ドクターにインタビュー
vol.02
妊娠しやすい夫婦生活とは?~タイミング法にまつわる誤解を正す
辰巳 賢一 先生(梅ヶ丘産婦人科院長)
【7】病院で受けるタイミング指導
- 細川)
- 自己流のタイミング法ではうまくいかない場合には、不妊専門病院を受診することも検討すべきですね。
- Dr.)
- そうですね。また、月経が不順な人や不妊期間が1年以上になる人、年齢が35歳以上の人は早めに受診されたほうがいいと思います。
- 細川)
- はい。
- Dr.)
- 病院では超音波検査やホルモン検査などで正確に排卵日を予測することが可能になり、適切な性交の時期を指導します。
- 細川)
- タイミング指導ということですね。
- Dr.)
- はい。また、それと並行して、基本検査を実施します。その中には、子宮の形や卵管の通りを調べる検査があります。この検査で油性の造影剤を使うことで検査後の半年くらいは妊娠しやすくなります。私は病院のタイミング指導による妊娠は、単にタイミングがあっただけでなく、この子宮卵管造影検査の治療効果も少なからずあるのではないかと考えています。
- 細川)
- よく分かりました。
本日は"妊娠しやすい夫婦生活"という、お子さんを望まれるカップルにとって最も基本的、かつ、重要なことについて、貴重なお話しをいただきまして本当にありがとうございました。
ドクターに訊く
ドクターにインタビュー
- 第25回 精索静脈瘤と男性不妊 〜精子の質を高めてパートナーの治療成績の改善を図る
- 第24回 子宮内膜症と不妊治療
- 第23回 納得のいく選択や決断のための“情報共有”について考える
- 第22回 老化促進物質AGEをターゲットにした不妊治療
- 第21回 不育症を正しく理解する~不妊症と不育症はひと続き
- 第20回 栄養と妊娠力
- 第19回 40代の不妊治療について考える
- 第18回 不妊治療の終結について考える
- 第17回 栄養と生殖機能の関連研究の第一人者に聞く
- 第15回 オーダーメイドの不妊治療とは?~あるべき不妊治療を考える
- 第14回 30代後半、40代からの不妊治療
- 第13回 不妊治療には、なぜ、“対話と物語”が大切なのか?
- 第12回 妊娠前からの食生活が子どもの一生の体質をつくる
- 第11回 妊娠しやすい思考ってあるのでしょうか?
- 第10回 クラミジア感染症と不妊 ~検査と治療についての正しい知識
- 第09回 ストレスフリーの不妊治療を目指して
- 第08回 体が本来持っている妊娠する力を取り戻す
- 第07回 酸化ストレスと男性不妊
- 第06回 質のよい卵を育むための生活習慣
- 第05回 不妊治療でなかなかよい結果が得られないとき
- 第04回 体外受精の後悔しない病院選びについて
- 第03回 ちゃんと知っておきたい薬のこと
- 第02回 妊娠しやすい夫婦生活とは?
- 第01回 不妊予防という考え方