ドクターにインタビュー

vol.02

妊娠しやすい夫婦生活とは?~タイミング法にまつわる誤解を正す

辰巳 賢一 先生(梅ヶ丘産婦人科院長)

辰巳 賢一

【6】自分たちで実践する正しいタイミング法とは?

細川)
これまでのお話しで妊娠しやすい夫婦生活について、正しく理解できたと思います。それでは、最後に、タイミング法についてのアドバイスをお願いいたします。
Dr.)
分かりました。もしも、月経周期が規則正しい女性であれば、月経終了頃から、毎日、もしくは、1日おきに性交するのがよいでしょう。
細川)
生理が終わった頃から毎日か1日おきに、ということですね。
Dr.)
また、月経周期が不順な女性であれば、頸管粘液の量が増え、透明になり、つるつるしだしたら、毎日か、1日おきに性交するのがよいでしょうね。
細川)
頸管粘液の量や粘度の変化を目安にするということですね。いずれの場合でも、妊娠しやすい時期を狙うというよりも、性交の回数を多くするということがポイントですね。
Dr.)
そうです。排卵日を正確に特定することは難しいところがありますし、そもそも、排卵日にはすでに妊娠率は低下しているわけです。
細川)
はい。
Dr.)
それよりも、回数を多くするほうが得策でしょう。一方、パートナーである男性にとっても、「この日に」と決められるとプレッシャーになってうまくいかなくなるということがよくあります。男性にはデリケートなところがあることも理解しておいて欲しいですね。
細川)
タイミング指導がきっかけで射精障害や勃起障害を招いてしまうこともあるようですね。
Dr.)
はい。どうしても性交の回数が少ないというカップルは、 排卵検査薬を使ってみるのもいいでしょう。

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