精神的な負担が軽くなってからの顕微授精で
07.06.11
不妊期間 4年3ヶ月 不妊治療期間 1年11ヶ月
妊娠に至った治療内容
タイミング指導 約1年7ヶ月
体外受精3回(内1回...自然周期、2回...自然変法)
顕微授精1回(刺激周期)
妊娠に至った経緯
結婚後2年5ヶ月目に不妊治療を始めました。
検査結果は、夫も私も特に異常は認められず、原因不明の不妊ということでした。
タイミング指導による治療で授からなかったので夫と相談し体外受精を決断しました。
体外受精3回トライしたところ、一回目は受精したものの分割せず移植できず、二回目は胚移植したものの妊娠せず、三回目は受精せず、というバラバラの結果でした。
何が悪かったのか、全くわからず、 ただただ不安にかられるばかりで、結果待ちの時間は胸がつぶれる思いでした。
結果を聞いては泣いて泣いて、立ち直るまでに日数がかかり、仕事には差し支えるし、夫には精神的負担をかけてしまい、つらい時期を過ごしました。
年が明けて1ヶ月治療を休んだ後、思い切って職場の上司とほとんどの同僚に治療することを打ち明け、2週間ほどの休暇をもらって、刺激周期を行って顕微授精に挑戦しました。堂々と仕事を休めたこと、 夫だけでなく周囲の人たちに応援・理解を得られたことで、精神的な負担がとても軽い状態で治療に専念できました。
結果、4つの受精卵のうち、2つを胚移植し、妊娠に至りました。
二つとも順調に着床し、現在、双子で妊娠5ヶ月となりました。
つわりも、おなかの大きさも二倍で大変な毎日ですが、赤ちゃんを抱ける日を思うと幸せな気持ちでいっぱいです。
妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
・体を冷えから守る。
かなりの冷え性だったので、まず冷えの改善を徹底しました。腹巻き、温かい食事、五本指ソックス、スパッツは夏でも欠かしませんでした。あと、きゅうくつな下着やジーンズなどを着るのをやめました。
・サプリメントに頼りすぎない
妊娠を意識して、いいと聞いたり読んだりしたサプリメントやお茶や漢方など、高額な出費をしていろいろ試した時期がありました。しかし、生理の周期がずれたり、 のぼせたりしてしまったりするので、体外受精の治療を始めるようになってからは、一切やめて、食事で必要な栄養をとることにしました。特にレバーやごま、大豆製品、粘りけのある食べ物を、バランスよく食べるようにしました。
・精神的負担を減らす
経緯にも書きましたが、治療のことを隠して頻繁に休暇をもらうのがとても苦痛になったので、周囲に理解してもらうために、打ち明けたことは結果的に気持ちがずいぶん楽になりました。胚移植後の一週間、リラックスして、暖かい家の中でゴロゴロ過ごせたことがよかったと思います。
・感謝の心を忘れないように
治療をしてうまくいかないと、心がどんどんすさんでいってしまいました。そんな自分を反省して、治療に携わってくださったすべての人に感謝するようにしました。夫・家族はもちろん、クリニックの先生、看護師さん、移植の技師さんなどなど、大勢の方に支えられてここまでこれたんだ、という気持ちをもつようにしました。そうすることで、一つ一つの治療の過程が苦痛でなくなりました。
不妊改善中の方へひと言
悪い方に気持ちが向いていると、体調にも影響します。
絶対授かる、母親になる、と自分を信じて前向きに過ごすのがいいかな、と思います。
その他、ご自由に
このページではずいぶん勉強にもなったし、勇気づけられました。
本当にありがとうございました。
編集室より
おめでとうございます!
お辛い状況を、いかに克服されたのか、きちんと、 まとめていただいたため、 大変分かりやすく、多くの方々の参考になり、励みになるのではないでしょうか。
また、サプリメントや健康食品については、とにかく、あれもこれもとなってしまい、結局、マイナスになっているケースを、私たちも、よく耳にします。基本は食事からバランスよく栄養素を摂取すること、そして、それぞれの状況に応じて、摂取すべきサプリメントと避けたほうがよいサプリメントを、正しく 理解することが大切ですね。
バランスよく食べることに勝る薬やサプリメント、漢方はありませんからね。
もっと言うと、そのことによって、お子さんがバランスよく食べる子どもになるか、ならないか、その違いはとてつもなく大きいものがあると思います。
決して、“目先”のことだけではないんですね。
貴重な経験を投稿いただき、こちらこそ、 本当にありがとうございました。