ロワ佐奈子のセルフコントロール講座 妊娠しやすいココロをつくる
ロワ 佐奈子
第16回 言霊(ことだま)って聞いたことありますか?
みなさん、こんにちは。
みなさんは「言霊(ことだま)」ということばをご存知ですか?
広辞苑には、「言葉に宿っている不思議な霊威。古代、その力が働いて言葉通りの事象がもたらされると信じられた。」とあります。古くは万葉集にも出てくることばだそうです。
少しスピリチュアルな話になってしまいますが、西洋でも同じようなことが言われるようです。ある実験で美しいクリスタルの入ったガラス瓶を2つ用意し、ひとつにはネガティブなことばを書いた紙を、もうひとつにはポジティブなことばを書いた紙をそれぞれ入れておいたところ、前者のクリスタルはどんどん輝きを失い、後者はいつまでも美しく輝き続けた、とか。
このような霊的なものを信じる信じないは個人の自由ですが、最近アメリカで発表された「ことばがもたらす影響」についての研究結果はとても興味深く、ことばの持つ力の強さを改めて考えさせられるものでした。その研究結果とは、ティーンエイジャーの子供を叱る際、怒鳴ったり、酷いことばを浴びせた場合、体罰と同等の悪影響を子供に与えた、というものでした。
最近は日本でも「体罰はよくない」ということで、各方面で問題になっていますが、「では手を挙げなければ何をやっても(言っても)よい」となってしまっていないか?・・・この結果を見ると少し危惧されるところです。
売り言葉に買い言葉、などと言われるように、人はとっさに自分が思っているよりずっと強い表現を使ったり、酷いことばを投げかけることがあります。怒りなどの感情が爆発したときにそうなりやすいのですが、困ったことに、言った本人はわりとけろっと忘れてしまうのに対して、言われた相手には強く印象に残ったり、そのことばにとらわれ続けたりしがちです。ことばが悪意や魂を持って一人歩きしてしまうのです。そのような経験や思い当たり、みなさんにもありませんか?
実はこれ、私は自分自身にやっていました。
思うようにあかちゃんを授からない自分のカラダに対して、ココロが悪態をついていたのです。酷い時には、そんな自分のカラダを傷つけてしまいたい衝動に駆られたことも。そして気持ちが静まり、あかちゃんのことを考えないときの私は、そんな悪態をついたことをまるでなかったことのように忘れました。でも、言われた相手、つまり私のカラダは、それを溜め込んでいたのだと思います。誰だって嬉しくないことを言われれば、傷ついたり、落ち込んだりしますよね。当時の私のカラダは、とても落ち込んでいたのだと思います。それも、他の誰でもない、私、自分自身のせいで。
自分の思うようになってくれない自分のカラダのこと、責めていませんか?
疑っていませんか?嫌いになっていませんか?
そんなみなさんの気持ちを、バカ正直なくらいカラダは受け止めてしまっているのかも知れません。ネガティブなことばをかけられたカラダは、ますますみなさんのココロとかけ離れていってしまうかも。今日は、自分のカラダに優しいことばをかけてみましょう。「ありがとう。」のひとことでも構いません。自分のココロもカラダもハッピーでポジティブになれる、そんなことばをいくつか用意しておくといいかも知れませんね。次回、私がこの「ことばとカラダの関係」に気がつくきっかけとなった、あるメッセージ(単語)についてお話ししますね。それでは今日はこのへんで。