ドクターにインタビュー

vol.07

酸化ストレスと男性不妊〜男性不妊のセルフケアを考える

辻 祐治 先生(恵比寿つじクリニック院長)

辻 祐治

ドクターに訊く、今回は、「酸化ストレス」をテーマとした、男性不妊のセルフケアについてです。

今や、不妊原因の半分は男性側にあると言われています。

男性側にある不妊の原因で最も多いのは、精子がうまくつくれないことによるもので、そのほとんどは、原因不明です。

精液検査の結果、精子の数や運動率が基準を下回っているという、乏精子症や精子無力症と診断されたものの、そのほとんどのケースは、原因が定かではないというわけです。

通常は、人工授精や体外受精、顕微授精など、女性側に治療を施すことで妊娠を目指すのが一般的です。

男性側に不妊の原因があるにもかかわらず、です。

ただし、多少なりとも男性側の状態が改善できれば、より早期の妊娠が期待できるようになるはずですし、何よりも女性側への治療が、より負担の軽い方法で済む可能性が高くなります。

近年、精巣内酸化ストレスの増加が男性不妊の一因になっている可能性や抗酸化サプリメントの効果についての報告が相次いでおり、酸化ストレスを軽減することが有効なセリフケアになり得るものと考えられます。

そこで、酸化ストレスと男性不妊をテーマに、どのようにセルフケアを取り組めばいいのか、男性不妊を専門とする泌尿器科医で、恵比寿つじクリニック院長の辻祐治先生にアドバイスをいただきました。

vol.07 インデックス

★辻 祐治先生 プロフィール

恵比寿つじクリニック院長。医学博士。日本泌尿器科学会専門医。
1980年福岡大学医学部卒業後、福岡大学病院臨床研修医(泌尿器科)、福岡大学大学院医学研究科をへて、1986~1989年、米国クリーブランドクリニック特別研究員。その後、福岡大学医学部泌尿器科助教授、2003年に日本で初めての男性不妊専門クリニック、天神つじクリニックを、2008年には東京で初めての男性不妊専門クリニック、恵比寿つじクリニックを開設、現在に至る。

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