卵管が閉塞してしまって、卵子が通ることが出来なくなってしまったり、癒着が起こって、卵管の形が変わったりして、卵管が卵巣から排卵された卵子を取り込みにくくなったりするからです。
クラミジアに感染すれば、必ず、卵管障害を招くというわけではありませんが、卵管障害があっても、自覚できる症状や兆候がない場合が多いものですから、卵管の状態を調べる検査を受けなければなんとも言えません。
卵管の機能を調べる検査でよく実施されているのは、子宮卵管造影検査や腹腔鏡の二つです。
子宮卵管造影検査では卵管の中や子宮腔の状態が分かります。月経前か排卵の前に受けます。
膣から子宮の中に造影剤を注入して、子宮の内側の形や卵管が通っているかどうか、また、腹腔内に癒着がないかどうかを調べます。
子宮卵管造影では、子宮や卵管の内側について調べるもので、それに対して、腹腔鏡では、骨盤の内側、要するに、子宮や卵管、卵巣の外表面を直接みて調べるものです。
まずは、子宮卵管造影検査を受けることをお勧めします。
卵管の中を掃除して通りをよくする効果もありますので、ほんとに軽微な卵管障害で妊娠が妨げられていた場合には、この検査の後で、妊娠されることがよくあります。