子供を授かるための取り組みや受け止め方には、女性と男性では、さまざまな"ギャップ"があるようです。そんな"ギャップ"が、いろいろな場面であらわになると、夫婦の足並みが乱れてしまいます。
「主人が、治療に理解を示してくれない」、「主人が非協力的で困っている」、といった声は決して少なくありません。
そして、子供が出来ないことに悩んでいたのが、いつのまにやら、"主人が最大の悩み"なんてことになってしまいます。
ただでさえ、悩ましいところに、余計に問題がややこしくなってしまいますね。
そこで、今週は、夫婦間のギャップを克服するということを考えています。
不妊を克服すること=夫婦間のギャップを克服すること
そうです、夫婦間のコミュニケーションが密で、上手くいっていれば、不妊の問題は、ほとんど、克服されている、と言っても過言ではありません。
子供を授かること、そのものは、人間の力ではどうにもなりません。
であれば、夫婦の間で、子供を授かるために、何をどうするかについて、コンセンサス(意見や希望の一致)が得られれば、あとは、授かるのを待つだけ、です。
ですから、問題の80%は、解決したも同然なのです。
例えば、自分たちは、不妊治療は受けないことにしよう、それよりも、自分たちでできることや代替医療で頑張ってみようとか、自分たちに相応しい、信頼のできる先生を、これまでの経験を頼りに、探し出して、1日も早く妊娠できるように治療に専念しようとか、これは、もう、いろいろな考え方、取り組み方があります。
そして、それらは、いったん、決めたとしても、しっかりと、コミュニケーションが取れていれば、途中で、より、相応しい方法に、変わってしまうことだってあり得ます。
たとえ、不妊治療を受けることになっても、不妊というのは、緊急性というか、命にかかわる病気ではない訳ですから、どんな治療を、どれだけの期間や回数受けるのかは、決まりがあるわけではなく、医師が決めるわけでもなく、夫婦の子供が欲しい度や考え方、価値観によって、二人で決めるのです。
よく、不妊の克服は"旅"や"山登り"にたとえられたりしますが、目的地や頂上を目指すのに、どんな手段で、どんなルートをとるのか、そして、どれくらいのペースで行くのか、自分たちで決めて、二人三脚で進むものだからです。もっと、言えば、二人が望み、納得しさえすれば、目的地や頂上を変更しても、いっこうに差し支えない訳です。
ですから、夫婦がお互いを理解しあい、そして、協力しあい、励ましあうことこそが、最も大切なことで、それが、叶わないとなると、まさに、迷い、彷徨う旅になってしまい、これほど、悲しいことはない、なんてことになってしまいます。
ちょっと、結論じみたことになりますが、夫婦間のギャップは夫婦間のコミュニケーション不足が原因です。
ただ、ここまでは、散々、言われていることです。
そこで、今回の特集で、掘り下げたいのは、それでは、そんなコミュニケーションギャップは、なぜ、おこるのかということ。
そして、どんなコミュニケーションが足らないのかを考えてみたいと思います。
その前に、実際にご相談を頂いているケースからみてみましょう。
女性が突っ走る、男性がおいてけぼり
例えば、こんなご相談です。
---〈メールの引用ここから〉------------------------------------------
〈中略〉
主人は、何でも協力していくといっているにもかかわらず、
"私につきあっておいしくない食事をしている"みたいな意識があるようで、
それがつらいのです。
主人はお昼はこってりした物や白米を食べているから、
まあ、朝と夜は、玄米を食べても構わないが、
"俺には何も悪いところがないのだからマカも飲む必要ない"、
ナッツがいいといっても、
"俺の精子は異常がないのだから食べる必要ない"といった具合です。
私が一生懸命食生活をかえたりしていくのはいいことだと思っている反面、
心の中では自分は悪くないのだから、
巻き添えにするなという潜在意識があるようなのです。
〈中略〉
---〈メールの引用ここまで〉------------------------------------------
おそらく、最も多いケースかもしれません。
気合いの入り方が違うということでしょうか。
旦那さんはおいてけぼりを食って、ちょっと、ひねくれておられる(失礼!)のかもしれません。
もう1つは、Q&Aでもご紹介しています。
女性と男性の、考えや希望のベクトルそのものが違う方向に
こちらは、ご主人が、検査や治療を拒否されているというケースです。
---〈メールの引用ここから〉------------------------------------------
〈中略〉
精液検査を断固拒否する夫に説明し、フーナーテストを数回・・。
結果は数が少なく、動きが悪いとの話。
抗精子抗体?の検査(夫婦での血液検査)を薦められましたが、
やはり病院へ行きたがらない夫は嫌がりました。
また、高度医療を嫌う(自然妊娠にこだわる)夫は41才で、
通院した病院からのAIH/IVF等も反対で、
その段階で治療は断念しています。
---〈メールの引用ここまで〉------------------------------------------
単に、夫婦間のギャップと言っても、いろいろなギャップがありそうですね。
ただ、この2つに集約されるような気がします。
一応は同じ方向を向いているのだけれど、女性の方が、より、積極的、行動的になっていて、男性が、ついていけていない状態。
もう1つは、女性と男性の向いているベクトルが違う状態。
それでは、そんなギャップが、なぜ、おこるのでしょう?
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なぜ、ギャップがおこるのか?
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夫婦間でギャップが起こってしまう原因をいろいろ考えてみます。
夫婦は理解しあえるものであるという幻想
「理解を示さない」とか、「非協力的である」とかいう不満は、裏返してみると、私は、こんな苦労しているのに、「理解してくれて当然」、「夫として協力してくれて当然」といった思いがあるように思います。
ここは、少し、冷静になって考えて頂きたいのですが、もしかしたら、大前提そのものが、やや、ズレているのかもしれませんね。
元々、理解不能なところが出発点であるということです。
それは、男性と女性の生物としての違いからくるもののように思います。
こと、生殖ということについては、男性と女性は、その役割や機能、器官が全く異なります。妊娠、出産、授乳と一連のプロセスは、女性のカラダで進んでいくものです。
誤解を恐れずに言えば、男性は、蚊帳の外といった感覚さえあるのかもしれません。他人事と言ってもいいかもしれません。
もしも、苦労せずに、子供を授かったならば、男性は、子づくりにおいて、何ら、特別な役割を果たしたという意識など、持ち合わせてはいません。
ところが、なかなか子供が出来ないとなったとしても、その原因となる割合は、ほぼ、男女で同じくらいであると言われているものの、原因になり得る要素は、女性が圧倒的に多く、男性の比ではありません。
当然、受ける必要のある検査も男性は1回で済むところが、女性はある程度の期間、さまざまな検査を受けることになります。
さらに、原因が女性にあろうと、男性にあろうと関係なく、治療を施す対象は、ほとんどのケースは、女性のカラダになります。
このように、生殖のプロセスにおいて、担う役割とその重さ、要するに、生き物としての"ギャップ"は、もともと、相当に大きなものがあるわけです。
見方によっては、こんな不平等なことはないのかもしれません。
ですから、本来的には、男性と女性ではお互いの生理は理解不能なわけで、土台、理解することは相当な努力が必要なことと言えます。
"無知"、"誤解"、"思い込み"
ここからは、男性の事情を掘り下げてみたいと思います。
男性の無知・誤解・思い込みの3点セット、おそらく、これが、最大の原因であるかと思われます。
要するに、男性は、何も分かっちゃあ、いないんですね。
普通、世の男性は、女性には、毎月、月経があることくらいは知っていますが、それは、なんのために、なぜ、起こるのか、そこまでは、知らないと思います。
女性のカラダには興味があっても(^_^;)、その中身のメカニズムまでは関心はないわけです。
だいたい、生殖のメカニズムを理解など、しなくても、実際に困ることはありませんし、子供だって作ることが出来ます。
不妊を改善するためには、自分たちは、どうすべきか、ということに、自分たちに相応しい答えを出さなければならなくなって、初めて、
最低限の知識が必要となるわけです。
まあ、このあたりは、女性も同様ではありますが。
何度も言います、男性は、本当に何も知りません。
そして、誤解や思い込みだらけ、と言っても過言ではありません。
》》》協力したいのはやまやまなんだけど・・・
ここまでくると、もう、お察しのことと存じます。
そうです、男性陣には申し訳ないのですが、「協力するよ」という言葉は、悲しいかな、ちょっと、信用出来ない訳です。
というか、協力したいという気持は、十分にあるのですが、何をどう、協力すれば、分からないといったところでしょうか。
》》》大いなる時代錯誤で無力感を感じる
妊娠、出産、子育ては女性の仕事であるという、そんな過去の社会通念が、未だ、頭の片隅に存在している男性も少なくありません。
また、男性は女性をリードしなければならないという、漠然とした観念がコミュニケーションの邪魔をしているケースも、よくよく、目にします。
いずれも大いなる時代錯誤と呼ばせてもらいますが、そんな男性は、実際のところ、うまく真意を伝えられないもどかしさ、どのように、力になったらいいのか分からない、そんな無力感を感じてもいるものです。
》》》母なるものへの遠慮から、妻の意志決定を優先させる
そして、世の全ての男性は、母親から生まれてきたわけで、母なるものへの偉大さを無意識に抱いています。
さらに、不妊治療においても、辛い思いをするのは、ほとんどが女性です。
そんな、遠慮から、"君の思うようにすれば・・・"、なんて発想も出てくる場合が多いようです。
》》》人工的で、不自然ではないかという、ぼんやりした抵抗感
男性は、子づくりにおいては、そのプロセスにカラダで参画しているわけではありませんから、ついつい、どうしたいかというよりも、頭で、どうすべきか、という思考が、女性よりもやや比重が重いのかもしれません。
そうすると、生殖医療というのは、なにやら、人工的で、自然反する、そんな、何とも言えない、"抵抗感"を感じている男性も、また、多いようです。
》》》そして、その実態は、単に、決められないだけかも・・・
いったい、自分たちは、子供をどれくらい欲するのか、また、自分たちは、どんな生き方を望むのか、そして、二人にとっての"幸せ感"とは?
これらは、二人で、内なる声に耳を傾けなければ、到底、答えを出せないような、質問なのではないでしょうか?
そして、世の、30、40代の男性は、日頃、どれだけ、内なる声に耳を傾けているのでしょうか?
普段の判断基準は、おそらくは、それは、会社の方針に合致しているかどうかとか、その方法は、効率的かどうかとか、そのほとんどの判断基準は、自分の"外"にあるものです。
ランチに何を食べるかとか、今晩、飲みにいくかどうかのようなレベルの判断でさえ、そうなのかもしれません。
そんな生活にあって、じっくりと、二人の生活について、内なる声に従って、考えを巡らし、話しあい、答えを見つけることは、ちょっと、慣れない、不得意分野であるのかもしれません。
それは、判断基準の軽重が、逆になってしまっているのかもしれません。
以上、いろいろと意見はおありかとは思いますが、夫婦間で、コミニュケーションのギャップが起こってしまう、さまざまな要因を考えてみました。
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どんなコミュニケーションが足らないのか
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実は、私(細川)が、これまで、さまざまなご夫婦の悩みに接してきて、一番、申し上げたいことは、このことなんです。
それは、事の順番が違うのではないでしょうか?ということです。
コミニュケーションが不足しているというよりも、コミニュケーションの順番が問題だと思います。
いきなり、方法論から入っているご夫婦が余りにも多いのです。
主に、女性である奥さんが、情報を仕入れてきて、または、クリニックにいってきて、○○さんのところは、人工授精を受けているそうよ、または、早く、治療を受けるように、医者に言われた、だから、私たちは、どうする?といった感じです。
そんな子作りの技術の方法は、ずっと、後の問題であって、自分たちは、子供のいる家庭を作りたいのかどうか、この話し合いがまず、最初にくるべきなのです。
そして、次に、自分たちのカラダの状態を考えて、とるべき手段や方法にはどんなものがあるのかを考えます。
その次ぎに初めて、具体的な方法の検討になるわけです。
ですから、夫婦間でペースの違いを感じたら、また、希望する方法が異なっているのなら、振り出しに戻って、話してみては、いかがなものでしょうか?
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ギャップを克服するには?
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ここまでくると、もう、答えは、それぞれにみえてくるのではないでしょうか?
情報格差の解消に努めること
お互いが理解するということは、何も夫婦の間の問題に限りませんが努力を必要とするものです。
男性と女性では、不妊の改善に対する取り組み方や受け止め方に、ギャップがあって、当然のことです。
それが、何の苦労もなく、ドンピシャ、合致するなんて、残念ながら、そんな世界は、有り得ないことです。
であれば、話し合い、違いを認めあい、そして、二人に相応しい答えを、一緒に、みつけることしかありません。そんな努力があっこそ、お互いが、喜んで譲ったり、譲られたりという、そんな世界を築いていけるのでしょう。
その為に、絶対に必要なことは、情報格差を、極力、なくすることです。
嬉しいことに、このメルマガを二人でよんで、話しあっていますというメールをよく頂きます。
不妊治療を始める上で絶対に必要なこと
そして、もしも、不妊治療を始める際には、最低限の知識を共有するべきです。
これは、単語の意味を確認するところからやらなければなりません。
何が自然で、何が不自然なのか・・・
例えば、前述のように、男性の中には、生殖補助を人工的で不自然であるいう違和感、抵抗感があって、治療に踏み切れないというケースが多いものです。
そんなケースでも、よくよくお話しを聞いてみると、人工授精と体外受精の違いさえ、ご存知ないままに、人工とか、試験管ベイビーなんていう、言葉の印象だけで判断していたなんてことがよくあります。
いまや、インターネットで全世界の情報を瞬時に得ることが出来ます。
東京大阪間は、1時間弱で移動できます。
このような先端技術によって、可能になったことは、全て、不自然と言えば、不自然です。都会なんて、ほとんど、人工的なものしか存在しません。
また、ご主人のお勤めの会社が製造、提供しているものは、100%自然なものなのでしょうか?
ですから、何が自然で、何が不自然なのか、何を基準に、誰が決めるのですか?と言いたいものです。
私たちは、技術やプロセスそのものよりも、それを使う側の使い方が大切だと思っています。
誤解のないようにしておきたいのですが、私たちは、決して、生殖補助医療を推奨している立場の者ではありません。
ただただ、誤解や思い込みが原因で、夫婦の間に軋轢が生じている場合が多いので、まずは、誤解や思い込みを解消することが必要であると言いたいのです。
その上で、治療を受けるかどうかを判断して頂きたいと考えています。
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悩みつくして、言葉と心をつくす
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結局、結論は、この通りです。
悩みつくして、言葉と心をつくし、パートナーと接することしかありません。
不妊のセルフサポートグループであるFine(ファイン)の代表者である、松本亜樹子さんに、前述のQ&Aに回答頂いた中から抜粋します。
pooh太さんという相談者にあてたアドバイスです。
-------〈Q&A回答から引用〉----------------------------------------
〈中略〉
一度だんな様と、ゆっくりと時間を掛けて、
お話し合いをなさったほうがいいのではと思います。
順番は、こんな風にしてみてはいかがでしょう。
第一段階 「子どもを持つこと」について、自分の気持ちを話す
第二段階 「子どもを持つこと」について、だんな様の気持ちを確かめる
第三段階 お互いの気持ちを理解しあい、気持ちをひとつにする
第四段階 あらためて、だんな様の「不妊治療への抵抗感」を払拭する
さて話の切り出し方ですが、
ある日夕食のあとに、いきなりお話を始めるのではなく、
まずは、いつもとちょっと違う「デート」をしてみませんか?
映画でもハイキングでも、もちろん旅行でもいいと思います。
二人で、思いっきり楽しく一日をすごしてみる。
そして、二人とも幸せな気分で部屋へ戻り、
ゆっくりとお茶を飲んでいるときなどに、
頃合を見計らって、話を切り出してみてください。
どんな順序でもいいと思いますが、
こんな風なことを伝えるといいかもしれません。
・pooh太さんがだんな様のことを、大好きだということ
・だんな様と結婚できて、
とっても幸せだと思ってる。毎日感謝してるってこと
・二人でももちろん幸せだけれど、
大好きなだんな様との二人の子どもがいれば、
もっともっと幸せかもと思うこと
・「だから、二人の子どもが'どうしても'欲しい」と切望していること
第一段階は、これで OKです。
まずここを、きちんとわかってもらいたいですよね。 (^^)
そして、第二段階は、
「あなたはどう思っているの?」と、
だんな様の本音を聞いてみることです。
たぶん、これはちょっと難しいかもしれません。
けれども、おだやかに、笑顔で、とにかく粘って!
ぜひがんばってください。
「今日こそは、本当の気持ちを聞かせて欲しい。
とっても大切なことだから、
今日、どうしても、二人で、とことん話したいと思っている。
それでお互いの気持ちをひとつにしたいから」
という、 pooh太さんの「覚悟」も伝えましょう。
そうしたら、だんな様もきっと、
本音を話してくれるのではないかなぁ、と思うのです。
だんな様がお話を始められたら、
途中で口を挟むことなく、全部聞いてあげてくださいネ。
「それはちがう」と思ったことがあっても、決してその場では否定せず、
いったん受け止めて、
あとでゆっくり話したほうがいいと思うのです。 (^^)
さて第三段階。
だんな様の話が終わって、彼の気持ちがわかったなら、
それに対して、 pooh太さんの思っていることを話してみてください。
ここでしっかりと、お互いの気持ちを確かめ合われたらいいと思います。
「子どもを持つこと」に対しての「二人のスタンス」を確認してみましょう。
そして第四段階は、いよいよ、だんな様の抵抗感を払拭することですよね。
これはたぶん二つあります。
〈中略〉
-------〈Q&A回答から引用ここまで〉--------------------------------
いかがでしょうか?
心をつくし、言葉をつくす、そんな努力が必要なんですね。
こんな風に話されたら、世の男性は、襟を正して、ちゃんと聞いてくれるはずです。
これって、何も不妊の問題だけに限らないですよね。
そういう意味では、たまたま、不妊に悩み、努力されて克服されたこられたファインのスタッフの方々は、松本さんを始め、本当に女性として魅力的な方ばかりです。
最後に
おそらく、不妊の旅の目的地や登山の頂上は、いつのまにか、子供を授かることだはなくなっていくのかもしれません。
結果として、ずっと、二人だけの旅や登山になる場合もあります。
大切なことは、言葉と心をつくして、伝えることではないでしょうか。
最後に世界で初めて体外受精によって生まれた赤ちゃんでとして有名な、イギリスのルイーズブラウンさんが結婚された時のコメントを紹介します。
両親がなんとかして自分と出合いたくて、
体外受精という手段まで使って、 苦労して、
自分を産んでくれたことに感謝しています。
つくづく、妊娠がゴールではないことを感じました。