ロワ佐奈子のセルフコントロール講座 妊娠しやすいココロをつくる

ロワ 佐奈子

第10回 授かるもの 最終章

こんにちは。

今日は、パート1から続いた「授かるもの」についての最終章です。
誤解がもとでパートナーと気持ちがすれ違っているのでは?と思いながらも、なかなか上手く自分の気持ちを冷静に話せない、ついイライラしてしまう、夫やまわりの人に当たってしまう・・・そんな負のサイクルを断ち切りましょう。

それでは、「してはいけない話し方 3か条」です。

1感情的に話す 
2強いことばを使う 
3過去を持ち出す (今、その場で解決したいことだけを話題にする)

1怒ったり泣いたりしながらヒステリックに話している内容は、相手にまずほとんど伝わりません。ほんとうに伝えたいことは、自分も相手も冷静に落ち着いた時にだけ、話すこと。

2「いつも私の言うこと聞いてくれないよね。」や、「私の気持ちなんてあなたに絶対わからないわ。」ついつい、口にしてしまうフレーズかもしれませんね。でもこの「いつも」や「絶対」、ほんとうにそうでしょうか?気持ちが高揚していると、つい強いことばが口をついて出てきてしまいます。でもこれは、真実を語っていません。ほんとうのこと以外は口にしない、それが信頼というものです。言われて良い気もしないこれらの表現は使わないこと。

3上の「いつも」や「絶対」といった表現には、「あの時もこうだった(怒)!」と過去に生じたトラブルや嫌な経験を脳が呼び戻している場合が多々あります。怒っているうちにだんだんそうなってしまうという人も多いでしょう。でもこれでは「今、この場で解決したいこと」から遠のく一方で何の問題解決にもつながりません。過去は持ち出さない。今問題にしたいことだけに集中して話すこと。

みなさんがいま「授かりたい」ものはもちろん、新しい家族。そして、その日が一日も早くやってくることをまずは願ってやみません。
でも、辛いと感じることが多いあかちゃん待ち期間に授かることができるものを、是非積極的に自分たちのものにしてみてください。自分の気持ちのコントロール法を知っていれば、パートナーとのコミュニケーションをとりやすくなる上、ふたりの絆が強まるのは自然の流れとなるでしょう。
そして、これらのコミュニケーションテクニックを知らなかった、つまり問題なくあかちゃんに恵まれた自分たちよりも、今という時間を過ごすことで、よりよい家族を作ってゆける自分たちを現在「授かり中」であることに、少しだけ感謝してみてください。私は感謝の気持ちが人生のターニングポイントになる、あるいは自分が走らせたい方向へ人生を運んでゆく機動力となる、そんなふうに思うことがよくあります。辛い時期であることに間違いはありませんが、人生の終わりではない。なんて言うと、開き直りのようにも聞こえますが・・・実際「今」いっしょに人生を歩むパートナーとの良好な関係なしに、子供が加わった新しい家族関係が良好になることはあり得ません。

あかちゃん待ち期間に、誤解を生みづらい土壌をぜひパートナーとの間に耕しておいてください。その強みは将来お子さんに恵まれて、それぞれ父親、母親の役割を持った時にも、健康な家族関係を築いてゆくのにきっと役立つでしょう。

MESSAGE CARD

フランスの田舎の夏の風物詩。2つ仲良く並ぶ気球が追いかけっこしているみたいでした。