曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

殻に閉じこもるのもストレスマネジメント

2020年10月27日

こんにちは
 
菅首相になってから
不妊治療の保険適用を筆頭に
緊急避妊薬の市販販売や
結婚支援など
「少子化対策」の一環?として
具体的にいろんな言葉がでてきますが、
それによって不妊を正しく理解できる機会になるだろうと思う一方、
興味、関心を持ちつつ、
不妊の人って大変そう、
そんな人達はかわいそうだね、
自分はそうならなくてよかった、
という気持ちになって終わり、
にもなるだろうなあ、とも思います。
 
でも、それはそれで自然な気持ちだ思います。
今、不妊当事者ですら、そうなる前は自分がこんなに不妊で辛い思いをするとは全く思っていなかった、とおっしゃいますから。
 
他人の不幸は蜜の味、という言葉あるくらいです。
人は皆、人と比べて自分は「幸せか?」を確認したくなるものです。
 
なんでそんな気持ちになるのか?
というのは、他の心理学の時間にまわすとして、
今は、不妊を経験していて、
最近の、この不妊やら生殖にまつわる政策的なセンセーショナルな雰囲気に、疲れを感じてないかなあと思いまして。
 
一瞬、期待させるようなニュースではありますが、
今現在不妊で苦しんでいる気持ちを即座に解決するものではない、と
わかったとたん、とてもうっとおしいものになりかねません。
 
そうなったら情報遮断、殻にこもるということで、ストレスをこれ以上増やさないことも、ストレスマネジメントになります。
 
ニュースでそういう話題になったら消す、ネット情報も読まずに飛ばす、削除する。
 
目からの情報は結構強いので、
なるべく遮断することをお勧めします。
 
そして、どうにもならない社会の雰囲気、今のコロナ禍の不安も含めて、じっとこもる、という選択肢は実は一番自分の心と体の健康にいいかもしれません。
 
出かけたい方はいいんですよ!どんどん出かけてくださいね
出かけたくない人は、それでいいんですよ!キャンペーンに惑わされないでくださいね
 
皆違って皆いい、ですから