夏場はこまめな水分補給が必要ですが、妊活にマイナスの影響を及ぼす飲み物があります。それは、ジュースやスポーツドリンクなどの砂糖入り清涼飲料水です。
砂糖入り飲料をよく飲むカップルは妊娠するまでに時間がかかるという研究報告がなされているからです。
北米在住の3,828名の女性とその男性パートナー1,045名を対象に行われた研究です。
直近1ヶ月間の飲料(砂糖入り清涼飲料水、果物ジュース、栄養ドリンク、スポーツ飲料)の摂取量を回答してもらい、カップルの清涼飲料水の摂取量と妊娠までに要した期間の関係を調べています。
結果は、週に7本以上の砂糖入り飲料を飲む女性は飲まない女性に比べて周期あたりの妊娠率は19%、週に7本以上砂糖入り飲料を飲む男性は飲まない男性に比べてパートナーの女性の妊娠率が22%も、低下したというのです。
要するに、1日に1本以上の砂糖入り清涼飲料水は、女性にとっても、男性にとっても、カップルの妊娠には不利になる可能性があるというわけです。
砂糖入り飲料水は、急激な血糖値の上昇につながり、その後、血糖値が急降下することから、イライラ、体のだるさなどにつながります。その上、これからの季節、暑さも伴なって、体に余計な負荷をかけてしまいまねません。
もしも、砂糖入り清涼飲料水を習慣的に飲むと、インスリンの効き目を悪くし、さまざまなメカニズムで卵巣や精巣の機能を低下させるのではないかと考えられています。
そこかしこにある自動販売機やコンビニなどで、手軽に買える清涼飲料水は、普段の水分補給として飲まれている方も多いかもしれません。
ところが、炭酸飲料や缶コーヒーなどの清涼飲料水には驚くほどの糖分が入っています。
たとえば、炭酸飲料500ml中には角砂糖10から16個分、缶コーヒー190ml中には角砂糖1から3個に相当する砂糖が含まれています。
また、意外にも、スポーツドリンク500mlにも、角砂糖5から8個相当の砂糖が入っているとのこと。
さらに、果汁100%ジュース500mlにも見かけによらず、角砂糖12から15個相当の砂糖が添加されているものもあるとのことですので、ソフトドリンクを飲む際には原材料をチェックすべきです。
いずれにしても、飲料はミネラルウォーターかお茶、すなわち、砂糖もカフェインも含まれない飲料がベターです。
例えば、お茶には、ポリフェノール、炭水化物、アミノ酸、タンパク質、揮発性化合物、その他未知の化合物など、500種類以上の化学物質が含まれていると考えられています。
また、新鮮な茶葉にはカテキンというポリフェノールが豊富で、茶葉の乾燥重量の30%近くを占めています。そして、お茶のポリフェノールには、抗菌、抗酸化、抗炎症、抗動脈硬化、抗癌など、いくつかの生物学的特性があるとされています。
このように、お茶か、砂糖入り飲料水か、毎日のちょっと した習慣の違いが、妊娠する力に及ぼす影響がプラス になるか、マイナスになるか、その差はとても大きいのです。