2023年がはじまりました。
イスラエルからの研究報告をご紹介します。
それは、胚移植後に15分間のコメディアンのコントをみて笑うことで、その後の妊娠率が高まったというものです。
テルアビブのssaf Harofeh Medical Centerの研究チームは、体外受精を受けている約200名の女性患者を2つのグループに分けて、一方のグループは、胚移植後に簡単なコントで患者の笑いをとり、もう一方のグループには通常の胚移植を実施したところ、コントをみたグループの女性の妊娠率は36.4%、そうでないグループは20.2%だったというのです。
論文では、胚移植後のリラックス効果は、ストレス緩和を介して子宮内の血流をよくし、その後の着床や妊娠に寄与したのではないかとの見解も示されています。
胚移植後の、たった15分間のコントが、それほど妊娠率に影響するとは、にわかには信じ難い研究結果ですが、この世界では権威あるアメリカ生殖医学会誌に掲載されていますので、いい加減な研究ではないはずです。
被験者の不妊原因は、男性不妊が65%、原因不明が20%で、ほとんどの女性で妊娠の障害になるものがなかったことも関係しているのかもしれません。
いずれにしても、笑うことの効能については、これまで多くの研究報告がなされています。
そもそも、よく笑うと、免疫力が高まりますが、それだけではありません。
研究で検証されているのは、次の3つです。
よく笑うと、脳の働きが活性化します。
よく笑うと、血行がよくなります。
よく笑うと、自律神経が整います。
そして、これを介した効能は以下の通りです。
よく笑うと、気分も明るくなって、悩みにくくなります。 よく笑うと、自分だけでなく、周囲も明るくなります。 よく笑うと、人生が楽しくなります。 よく笑うと、幸福感が大きくなります。
凄い効能ですが、特筆すべきことは、◯◯だからよく笑えるのではなく、よく笑うから◯◯になるということ、その順番です。
人生を幸せに感じている人はそうでない人に比べて長生きであることも検証されていますが、よく笑うと妊娠することに有利になるという研究報告までなされているのです。
たとえば、笑うことで食後の血糖値の上昇が抑えられ、反対に怒りは血糖値を上昇させます。
高血糖、そのものが卵子にダメージを与え、質を低下させますが、長期に渡るとAGEs(終末糖化産物)が形成され、卵巣機能や子宮内膜の着床能の低下を招くことが知られています。
昨今のコロナ禍は、年が変わっても、この状態は、当分、続きそうな感じです、というか、この先どうなることやら、全く、見えてきません。
ただし、なんやかんや言っても、ウイルスの活動は自然現象で、私たちにはコントロール不能です。
そんな中で、つくづく思うのは、自分の意思がや思いを大切にし、自分たちでコントロール出来ることに集中することが、とても、とても大切だということです。
雨が降り出したら、そのことを 嘆いても詮ないことで、傘をさすしかありませんからね。
そして、どんな時、どんな状況でも、笑うことは自分で出来ることです。
100%、自分でコントロールできます。
そして、そこから、どんどん、プラスのスパイラルが生み出されるのです。
笑うことは、本当におそるべし!です。
なに一つ、マイナスなことはありません。
繰り返しますが、いいことがあったから笑えるのではなく、笑うからいいことがおこるのです。
そう考えると、大切なことは、普段の生活で、嬉しいこと、楽しいことを積極的につくりだしたり、みつけたりすることかもしれませんね。
よく笑って、よい年にしましょう!