編集長コラム

細川 忠宏

ぞれぞれにベストなタイミングがあるという説

2007年08月17日

サイト版の妊カラの妊娠報告には1ヶ月に数通の投稿をいただきます。

いざ、これまでの経緯等を文章にするのは意外に手間のかかるものですが、"自分だけ、お先に・・・"といった気遣い、"だから、皆さんも諦めないで・・・"といったエールが、言外に感じられたりすると、本当に頭が下がる思いを強くするものです。

さて、最新の妊娠報告で、ゆさなさんは、現在、不妊改善中の方への一言として、こんなふうに書いてきてくれました。

「欲しいと願って、願って、出来なかった期間は本当に辛かったです。
ただ、今思うと、人それぞれ、
妊娠にふさわしい時期みたいなのがあるように思います。
体も問題なしで体調が良くても妊娠しない時はしないものですね・・。
神様がいい時期を決めているのかな、と思います。
その時期がいつかは訪れると思いますので、
逃さないように必要な治療はもちろん受けつつ、
心穏やかに過ごされてください。
今頑張っているみなさまが妊娠されることを心からお祈りいたします。」

それぞれの夫婦には、それぞれに、相応しいタイミングで授かるもの。

そして、そのタイミングは、人間を含む全ての生物の母なる大自然が"よかれ"と思って、それぞれの夫婦にベストな時期をお決めになられていると、こう理解しました。

そして、"よかれ"というところを信じたいと、強く思います。

ちょうど、一昨日、"土俵にも上がれませんでした"というメールで、せっかく、万全の態勢で臨んだ周期であったにもかかわらず、受精卵の成長が途中でストップしてしまい、治療の中断を余儀なくされてしまったことを知らせてくれたIさん。

また、不妊治療と仕事の両立について、どうしても仕事を優先せざるを得ない周期には、頭では仕方ないと理解できていても、限りある機会を逸していることに気持ちの整理がつかないことがあると、話してくれたHさん。

さらには、ご主人が病気で入院することになってしまい、不妊治療どころではなくなったと、電話で知らせてくれたМさん。

この"それぞれにベストなタイミングがある説"に照らしてみると、どうでしょうか?

治療の中断を余儀なくされたこと、治療周期を諦めざるを得ないことがあること、それは、今は、分からないだけで、後で、振り返れば、きっと、良かったことに違いありません。

もしも"それぞれにベストなタイミングがある説"を信じるならば、今は、だただた、大自然に感謝し、そして、祈ることなのかもしれません。

ゆさなさん、どうもありがとうございました。