曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

ついにiPS細胞が!?

2015年07月18日

みなさま、
こんにちは。
心理士の小倉です。

台風は大きな影響がありましたね。
自然の脅威に対応するべく、
人間はずっと努力をしていますが、
やはりなかなか思い通りにはならないものですね。

表題のiPS細胞の作成も
努力のたまものですよね。
人間の健康を思えば、
病気や怪我からの回復、
不老不死は
むか~しからの夢。
それが少しずつ、
可能になってきているかもしれません。

ただ、これまで
iPS細胞からはまだ
卵子、精子はできないとされていましたが、
先日の発表で、いろいろできそう、
ということになったようです。

まだ時間がかかるかと思いますが、
もし将来的に自身の卵子、精子に問題があった場合、
皮膚?からiPS細胞を作り、
そこから卵子、精子ができたとしたら、
どうなるでしょう?

採卵,採精しなくてすむ~、という現実的な
ところから、
じゃあ、いつ妊娠、出産する?という話しに
なるでしょうか?

生殖期間が無期限になったとしたら、
それこそドイツで聞いたような、
60歳になっても子どもを産む、
ということもできるでしょう。

それはそれで人生の選択肢が増えて、
より自分らしい生き方ができるかもしれません。
一方で選択肢が増えると、
迷いも増えるでしょう。

たとえば今、出生前診断ができるようになりましたが、
その選択肢があるからこそ、
助かる方もいれば、
その選択肢を選ぶかどうか悩む方も
いらっしゃるのが現状です。
また、出生前診断を選択したことで、
新たな苦悩が生まれた、ということも
実際にはあるのです。

技術がなければ、
「仕方ないよね」
と割り切れる部分があったかもしれませんが、
技術がある、
ということで、
新たな問題はでてくるものです。

とはいえ、
できなかったことが
できるようになるのは
やはり、嬉しいことかもしれません。
でも、そこに生殖、という自然の
もしかするともっとも根源があると、
もろ手を挙げて喜ぶだけでは
いけないのだろうな、
という予感はします。

現在不妊に悩まれている方にとっては
どんな手段でも子どもが授かれば!
という気持ちになるかと思います。
そのお気持ちはよく、わかります。
その気持ちは大事です。

ただ、時々、
やっぱり人間の力(努力)だけでは
願いがかなわないこともある、
自然の力をコントロールしようとすると
それにともなう苦慮もでてくるようだ、
ということを
思い出していただければと思います。