ロワ佐奈子のセルフコントロール講座 妊娠しやすいココロをつくる

ロワ 佐奈子

第5回 自分の感情は自分が決める

こんにちは。

さて今日は、前回の「べき」という害虫(勝手な思い込みや価値観)の退治ができるようになったみなさんに、ひとつ覚えておいて頂きたいことがあります。とても単純なことですが、多くの方が誤解している現実についてです。

それは、「自分の感情は、自分が決めている。」ということ。

自分が怒ったり悲しんだりすることは、もちろんその感情のもととなる事象があってのことではありますが、その事象が怒りや悲しみといった感情をみなさんに運んできたのではありません。そう感じたのは、みなさんご自身なのです。

例えば少し極端な例になりますが、「子供が欲しい」と思っている人にとって月の使者の訪れは「絶望」や「悲しみ」を感じる対象となりますが、子供を欲しいと思っていない人にとって、それは毎月やってくる体調の変化のひとつでしかありません。

つまり、他人や出来事に対して「あの人が悪い。」「こんなことさえ起こらなければ・・・。」と、自分以外の場所に自分の負の感情の原因を見いだして責めてみても、何の解決にもならないどころか、その対象の人物も出来事も変わることなく自分の目の前に立ちはだかるばかりで、負の感情は消えてなくなったりはしてくれません。

だったら、できることはたったのひとつ。
同じ出来事に対して、負の感情を持つという選択をしないこと。感情はどこかからやってくるものではなく、自分が自ら選んでいる、ということを自覚しましょう。負の感情を全くなくす、というのは現実的ではない上、難しいことだと思います。ただ、みなさんに目指して欲しいのはそこ(負の感情をなくすこと)ではなく、「感情のコントロールの鍵を握るのは自分だ。」ということを分かっておいて頂きたい、ということ。それだけで、負の感情が沸いてきた時に、それに負けてしまわない自分を持ち続けることができます。例え、怒りに震えたり涙に溺れたとしても、そこから自分を救えるのは自分だけだと知っていること。それが大切なのです。

「あっけらかんとあかちゃん待ちができる人には、あかちゃんは早くやって来る。」なんて言われて、「あっけらかんと待てるくらいなら、こんな苦労や悲しい思いを最初からしてないよ・・・」と思った経験のある私ですが、今になってひとつわかったことがあります。それは、最初から本能的に「あっけらかん」とあかちゃんを待てる人の話ではなく、気持ちの紆余曲折を経験した上で、なおかつ「あっけらかん」としていられる人というのは、何より誰より「強い」ということ。本能的なあっけらかんでは、この先何かが起こった時にあっけらかんとしていられなくなる事態があり得る。けれど、自分で「あっけらかんとしている」ことを選択できるようになった人は、この先どんなことがあっても、その選択をし続けることができる人。みなさんに目指して欲しいのは、そこ!です。

人生には辛いことや悲しいことは波のようにやってくるもの。私も自分で「あぁ、まだまだだなぁ。」と感じることが多々ありますが、目指したい自分はしっかり決まっています。そう、自分の感情は自分で決める、ということ。さぁ、自分の気持ちを周りのせいにしたり、誰かに責任をなすりつけるようなことは今日で終わりにしましょう。そして、朝起きて自分の着る服を自分で決めるように、今日身にまとう感情を自分で決めましょう。できるだけ、軽やかにあっけらかんとしていられる感情を。

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カヌーで川下り。穏やかな流れだったのになぜか流され座礁し、転覆までしました。ありえない・・・ことも起こるのです。