曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

新しい不妊治療?

2019年11月11日

こんにちは

秋が深まりつつありますね。
朝晩の冷え込みが強まってきましたので、
どうぞ体調管理にお気を付けください。

さて、今回は不妊治療の技術の発展について。

学会に行けばたくさんの取り組みが発表され、
その結果も出ています。

ただ、不妊治療の画期的な方法として、
いまだに顕微授精という技術以上のものは、
ないように思います。

顕微授精の技術が確立されたのは1990年前後。
そこから30年たちましたが、
こんなに医学が進んでいるのに、
顕微授精を上回る技術が
見つかっていないのは、
やはり人間の誕生は、そう簡単ではない、ということだと思います。

それでも、どうすれば人間は誕生するのかを、
日々研究されており、
データをとり、一般に適応できるようにしています。

実際、
今やたくさんの「選択肢」があるようです。
10年前には聞いたこともないような
技術、考え方、取り組みが今、
不妊治療の一環として行われているようです。

患者としては選択肢が多いのは良いこと、
ではあります。
ただ、単純に迷います。
そして、費用もかかります。
結局のところ、それを選べば子供が授かる、という保証はないので、
多数の選択肢の存在そのものが、
苦しいときもあります。

治療で迷うことがあれば、
相談するのが一番ですが、
結局「決めるのはあなただから」
と、突き放されたように感じることも多いでしょう。

決めるのは私、ってわかってるんだけど、
それができない~!!
ってことですよね。

誰か決めて~!
っていう気持ち、わかります。
でも、何度もお伝えするように、
誰かに決めてもらうと、
うまくいかなかったとき、その人にせいにしがちです。
責任を外に押し付けると、
一生消化できず、かえって苦しい思いをするのです。

だから、自分で決断するコツとして:
不妊治療の技術は顕微授精以上の技術については
確立されておらず、
選択を迫られているのは
あくまで妊娠をサポートするものであり、
保証されているわけではないから、
自分がやりたいと思う気持ちが7割以上あれば試せばいいし、
そうでない場合は保留でいいかな、

と思えると、少し楽になるかもしれません。

やりたい気持ちとやらないでいい気持ちが五分五分の場合は、
保留の方がよいかと思います。
保留にして、やりたい気持ちの方が増せば、
選択すればいいのかな、
と思います。

それでも、
悩みますよね

そういう時はカウンセリングなどの専門の相談サービスを
ご利用くださいね。