排卵がちゃんとおありで、卵管の通過性も完全な閉塞とは言えず、微妙なところというころであれば、いきなり、高度な治療に入る前に、まずは、一般的な不妊治療から始めてもいいのではと思ってしまいますよね。
さらに、 日本産科婦人科学会の会告によれば、「これ以外の医療行為によっては妊娠成立の見込みがないと判断されるものを対象とする」とされています。
ただし、他の治療で妊娠が成立する可能性が完全には否定できないケースであっても、治療歴や年齢を考慮して適応となることもあります。
体外受精を勧められた先生の判断は、まさに、年齢を考慮されてのことと思われます。先生が、すぐに体外受精を勧められるのは、結果的にお子さんを授かる確率が高いためです。
実際のところ、体外受精以外の治療で妊娠できる可能性を否定できないからといって、これから、卵巣を刺激しながらのタイミング指導や人工授精といった治療を続けた場合、それで妊娠できればいうことはないのですが、もしも、妊娠できずに、やはり、体外受精しかないとの判断がなされた場合、年齢的には40歳近くになっており、たとえ、体外受精を受けたとしても、妊娠の確率はずいぶんと低くなってしまいます。
この辺りのことをどのように考えるか、です。
もちろん、だからといって、必ずしも、すぐに体外受精を受けなければならないというわけではありません。
ゆくゆくは体外受精も受けられるおつもりであれば、すぐに受けた方がお子さんを授かる確率が高いですよ、ということです。
なんていいますか、どこまで切実にお子さんを望んでらっしゃるのか、どこまでの不妊治療を受けられるおつもりなのか、ご主人とじっくりと話しあい、お考えになるべきです。
いかがでしょうか?