ドクターにインタビュー

vol.11

【3】幸せになれることに絶対の自信をもつ

三室 卓久 先生(みむろウィメンズクリニック院長)

三室 卓久

【3】幸せになれることに絶対の自信をもつ

幸せになれることに絶対の自信をもつ

三室先生)
不妊治療は出口の見えないトンネルだとよく言われますよね。
細川)
はい。
三室先生)
先が見えないという意味ではその通りなんだけど、実際のところ、なぜ子どもが欲しいのか、よく考えてみて欲しいんですね。
細川)
はい。
三室先生)
結婚して何年たったからそろそろ、なんていうのは全くの表面的な理由であって、今、ふたりが幸せだからでしょ?
細川)
そうですね。
三室先生)
もしも、別れようと思っていれば、子どもが欲しいとは思わないじゃないですか。
細川)
はい。
三室先生)
そもそも、なぜ結婚したのか?子どもをつくるためじゃなくて、一緒にいたいと思ったからでしょ。 ふたりが出会って、ずっと一緒にいたいから結婚して、そして、今のしあわせな生活があるからこそ、子どもを望むようになったわけですね。 だったら、不妊治療は、ふたりで生活をこうしようとか、あそこに旅行しようとか、こんな生活をしようというのと同じことなんですね。 そんなふうにふたりで相談しながら、協力しながら、やらないと現実になるわけがないのです。家族計画って言うでしょ、家族計画の目的は家族全員の幸福なんです。それを実現するためのステップとして不妊治療があるのですから、授かるかどうかの見通しは立ちにくくても、決して、出口が見えないとか、出口がないなんてことはありえないわけです。
細川)
なるほど、よくわかります。
三室先生)
ですよね。実際に、これまでの経験で言えば、自分たちは幸せになるんだ、なれるんだという絶対的な自信をもっているカップルほど、妊娠しやすいところがあるように思います。
細川)
ああ。
三室先生)
そこを忘れてしまって、ついつい、子どもが欲しいとか、妊娠することだけにフォーカスしてしまいがちなんですね。大切なことを忘れて欲しくないですね。
細川)
今日は、本当に希望のもてるお話しをお伺いすることが出来ました。ありがとうございました。

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