編集長コラム

細川 忠宏

不妊治療は夫婦の絆を強くする

2007年02月24日

最新ニュースでご紹介していますが、フィンランドの大学病院の研究チームは、体外受精が夫婦関係にどのような影響を及ぼすのかを調査、発表しました。
http://www.akanbou.com/news/news.2007022201.html

これまでの調査研究では、不妊や不妊治療を経験することは、夫婦関係にマイナスの影響を及ぼすという報告もありました。

そこで、体外受精でお子さんを授かった夫婦と自然妊娠を授かった夫婦、それぞれ379組を対象に調査したところ、体外受精でお子さんを授かったことで夫婦関係にマイナスの影響はみられず、それどころか、夫婦関係をより強く、安定させているというのです。

研究に携わったドクターは、以下のような感想を述べています。

「不妊という辛い経験は、
  個人の成長を促し、
  さまざまな工夫や努力を通して、
  夫婦の絆を強くするのかもしれません。」

実際のところ、現在進行形で治療を受けている当事者には、知る由もありませんが、不妊や不妊治療を経験するということは、ワンランク上の幸福へのひとつのステップなのですね。