曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

愚痴とカウンセリングの違い

2019年05月24日

いよいよ季節は夏に向かってますね
紫外線対策、しないとですね

さて、先日、悩み相談コラムを新聞で読んでいたら、
愚痴る友人の話を聞くのが疲れる、
という相談がありました。
それに対し、回答者は
人が愚痴るのは、解決策を求めているわけではなく、
自分の気持ちを受け止めて欲しいだけ、
ある意味、甘えているのです、
というようなお返事をしていました。

また、そのような気持ちを言い合える関係で
親しさを計っている、ともあったかな・・・

カウンセリングでも、
夫の事、友人のこと、治療の事、
様々な「愚痴」を聞きます。

もし、ただ愚痴を聞くだけなら
「夫が全然家事を手伝ってくれない」
と言われれば
「そうですか。それは大変ですね」
で、終わり。

でも、カウンセリングになると
「夫が全然家事を手伝ってくれない」
と言われれば
「家事を全然手伝ってくれないのですね?それをあなたはどう思ってるのですか?」
と尋ねます。
「腹が立ちます。私だって働いているのに」
と返事が続き
「腹が立つんですね。ご自身も働いているのだから、自分だけが家事をしていることに不満があるのですね?」
「そうです、そうです、家事も全部私、治療も全部私が決めて、仕事だって本当はやめたいのに、
治療費用のためにやめられない、なんで私だけ、こんな思いをしないといけないの!」
と、
涙を流されるかもしれません・・・

愚痴を聞いてもらうことは、
共感してもらう、受け止めてもらうことで、
気持ちが和らぐ効果があります。

カウンセリングは、さらにその先、ということになります。
あなたの気持ちを受け止め、
さらに、その気持ちを引き起こしている気持ちに
気づいてもらうことで、
日常では「もやもや」していたものを
整理することができます。

↑の例ですと、「なんで自分だけこんな思いをしないといけないの?」という
強い孤独感と、無力感、あるいは絶望感もお持ちのようで、
悲痛ですよね・・・
そこをカウンセリングでは、さらにお話を伺い、
対処法を見つけていきます。
夫が家事を手伝えばいい、という問題ではない、ということです。

通常は愚痴を聞いてもらうだけでも、
十分なのですが、
少し悩みが深刻になると、
愚痴だけでは、おさまりきれないかもしれません。

そんなときはカウンセリングを利用してみてくださいね。