30分〜1時間以内の短い昼寝なら問題ありませんでしたが、1時間を超える昼寝は卵の成熟率低下と関連していたというのです。
特に、夜はよく眠れていてBMIが標準的な女性ほど、長い昼寝がマイナスに働く可能性が示されました。
妊娠率への影響については、睡眠と「妊娠率(着床率・臨床妊娠率)」との間には明確な差はみられませんでした。
つまり、 この研究が示しているのは 睡眠は「妊娠できる・できない」よりも、卵や胚の"準備段階"に影響しやすいということです。
この研究結果を踏まえると、妊活中の睡眠のポイントは以下の通りです。
・夜は7〜9時間程度を目安に
・ 寝つきやすい環境づくりを意識
・ 昼寝をするなら30分以内
・「眠らなきゃ」と無理に頑張らない
◎おわりに
睡眠が治療成績に及ぼす影響について、ざっくりと理解いただけたかと思います。
それほど神経質になることはないと思いますが、睡眠が重要であることは変わりません。
名古屋大学の研究(2)で、日本の高齢者が年齢とともに生活の質が低下していくパターンとして、決して、一律に低下していくわけではなく、徐々に低下していくパターンと急速に低下するパターンがあり、それをわけるのが「睡眠の質」だったという研究報告がなされています。
要するに睡眠の質が低い人は、一気に老け込むというわけです。
文献)
1)Sleep Med . 2025: 126: 122
2)Sci Rep. 2025; 16; 872. .
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編集後記____________________________________________________________
睡眠、大切ですね。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.1178
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編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
企業サイト:https://partner-s.info/
情報サイト:https://www.akanbou.com/
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