次回から体外受精をお願いしようと決意したその周期に自然妊娠
10.06.15
不妊期間 2年6ヶ月 不妊治療期間 1年4ヶ月
妊娠に至った治療内容
私は生理が始まった時からずっと生理不順(周期が長く不規則)だったのと、結婚が35歳と遅かったので、婚約したときから避妊をやめていましたが、半年後の結婚までに子供に恵まれなかったので、結婚して比較的すぐに婦人科を受診しました。
一通り検査をしましたが、生理不順(排卵のサイクルが遅い)以外には特に問題がないということで、排卵促進の治療をすることになり、
・クロミッド+タイミング指導を5周期(しかし、子宮内膜が薄くなる副作用が出て中止)
・セキソビット1周期
出張のため注射に通うのが困難であったため。
時間は14日より少し長めにかかりましたが、きちんと排卵はありました。
個人的には、このときの体調がとてもよかったのが記憶にありました。
・hMG-hCGの注射を4~5周期受けました。
2日に1日通院して注射を受けなければならず、仕事をしながらの通院はとても大変で、そのこと自体がストレスになってしまったのか、だんだん、最初と同じ数のhMGを打っても、卵胞や子宮内膜の成長に時間がかかるようになってしまい、もしかして私の卵巣の機能が落ちているのだろうか?と悩んでしまったりして、疲れてきてしまいました。
また、主人の精子の状態に特に問題はなかったのですが、人工授精をした方が若干妊娠の確率が上がる場合もあるというお医者さんの意見もあり、3回目くらいから人工授精にもチャレンジしてみたい希望はあったのですが、大学病院で土日がお休みのところを土日にばかりタイミングが到来することが重なり、結局1度も人工授精をしないまま半年近くが経過してしまいました。
妊娠に至った経緯
hMG-hCGの4周期目ころに、お医者さんからは、年齢を考えると、普通はクロミッド3周期、hMG-hCG(場合により人工授精)で3周期ほど試してみて妊娠しなければ、そろそろ体外受精を考える時期かもしれません、と言われました。
本当に体外受精は必要なのかな、という疑問や、人工授精を一度も試していないのにステップアップするのか?という気持ち、しかし年齢がこのままいたずらに上がってもどんどん妊娠が難しくなるのでは...、と焦る気持ち、いっそのこと、早く妊娠できるのなら体外受精でもいいのではないか、と迷う気持ちや、この病院が自分に合っているのか、という疑問など、色んな気持ちが湧いてきてしまい、自分のなかで感情がいっぱいになってきてしまったので、何度かに分けて主人に気持ちを話し、夫婦で話し合いをしました。
その結果、今年1年と期間を決めて私の仕事を少し減らし、体外受精をしてみること、しかし、そのために評判のよい病院をいくつか回って納得のいく病院でトライすることを決め、その間は治療をステップダウンして、セキソビットを頂いて飲むことにしました。
そして、他の病院を2件まわり、その中の一つで次回から体外受精をお願いしよう、と決意したその周期に、セキソビットの排卵誘発だけで卵胞チェックなども特になく自然にタイミングをとって妊娠しました。
現在、妊娠6ヶ月になりました。
妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
私は治療を始めた当初から、Baby & me for womenのサプリメントを飲んでいました。
また、できるだけ歩くこと、エスカレーターではなく階段を使うこと、食事はお魚・玄米・お野菜を中心にすること、できるだけ1週間に食べる野菜や果物の品目を増やすこと、自炊を増やすようにしました。
品目については、あまり考えすぎるとストレスになってしまうので、スーパーに行ったときは、「今週食べてないお野菜はどれかなぁ」と楽しみながら選ぶようにしていました。また、お料理につかう油はすべてオリーブオイルに切り替えました。
また、仕事があってなかなかレッスンなどには通えないのですが、夜に自宅でWii Fitのヨガのプログラムなどでヨガやストレッチ、軽い筋トレをしたり、お風呂で体を温めたりしました。
週末には、お天気の良い日に主人と軽いジョギングをしていましたが、あまり定期的ではなく、本当にお天気がよくて気が向いたときだけでした。
また、体外受精を視野にいれたときから、主人にもBaby & me for menを買って飲んでもらうようにしました。
けれど、正直なところ、一番気になっていたのは、自分の注射のための通院のストレスと、あとは主人とのタイミングの回数が減ってしまったことでした。
特にタイミング指導を受けるようになってから、理系の主人は、「いつが排卵日なのか、その日にだけ仲良しすればいいのだろう」というような思考回路になってしまい、仕事の忙しかったのも重なってしまって、月に1度しかタイミングを持てない月も多くなってしまいました。
そこで、あまり排卵日にこだわりすぎないでもっと沢山仲良くしよう、と主人にお願いして、妊娠した周期はあまり難しく考えず2回ほど仲良くしていたところ、ある日、排卵日かな?と思わせるような、とても粘度の高いおりものが出たので、主人に、「ねぇ、今日タイミングかも?」と告げて、その後すぐに仲良くしたら、おそらくそのタイミングで妊娠したのかと思います。
不妊改善中の方へひと言
自分の、なんとなく理由のない直感に正直になることが私の場合には良かったです。
たとえば、だんだん、病院との相性に疑問がわいたので転院を検討したのも、気持ちの上ではとても良かったと思います。
また、セキソビットのような弱い排卵誘発剤よりも、hMG-hCGの方が排卵誘発効果が高いとわかっていても、なんだかhMG-hCGの治療が、自分の体にあまり合っていない(または、通院その他のストレスが大きすぎる)ので、正直つかれてしまっていて、理屈では注射を続けたほうがいいとわかっていましたが、お薬を飲んでのんびり排卵を待つ生活に戻りたくなってしまいました。
それでも1周期は我慢してさらに注射を受けたのですが、ますます排卵に時間がかかるようになってしまったので、勇気を出してセキソビットにステップダウンしたのが、私には良かったように思います。
一方で、主人といろいろ話をして、今年1年は体外受精にトライしてみよう、と心が決まって、ある意味、くよくよ悩む状態から吹っ切れたのも良かったのかもしれません。
なかなか、他の方になんとお声をおかけしたらよいのかは分かりませんが、少しでも参考になれば幸いです。
その他、ご自由に
こちらのコラムやメルマガにはいつも勇気づけられていました。
最初は、一日も早く子どもが欲しい、という気持ちが強く、また、キャリアとの関係を考えると早めに…など、なんだか自分の都合もいろいろあって焦っていたような気がするのですが、だんだん、子供は授かりものだから、自分の計画通りには行かなくても当然なんだ、ということが、自然に受け入れられるようになりました。
そこにたどり着くまでに、自分のなかに本当に沢山の葛藤があって、本を読んだり、こちらの妊娠報告を読んだり、落ち込んだり、泣いたり、主人と喧嘩したり、子供は?子供は?と聞く実家の家族と喧嘩したり、いろいろしました。
だんだん、生まれてくるタイミングは赤ちゃんが(または自然が)決めるんだ、きっと自分にベストのタイミングでそのうち授かるかもしれないし、そうではないのなら、それは私には別の運命があるということなのかも、と、半ばあきらめのような、半ば神頼みのような気持ちになれたタイミングで授かった気がします。
編集室より
おめでとうございます!
新しい生命の誕生のメカニズムは、私たちの感知できうる理屈では把握しきれないものなのであれば、“自分の、なんとなく理由のない直感に正直になること”は、実は、とても大切なことなのかもしれないと思いました。
パートナーと、とことん、話しあい、そして、そのうえで、直感を大切にするのがいいのかもしれませんね。また、とことん悩み続けた状態から、自分たちに最適な答えを出したことで、気持ち的に吹っ切れることが、ストレスから解放され、妊娠しやすい状態になるということもあるのでしょうね。
とても勇気づけられました。
貴重な経験を投稿いただき、本当にありがとうございました。
お元気なお子さまをご出産されますように、お祈りしています。