現代は質の高い睡眠のための技術が必要な社会なのかも

セルフケア

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

著者:ショーン・スティーブンソン
出版社:ダイヤモンド社
価格:1,500円+税
発売日:2017年2月24日

食事と運動、そして、睡眠はアンチエイジングの3本柱とされていますが、もしかしたら、質の高い睡眠を確保することは一番難しいことかもしれません。なぜなら、快適で便利な、もはや、現代社会では当たり前になってしまった生活スタイルは、ことごとく、睡眠の質を低下させてしまうようなことだらけだからです。この本を読んで、つくづく、そう思いました。そして、この本で妊娠しやすいカラダをつくる睡眠の技術を得られることを、心からお勧めしたいと思います。治療のしようがないと診断された病気を睡眠の質を高めることで克服した自らの経験をベースにしたアメリカ人のストレングス・アンド・コンディショニングコーチの著書です。

カラダとココロのパフォーマンスを決定するのは睡眠の質

私たちの体内では、目覚めているときに異化作用(外から摂取した物質を体内で分解する過程)が起こり、眠っているときに同化作用(外から摂取した物質を合成する過程)が起こっているといいます。

つまり、眠ることで身体がつくられるわけですから、睡眠の質が身体の質、すなわち、パフォーマンスを決定するということが理解できます。

であれば、いくら、せっせと栄養を摂取しても、ちゃんとした睡眠をとらなければ十分に活用されないということが起こり得るのです。

適切な睡眠をとらない限り、思うようなカラダやココロがつくれないわけです、絶対に。

そして、そのことは、そのまま、新しい命についても、全く同じことが言えます。

妊活において、いかに睡眠が大切なのか、あらためて、思い知らされます。

現代社会は睡眠の質を低下させてしまうことで溢れている

この本を読んで、睡眠の大切さを再認識すると同時に、現代の社会は良質の睡眠の妨げになることで溢れていることも、また、痛感します。

夜でも明るい照明をはじめ、最近ではスマホやタブレット、PCなど、また、食やライフスタイルなど、「普通」に生活しているだけで睡眠の質を低下させてしまうことだらけです。

であれば、意識して、良質の睡眠を確保することが必要になってきます。

そして、この本ではその方法と技術が懇切丁寧に紹介され、解説されています。

睡眠技術を身につけることから妊活をはじめるべきと言っても過言ではないと思います。

(推薦者: 細川忠宏)