世間では30代後半、40代になれば、体外受精を受けなければ妊娠が難しいかのような印象があるかもしれませんが、全くの間違いです。
たとえば、東京都世田谷区にある不妊治療専門クリニック、梅ヶ丘産婦人科の不妊治療で妊娠した女性の年齢別妊娠方法では、35歳では50%がタイミング法、25%が人工授精、そして、体外受精は25%です。40歳でも、タイミング法が28%、人工授精が18%、体外受精が54%となっています。
このように、患者さんに偏った治療法を勧めるようなことをしないクリニックでは、30代後半、40代でも半分はタイミング法や人工授精で妊娠出来ていることがわかります。
ですから、検査で卵管やご主人に大きな問題がなければ、年齢が高くなっても体外受精を受けなくても妊娠できる可能性は十分にあるわけです。
また、人工授精の周期あたりの妊娠率は、確かに、5~10%と言われています。そして、もちろん、女性の年齢が高くなるほど低くなっていきます。
ただし、1回あたりの妊娠率が低くても、繰り返すことで妊娠に至る確率は当然高くなります。
一般的には人工授精も5、6回繰り返しても妊娠に至らなければ、体外受精にステップアップすることを勧められます。
その結果、6回以上、人工授精を続けるカップルがうんと少なくなるので、妊娠率も6回以上は低くなってしまいます。
ところが、梅ヶ丘産婦人科の治療成績では14回くらいまで人工授精の妊娠率は大きく下がりません。
はっちさんのところのように、夫婦で話しあい、治療は体外受精は行なわず人工授精までと決めていらっしゃるのであれば人工授精を10~12回続けられる意味はあると思いますし、妊娠の可能性は十分にあると言えます。