曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

こみゅしょう

2019年10月31日

こんにちは。

10月も終わりです
今年もあと2か月ですが、
これまでの10か月はどのような日々でしたでしょうか?

さて、今回はタイトルの「こみゅしょう」について。
初めてこの言葉を聞いたときは、
調味料かと思いました。

でも、ちょっとつじつまが合わないので、
色々推察すると、
どうやら、コミュニケーションについて話しているようで、
最終的には
コミュニケーション障害、
の略のようです。

でも心理の専門用語のコミュニケーション障害とは
ちょっと違っていて、
集団の中で、
うまく距離をとれなかったり、
「空気を読めない」、
場合によっては一人でいるだけなのに、
皆と交わっていないというだけで、
「コミュ障」と言われているようで・・・

言葉はどんどん変化していきますね。
カウンセリングは、言葉を道具にして
人の気持ちを整えるサービスなので、
言葉はとても大切にしています。

今回のように、初めて聞く言葉や、
略されてしまう経緯など、
非常に興味深いです。
さらに、その言葉が使われる経緯も。

あの人はコミュ障だねえ~
コミュ障だからしかたないっか、
のように使われているようですが、

そこにコミュニケーションは大事、
という人々の認識を感じます。

一方で、コミュニケーション方法は
人それぞれですが、
自分たち(大多数)と違うコミュニケーション方法をとっている人をみるとそれを「障害」と安易に決めつけているような気もします。

まあ、それは日本の、農業を始めたときからの
文化ではありますけどね。みんな一緒が一番いい、という感じの。

そういうことを考えつつも、
やはりコミュニケーションは、本当に大事です。
黙っていては相手に伝わらないし、
言っても、本当に意味が相手に伝わっているとは限りません。

でも、一生懸命相手に何かを伝えようとして、
相手に伝わった!
と感じたときの喜びは、
人間だけが味わえる快感だと思います。

不妊治療をしていると、様々な人間関係に悩まされる機会が増えると思います。
そんな中で、この人には自分の気持ちや考えをわかってほしい、
という人がいれば、伝える努力をすると同時に、
相手のこともわかってあげるために努力する、ことが大事です。

コミュニケーション、それは「相互作用」の過程です。
一方でなく、双方のやり取りの中でお互いがお互いを思いやれば、
良いコミュニケーションが循環されます。

コミュ障、は存在するかもしれません。
でも、一人で勝手になるものではないのです。