ドクターにインタビュー
妊娠しやすい思考ってあるのでしょうか?
三室 卓久 先生(みむろウィメンズクリニック院長)
ドクターに訊く、今回のテーマは、「妊娠しやすい思考」についてです。
“妊娠しやすい思考”というものがあるのだろうか?そんな素朴な疑問が今回のインタビューのきっかけでした。
不妊治療では、どんな治療を受けるのか、どれくらい治療を続けるのかなど、ふたりでいろいろな思いや考えを巡らせなければならない場面が多くあります。特に、体外受精が進歩、普及してからは、治療法やオプションが増えたことで、不妊治療は選択そのものと言っても過言ではなくなったように思います。
そんな時に、後々、後悔のない、賢い選択をするには、どんなことに気をつければいいのか、もっと言えば、より妊娠に近づける思考法のようなものがあるのだろうか、そう思ったわけです。
妊娠しやすい身体のこと、たとえば、生活習慣のことはよく話題にのぼりますが、妊娠しやすい思考法についてはそれほど話題になることがありません。
もしも、「妊娠しやすい思考」というものがあるならば、何をおいても身につけておくべきではないでしょうか。
そこで、みむろウィメンズクリニック院長の三室卓久先生にインタビューをお願いしました。
三室先生は、自ら患者さんとじっくりと話し合い、カウンセリング重視の姿勢で日々の診療にあたっておられるからです。不妊治療に臨むにあたって、妊娠しやすい思考というものがあるのか、もしも、あるならば、それはどのようなものなのか、これまでの先生の臨床のご経験から培われたお考えをお伺いすることにしました。
vol.11 インデックス
みむろウィメンズクリニック院長。医学博士。日本産婦人科学会専門医。
1986年聖マリアンナ医科大学卒業後、東京女子医科大学産婦人科にて臨床研修。医学博士学位取得後、オーストラリアのシドニー大学教育病院・ウェストミードホスピタル不妊センター留学、聖マリアンナ医科大学産婦人科講師を経て、2006年みむろウィメンズクリニック開院。
ドクターに訊く
ドクターにインタビュー
- 第25回 精索静脈瘤と男性不妊 〜精子の質を高めてパートナーの治療成績の改善を図る
- 第24回 子宮内膜症と不妊治療
- 第23回 納得のいく選択や決断のための“情報共有”について考える
- 第22回 老化促進物質AGEをターゲットにした不妊治療
- 第21回 不育症を正しく理解する~不妊症と不育症はひと続き
- 第20回 栄養と妊娠力
- 第19回 40代の不妊治療について考える
- 第18回 不妊治療の終結について考える
- 第17回 栄養と生殖機能の関連研究の第一人者に聞く
- 第15回 オーダーメイドの不妊治療とは?~あるべき不妊治療を考える
- 第14回 30代後半、40代からの不妊治療
- 第13回 不妊治療には、なぜ、“対話と物語”が大切なのか?
- 第12回 妊娠前からの食生活が子どもの一生の体質をつくる
- 第11回 妊娠しやすい思考ってあるのでしょうか?
- 第10回 クラミジア感染症と不妊 ~検査と治療についての正しい知識
- 第09回 ストレスフリーの不妊治療を目指して
- 第08回 体が本来持っている妊娠する力を取り戻す
- 第07回 酸化ストレスと男性不妊
- 第06回 質のよい卵を育むための生活習慣
- 第05回 不妊治療でなかなかよい結果が得られないとき
- 第04回 体外受精の後悔しない病院選びについて
- 第03回 ちゃんと知っておきたい薬のこと
- 第02回 妊娠しやすい夫婦生活とは?
- 第01回 不妊予防という考え方