原因不明の場合でも薬を飲むものなのでしょうか?
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Questionご質問・ご相談内容
原因不明の場合でも薬を飲むものなのでしょうか?
不妊専門の病院に通い始め2ヶ月です。
一通りの検査を受け、先生からは今のところ原因が見つからないと言われています。
その病院は「どの先生に診察受けても治療方針に変わりはないので安心してください」という方針で、これまで何人かに診てもらいましたが、一番自分にあっている(安心できる)先生に、「原因はわからないけど一度次周期からクロミッドをのんでみようか」と言われました。
後日生理が近くなったので受診すると別の先生に、「今回タイミングで様子見ます?」と言われたので、前に薬を飲んでみようかと言われましたと話すとセキソビッドを処方されていました。医者に何でも聞くべきなのですが、とても聞きづらかったのです。
飲むほどではないのか、年齢的に飲んだほうがいいのか・・・。
卵管造影検査はしたところです。
薬の事はいろいろ調べましたが、初めての服用のうえ、薬の事を十分に聞けず、不安に思っています。
薬はどのような場合に処方されるものなのでしょうか?
原因がわからなくても妊娠を望むなら服用するものなのでしょうか。
お名前:より 性別:女性 年齢:34
結婚歴:3年 不妊期間:3年0ヶ月 不妊治療期間:0年2ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/精液検査(ご主人)/子宮卵管造影 これまでに受けた治療:タイミング指導
Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
どこも悪いところが見当たらないのにもかかわらず、薬を飲むのに多少の抵抗を感じるのも当然のことですね。
一通りの検査をしてみて、どこも異常がないとなった場合、治療を施すところはないわけですから、授かるために取るべき手段としては、
まずは、 最も妊娠しやすいタイミングに夫婦生活をもつべく、先生からタイミング指導を受けるということになります。
その場合、施設や先生によって、また、患者さんの年齢やそれまでの不妊期間、その他の状況によって、いろいろ考え方が違ってくるのですが、問題なく排卵がある場合でも、少しでも妊娠の確率を高める目的で、まずは、飲み薬の排卵誘発剤を使用することがあります。
働きとしては、脳に作用して、卵を育てるホルモン(卵胞刺激ホルモン)の分泌を促して、もっと、しっかりと卵を育て、より成熟度を高めたり、通常は1個の卵が排卵するのですが、複数の卵を排卵させたりして、妊娠の確率を高めようとするものです。
実際に、原因不明不妊の治療成績について、タイミング指導にクロミフェンを使うことによって、もともと、その人のもっているベースとなる妊娠の確率が1.5倍になるという研究報告があります。
一般的には、クロミフェンというお薬を飲むのですが、よりさんの場合は、ちゃんと自力で排卵がおありのようですので、クロミフェンよりも作用が弱くて、頸管粘液が少なくなるとか、多胎妊娠というような副作用の心配がほとんどない、セキソビットを処方されたのだと思います。
ですから、まずは、一定期間、お薬なしにタイミング指導を受けるという選択肢もあるわけですから、もしも、どうしても、現時点でお薬を飲むことに抵抗をお感じになるのであれば、先生に、その旨を率直にお話しになって、今後の治療方針を決められてはいかがでしょうか?