自分で自分を追い込まないようにして(顕微授精で)

07.05.29

お名前  もりこさん 性別  女性 年齢  36歳 結婚歴  4年0ヶ月
不妊期間 3年3ヶ月 不妊治療期間 1年3ヶ月

妊娠に至った治療内容

クロミッドを服用したりしなかったりのタイミング指導 約7ヶ月
体外受精1回
顕微授精1回
高プロラクチン血しょうのためテルグリド1日1錠服用
漢方薬局にて温経湯主体の漢方薬を調合され服用

妊娠に至った経緯

結婚2年を経ったところで不妊センターに受診しました。夫は問題なく、私は筋腫と高プロ。筋腫は問題ないということで経過観察。高プロはテルグリド1錠で数値はよくなりました。タイミングの期間は半年くらいでしたが、今振り返っても意外とつらかったです。手探り感が強いのだと思います。生理がきていつもがっくりきていました。

卵管造影とフーナーテストも異常なかったので、先生から人工授精をとばして体外受精に進んでもいいでしょうとのことで、2ヶ月くらい治療を休んで体を整えてから体外にステップアップしました。
自然周期で採卵し、3日目に1つもどしました。このときはとても緊張しました。仕事も忙しく、注射や薬など、淡々と治療に通っていました。結果はだめでした。妊娠できるとも思っていたわけではないのですが、思いのほかがっかりして悲しかったです。

その後、徐々に前向きな気持ちにもどり、体を休めた2,3ヵ月後同じ病院で顕微授精に挑戦しました。
先の体外受精で受精障害であることがわかっていました。今度は刺激周期で採卵し、凍結して次の次の周期で胚盤胞移植しました。このときは心がけて、前回よりリラックスして移植を受けました。
仕事と家事で忙しいのは変わりありませんでしたが、ようやく受精卵を再び移植できたのがとても嬉しい気持ちだったのを覚えています。
その後、陽性反応が出ました。
もうすぐ臨月にはいります。

妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

・仕事柄、体はよく動かしていましたし、食事も和食中心で、 できる範囲で気をつけていました。
ただ、私はいろいろなことを気にしすぎて元気がなくなるところがあるので、特に、陽性反応がでた周期の治療中は、 気をつけるにしても、守りの気持ちにならないように、自分を豊かにする気持ちで過ごせるように心がけていました。

・タイミングをとっていた途中から、漢方薬局で体に合わせた薬を調合して飲み続けました。
体温表がきれいになってきました。

不妊改善中の方へひと言

不妊治療中はどんなステップの治療でも精神的にきつかったです。
中でも一番辛いのは、自分で自分の気持ちがコントロールできないことでした。
こんなことは今まで経験したことがありませんでしたので、本当に苦しかったです。
でもこのページなどで体験記やバランスの取れたアドバイスを読んでいるうちに、あ~自分は守りの気持ちに入ったときに気持ちが辛くなるんだなあ、ということに気づけるようになりました。
それからは、そんな気持ちになりそうなときに、いかんいかんと自分に言いきかせて、気持ちが縮こまらないように気をつけました。
どんな体にいいことをするにも、治療をするにも守りの気持ちにならないように、これが、自分で自分を追い込まないための私のコントロール法でした。
また、そんなことに気づけるようになったころから、病院の先生や看護師さんとも漢方の先生とも、心配を相談してうまく解消できるようになってきました。
健康体で、薬と縁のなかった私は、どんな薬を飲むにしても注射をするにしても、体に悪いことをするようで心配で仕方なく、治療ごとに新しく加わる薬にもなんだか神経を使っていたところがありました。

その他、ご自由に

バランスのとれた情報を得ることは、視野を広げるのにとても大切だと思います。
こちらのページでとても助けていただきました。
ありがとうございました。
また、体験記を読んで、つらくて当然なんだと励まされました。
治療の精神的な辛さを、病院でもっともっとフォローしてくもらえる体制になっていくといいなあと切に思います。

編集室より

おめでとうございます!

自分たちに相応しい治療法については、病院でアドバイスを得ることが出来ますが、でも、いろいろなプロセスでそれまで経験したことのない自分の心の状態と、どのように付き合っていけばいいのかについては、もしかしたら、誰も教えてくれないのかもしれませんね。

そのことについてのもりこさんの経験は多くの人に響くのではないでしょうか。

貴重な経験を投稿いただき本当にありがとうございました。