編集長コラム

細川 忠宏

正解のない応用問題にどのように答えを出すのか

2007年05月06日

妊カラの200回の配信を機に実施した読者アンケートですが、結局、272通の有効回答をいただきました。

今後のメルマガの編集をどうするかを考えるうえだけでなく、不妊情報を発信していくうえで、また、不妊カウンセリングにかかわっていくうえで、大変貴重な声をいただいたと思っています。

それにしても、同じ記事が、役に立ったという方にも、役に立たなかったという方にも両方に挙げられていたりしています。

そして、回答を詳細に分析していくにつれて、求められる情報の内容やテーマは、不妊歴や治療歴、年齢、さらには、それぞれの価値観によっても、全く、異なるものだということを、改めて、痛感しました。

まさに、不妊の問題というのは、応用問題です。

それも、正解のない応用問題なのです!

迷ったり、焦ったりして、それはもう、当然のことですよ!

過去問題の回答例は、とても励みになり、参考になるにはなるのですが、そのまま、当てはめてしまえないことも往々にしてあります。誰かが用意してくれた方程式に、数字を当てはめさえすれば答えがみつかるような、そんな簡単なことではないのかもしれません。

誤解を恐れずに言わせてもらえば、決して、模範解答などありません。

二人で、自分たちなりの方程式を構築し、答えを出す以外にありません。

ただし、二人で組み立てた方程式は、この後の人生で遭遇するかもしれないさまざまな危機を、いとも簡単に克服できるくらいのパワーが備わっているに違いありません。

それは、妊カラを"卒業"された方々が、証明してくれています。

ご協力いただきまして本当にありがとうございました。