期待することにも、泣くことにも疲れ、諦める準備を始めたら

06.05.12

お名前  みっころ さん 性別  女性 年齢  34歳 結婚歴  9年11ヶ月
不妊期間 3年4ヶ月 不妊治療期間 2年4ヶ月

妊娠に至った治療内容

クロミッドとタイミングを3ヶ月
クロミッドと人工授精を7回
鍼と漢方を半年
FSH注射と人工授精を2回

妊娠に至った経緯

なかなか子供が出来ず、検査をしたところ精子の数が少ないということがわかりました。
私はガティブにとらえる弱い性格なので、とにかく治療中は精神的に大変な苦痛でした。
自分の殻に閉じこもって、妊娠した友達にひどい嫉妬もしましたし、主人と離婚寸前まで喧嘩したこともありました。
英語圏に住んでいるのですが、あまり語学ができない私は医師や看護婦とのコミュニケーションが時々上手くいかないことも、大きなストレスでした。
大げさかもしれませんが、人生のどん底にいるようで本当に自分が惨めでした。

何度も治療をしては失敗を繰り返すうちに、期待することも泣くことにも疲れ、今年の初めごろから、諦める心の準備を始めました。
私は妊娠には縁がないのだ、でも人生がそれで終わりになるわけじゃない、子供がいなくても輝いてる人がいっぱいいるんだって思い始めました。
長い治療期間に(私にとってはとても長い年月でした)、同じ不妊治療をしている友人や、子供がいても私の苦しみをわかってくれようとする人にも出会って、少しずつ立ち直っていった気がします。日本人のカウンセラーや、鍼医者といった専門家に話を聞いてもらい、自分を冷静に見つめられたことも良かったと思います。

最後の人工授精では、精子が過去最低の数しかありませんでした。
落ち込みましたが、もう子供はできないのだ、とりあえず後悔のないように、次に体外受精をして終わりにしようと思いました。
術後は、友達と過ごしたり、主人と美味しいものを食べに行ったり、料理に熱中したりして楽しみました。そんな気分になったのは、治療をしてから初めてのことでした。今まで気にして絶対飲めなかったビールもちょっとだけ飲みました。
まあやらなきゃいけないから、と生理予定日に妊娠検査薬を使ったら陽性だったので、本当に驚きました。

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

諦めていたもので、他の方のような努力はあまりしていませんでした。
ただ、妊娠用のビタミン剤とカルシウム剤は習慣で飲んでいました。
できるときには買い物がてら30分程度の散歩をしました。
それから、人工授精をした後、家でしばらく大人しくしていたときに、友達の勧めでお腹を暖めました。
主人はマカを飲んでいました。

不妊改善中の方へひと言

前向きに治療をするということはとても難しいことだと思います。
努力が結果につながらないのは本当に辛いことです。
最後まであまり前向きになれなかった私ですが、納得できるまで治療を続けたことで気持ちの整理がつきました。
どんなに悩んでいても、きっと出口はあるのだと思います。
どうか焦らず治療を続けてください。
絶対に無駄ではないと思います。

その他、ご自由に

後半は、妊娠しやすいカラダ作りを少し怠けてしまっていたもので、メルマガを斜め読みしていましたが(すみません)、タイトルだけでも励まされました。
「汝、結果をコントロールできると思うなかれ」、
「汝、焦り、慌てることなかれ」。。
本当にその通りだと思いました。
今はたくさんの情報があって、治療中は振り回されがちでしたが、こちらのサイトで確かな情報を得、皆さんの悩みを読んで本当に励まされました。
どうもありがとうございました。
これから不安でいっぱいですが、不妊治療の経験で得た辛抱強さを生かして頑張りたいと思います。

編集室より

おめでとうございます!

海外の慣れない環境で頑張っておられる方も多くいらっしゃいます。
とても励みになったのではないかと思います。

貴重な体験をご報告頂き本当にありがとうございました。