こんにちは、心理士の小倉です。
不妊治療、コロナ禍ではありますが、
感染対策をしながら
行えているようです。
女性にしてみれば、1周期でも逃したくない気持ちがありますから、
治療が行えることは安堵感につながるかもしれません。
一方で、コロナ禍でなくてもよく聴くのが
男性の気持ちが女性の気持ちがずれがあること。
それは仕方のない部分があります。
男性不妊ではない場合はとくに、
不妊治療において男性ができることは採精と
経済的な負担(最近は不妊治療費は女性が出すことも多いのですが)
それでも不妊治療の1割程度の負担と言っていいでしょう。
残りの9割は女性の体と時間と心の負担にならざるを得ません。
なぜか?
それは子供を産むことができるのは女性だけだからです。
そうやって割り切って9割の負担を快く引き受けられる女性もいらっしゃるかもしれませんが、そうはいかない。
なぜか?
それは子供は男女が関わって授かるからです。
女性としてみれば自分一人頑張って子供が授かるならいくらでも頑張れるという人もいるでしょう。
逆に、男性が一人で頑張らないといけないのなら子供はいらないかも、と尻込みする人もいるかもしれません。
でも現実はそうではなく、男女が関わって子供を授かることになります。まずはそこの受け入れが大事です。
つぎに不妊治療をするうえでは(治療の有無にかかわらず出産にいたるには)女性の負担が9割、という事実の受け入れも重要です。
では、男性は1割負担の中で採精以外に何ができるのか?それは女性パートナーの心のサポートです。女性側の様々な不安やつぶやきを聞いてあげてください。ポイントは、まずは聴くこと!そして解決策は不要ということも覚えていてください。アドバイスを求められたら伝えればいいのですが、女性は迷いや心配事を語ることで、決断や納得に至ることが多いのです。
そういう、女性の「話を聴く」ことを男性が実施できれば、不妊治療の負担のアンバランスはあるものの、子供を授かること、妊活を五分五分で取り組んでいると言えるでしょう。
男性の役割、参考にしてみてください。
曇り時々雨、のち晴れますように
小倉 智子
不妊治療中の男性の役割
2021年01月30日