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□■□■□ 2004年2月15日発行
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□■□ ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
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◇ 《毎週土曜日配信》 VOL.028
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http://www.nature-g.com
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という4つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。
まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、たまたま、うまくいかないと
ころをセルフケアによる、自然な方法によって、本来、私たちに備わってい
る生殖能力を取り戻すことにチャレンジしませんか?
そんなチャレンジを私たちは応援させて頂きます。
このメルマガの内容に関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。
◆メールアドレス:info@nature-g.com
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皆さん、こんにちは。いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
数あるメールマガジンの中から
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
今週もトピックスからです。
「妊娠しやすいカラダづくり」では、
こと、子供を授かるということにおいては、
体外受精等の現代医学の粋を集めた生殖医療も、
その一つの手段に過ぎないという考えから、
不妊改善は、常に複眼的な視点が大切であるということを
繰り返しお話しているつもりです。
ところが、不妊治療医はどうでしょう。
医学部で学んだ教科書や
権威があるとされている医学誌に掲載されている論文以外は、
エビデンス(科学的根拠)に乏しいとか、
症例がないなどと
関心をもつことさえしない、
という医者も少なくないようです。
現代医学"原理主義者"というと極論でしょうか。
そんな医師の姿勢が不妊治療を受けるもののストレスを
大きくしているとすれば皮肉なことです。
アメリカのニューヨークタイムズの2月8日号で、
不妊治療を補完する鍼や漢方等の代替医療に関する記事が掲載されています。
http://www.nytimes.com/2004/02/08/nyregion/thecity/08colm.html
おおよその内容をご紹介しますと、
アン・ウォルフソンさんは、30代後半から子づくりを始めましたが、
3度の流産と2周期のIVF(体外受精)にチャレンジしたものの
妊娠叶わず、夫妻は保険のほとんどきかない治療に
500万円弱要したといいます。
医師からは、ドナーエッグ(他人から提供を受ける卵子)について
言及されていました。
その頃、彼女の両親が友人が関節炎を治してもらったという
チャイナタウンの鍼治療師の話しを彼女にしました。
既に彼女には、不妊治療がどうしても怖くて、
気持ちは落ち込むし、
お腹が張れた感覚や頭痛に悩まされていたので、
その鍼治療師のところに予約を入れた頃は、
妊娠するということよりも、
不妊治療の薬と注射で疲弊したカラダを癒して欲しいという
気持ちだったと言います。
彼女の話しを聞き終わった治療師は、
鍼と漢方によって、もう一度、子供を作ることを勧め、
「あなたの子宮は冷えている」と言ったといいます。
週2回の鍼治療と1日1回の漢方薬を続け、
2ヶ月後に彼女は妊娠しました。
記者は、この事実を手品なのか、それとも科学的に因果関係があるのか、
たまたま、偶然なのか、それは分からないが、
それまでの不妊治療の失敗で受けて来たストレスや不安感を癒したことは
確かであるとしています。
さらに、42歳のジョアバンナアンドラさんは、
主治医であるコロンビア大学の不妊治療センターの部長の
ソーントン博士から不妊治療を補完する代替医療を受けることを提案され、
サウナで、このチャイナタウンの鍼治療師の評判を聞いて訪れています。
そして、ほどなく妊娠し、現在、3ヶ月です。
そのソーントン博士は、こう話しています。
鍼治療がよいのかどうか、
個人的な考えによるところでもあるでしょうし、
なんとなくという人もいるでしょう。
もしくは、それ以上に血液の巡りが良くなるということもあるでしょう。
不妊治療となると何千人の患者の臨床データを求められますが、
鍼治療による不妊治療はそのような研究はなされていません。
ところが、生殖医療にはまだまだ私たちには分からないことが、
たくさんあるのです。
ですから、私は、患者の皆さんには、明らかに害があるとか、
膨大なお金がかかるものでない限りは、
代替医療を試してみるのも方法ですよ、と言っています。
最後にこう締めくくっています。
鍼治療師は、ウォルフソンさんに、希望を持つこと、
原因を探ることや科学的に考えることよりも、
前向きな姿勢こそが"強い"のいだと言います。
そして、彼女は、なぜ授かったかという理由は何であれ、
とにかく、私は大切なわが子を授かったの、
そして、それこそが私の望みだったと。
いかがでしたでしょうか?
ニューヨークタイムズというメジャーな新聞での扱いですから、
アメリカでも不妊治療のマイナス面は、問題視されているようです。
そして、科学的な根拠があるかどうかよりも、
現実に子供を授かるという結果が出ていれば、
鍼や漢方なども補完的に取り入れていくべきであるという
コロンビア大学の不妊治療医の考えを紹介しています。
考えてみれば、
さまざまな医療の中で、
不妊治療ほど、結果が明確に出る治療はありません。
なにせ、妊娠するか、しないか、なのですから。
さて、日頃皆さんから多くのご相談を頂いていますが、
ご相談の多いテーマとして、
卵子の質を上げるということ、
タバコの害について、
それぞれ、取り上げてみました。
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◆読者メールからのテーマ〜その1
卵子の質を上げるには
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卵子の質に関する質問をとても多く頂きます。卵子、もしくは精子の質とい
うテーマは、言ってみれば不妊改善における一つの究極と言えるかも知れま
せん。なぜなら、不妊治療で言うところの"ステップアップ"というのは、
何のステップをアップするのかと言いますと、子供を授かるために人間が介
在するステップを増やしていくことなのです。ですから、高度生殖補助と言
われる体外受精とか、顕微授精とかは、言ってみれば至れり尽せりで、人間
が手助けします。例えば、卵子を取り出して精子をふりかけ、受精し、受精
卵が分割していくのを確認してから子宮に戻してあげるところまでお手伝い
するのが体外受精で、顕微受精では、本来は精子が卵子に自力で侵入すると
ころを、卵子の中に精子を注入までお手伝いしてあげるわけです。
ところが、いくら生殖医療が進歩したとは言え、受精卵が分割、成長してい
くこと、着床すること、着床後、胎児へと成長することは、人間が手出しが
出来ないステップなのです。言い換えれば、体外受精や顕微授精が失敗する
のは、受精卵が上手く分割、成長してくれない、とか、子宮に戻した胚が上
手く着床してくれない、とか、着床はしたものの、そこから成長してくれな
い、妊娠が継続してくれない、のいずれかになります。
であれば、これらを失敗しないようにすれば、体外受精や顕微授精が成功し、
目出たし、目出たし、ということになるわけす。それでは、そのためには、
どうすればよいのでしょうか。前振りが大変長くなってしまい恐縮です。そ
うです、卵子の質を上げる、ということになるわけです。卵子の質を上げる
ということが不妊改善の究極であることがご理解頂けたかと思います。そし
て、このご相談をされる方々は、皆さん、体外受精までステップアップされ
て、何度かチャレンジされたものの、妊娠叶わず、必然的に卵子の質の向上
に目を向けるようになられたのです。
ただし、卵子の質を上げることが、究極の「妊娠しやすいカラダづくり」に
なるというのですから、なにも高度な治療を受けてらっしゃる方々だけでな
く、妊娠を目指す人に共通のテーマと言えるわけです。
★対策その1〜活性酸素を抑制する
卵子の質を上げるということは、どういうことなのでしょう。もっと元気に
なる?そうです、若々しくなること、老化を防ぐことです。老化というテー
マになると、卵子に限りません。この世に生を受けた生き物に共通の宿命で
す。私たちのカラダが老化していく、言い換えれば細胞の働きが低下してい
くのは、既に遺伝子に組み込まれている宿命として避けようのないものです
が、老化の進行を抑えることは私たちの努力で可能です。それは、細胞を攻
撃し、細胞を錆び付けせて老化を促進させる犯人である活性酸素を出来るだ
け抑制すること、になります。
★対策その2〜血液の巡りを良くする
細胞の生きがよいのは、常に新鮮な酸素と十分な栄養素の供給を受け、エネ
ルギーを効率良く生み出し、老廃物をスムーズに排出することです。細胞へ
酸素と栄養素を運び、代わりに不必要なものを運びだしてくれているのは、
血液です。ですから、血液の循環をスムーズにすることが細胞を活き活きさ
せることになるわけす。特に、卵子の老化を遅れせるということになると、
骨盤内、卵巣や子宮などの生殖器官周辺の血流を出来るだけスムーズにする
ことが絶対条件になってきます。逆に骨盤内の血流が滞りがちになると、生
殖機能も低下してしまうことになります。
活性酸素を抑制し、血液の巡りをよくする生活や食事、日常生活の中での適
度な運動、そして気持ちの状態を意識して、心掛けることです。具体的には、
規則正しいリズムを意識、バランスのよい食事、毎朝40分以上のウォーキ
ング、ストレスを溜め過ぎない生活を心がけましょう。
尚、食事の詳細なメニューは次号で取り上げたいと思います。
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◆読者メールからのテーマ〜その2
やっぱりタバコはよくないのでしょうか?
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意外にもタバコに関してもよく相談のメールを頂きます。もちろん、皆さん、
良くないことはよくよくご存知です。ところが、やっぱりなかなか止められ
ないので、どの時点で止めれば良いのか、実際にこれまでタバコを吸ってき
たので今さら禁煙しても取り返しのつかないものなのか、などでしょうか。
昨年(2003年)の11月にアメリカの生殖医療学会が「喫煙と不妊」と
いうレポートを発表しています。要約をご紹介しましょう。
タバコを吸うことで心臓や肺の病気や血栓が出来る等の健康へのリスクが高
まることは、よく知られているところです。それに比べて、喫煙の不妊への
影響についてはまだまだしっかりと認識されているとは言い難いのではない
でしょうか。タバコを吸うことは、妊娠のためには決して良い影響を及ぼし
ませんし、流産の確率も高まります。
■喫煙が女性の生殖力に及ぼす影響
実際のところ、全ての学術論文は喫煙が生殖力に有害な影響を及ぼすと結論
づけています。タバコを吸わない人に比べて吸う人のほうが不妊症になるリ
スクが高くなり、妊娠するまで長い期間を要します。たとえ、タバコを吸わ
ない人でもパートナーがタバコを吸えば、受動喫煙となり、害は、タバコを
吸う人に比べてそれほど変わらないと言われています。調査によると、タバ
コを吸うことは、卵巣に有害で、その程度は、これまでどれくらいのタバコ
をどれくらいの期間吸っていたかによります。喫煙は卵子の老化や生殖機能
低下を早め、閉経を数年も早めます。タバコの煙の成分は、卵巣の女性ホル
モン分泌能力を低下させ、遺伝子異常を誘発するリスクを高めるのです。さ
らに、喫煙は、自然流産や子宮外妊娠のリスクも同様に高めます。妊娠して
からの喫煙は、超低出生体重児や早産を招きやすく、タバコを吸う家族がい
る家庭では、乳幼児突然死症候群の発生率が高まるとされています。
■喫煙が生殖補助医療に及ぼす影響
タバコを吸う人は、吸わない人よりも、体外受精の成功率は約半分で、体外
受精に関する研究で明らかになったことは、タバコを吸う女性は、卵巣刺激
のためにより多くの性腺刺激ホルモンを必要とし、女性ホルモン、エストラ
ジオールのピークが低いレベルのままで、原始卵胞がほとんど育たず、採卵
出来なかったり、着床率が低いために、タバコを吸う人にくらべると成功率
が低くなってしまうと言います。さらに、流産する確率も高くなり、高齢に
なるほどタバコを吸うことによる害が目立つようになります。結局は、タバ
コを吸うことで自然妊娠の可能性の低下を不妊治療によってカバーすること
が困難なようです。
■喫煙が男性の生殖力に及ぼす影響
タバコを吸う男性は、精子数が少なく、運動率や奇形率も高まります。とこ
ろが、タバコの影響は、女性の場合は、さまざまな形であらわれるのにくら
べると男性の場合は、顕在化しにくいと言うものの、パートナーに与える受
動喫煙の害や精子への悪影響は、不妊のリスク要因と言えます。
■禁煙して不妊治療に臨んだ場合の影響
体外受精を受けるまでに、少なくとも2ヶ月前に禁煙することで、妊娠率が
大きく改善されることが調査によって判明しています。もちろん、長期間の
喫煙による子宮への悪影響はあるものの、不妊治療に入る前に禁煙すること
は、治療結果に及ぼす影響をある程度まで改善出来るのです。
■まとめとして
タバコを吸うことは、不妊の一因となることは間違いないところです。ただ
し、禁煙することで、自然妊娠の可能性も高まり、不妊治療の成功率も改善
出来るようです。
いかがでしょうか?タバコを吸う方々は、女性であれ、男性であれ、少しで
も生殖能力を高めるためには、今直ぐに禁煙したほうが良さそうです。
読者メールからのテーマ、次号では、妊娠しやすいカラダづくりのための目
的別食事メニューと日常の運動です。
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◆自分で出来る不妊改善 まずは、サプリメントを試してみる〜その4
サプリメントの使い方 〜 不妊治療の成功率を高めるために
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体外受精や顕微授精の適応は、卵管の障害、抗精子抗体、精液所見不良、そ
してどうしても原因を突き止めることが出来なかった場合、です。ステップ
アップ治療という方針は、さまざまな治療や検査を通じて、妊娠できない原
因を追い込んでいくという考え方なのですが、この段階では、卵子と精子が
出合っても受精出来ないという受精障害があるかどうかを確かめるという意
味合いもあります。
いずれにしても、前述のように、根本的な生殖力を上げるという観点が必要
になってきます。それは、とりもなおさず、卵子や精子の質を高めることに
他成りません。そのためには、日頃からの生活や食事、精神状態を見詰め直
すことが基本となりますが、活性酸素抑制、血流の改善を目的とするサプリ
メントを考えてみましょう。
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フランス海岸松樹皮エキス+複合ビタミンC
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フランス海岸松樹皮のエキスに含まれる有効成分、ポリアントシアニジンは、
複合ビタミンCとの組み合わせによって、さまざまな人体に有益な作用を発
揮してくれます。その内容は、まさに多岐に渡り、これまでの不妊治療の成
功率向上への実績も有します。
まずは、強力な抗酸化作用です。植物成分中では最強の抗酸化物質です。そ
の抗酸化力は、ビタミンCの約20倍、ビタミンEの約50倍にもなります。
さらに、この成分は、毛細血管の強度と血球の柔軟性の両方を改善すること
で、微少循環を改善することが確認されています。心臓のポンプの力で24
時間絶え間なく全身の細胞にくまなく、酸素と栄養素を送り届け、老廃物を
運び出すために、血液が循環していることは皆さん、よくご存知のことです。
実際に各細胞とのやりとりがおこなわれるのは、動脈や静脈を通すわけでは
なく、そこから網目状に枝分かれした毛細血管を通してです。血管の太さは
なんと、10ミクロンほどで、血液は毎秒1ミリというゆっくりとした流れ
です。
毛細血管と各細胞との栄養素と老廃物、酸素と二酸化炭素の交換のスムーズ
なやりとりが、細胞の活性度を左右する大きな要因となるのは当然のことで
す。いくら、新鮮な空気を胸一杯に吸って酸素をカラダに取り入れ、バラン
スの取れた食事をしっかりととって栄養素を取り入れても、肝心の細胞への
受け渡しが滞ってしまっていては、元も子もありません。
本来備わっているはずの生殖機能を出来るだけ向上させるためには、卵巣や
子宮の周辺の毛細血管をまずは、丈夫にし、柔軟にし、拡張させ、活性化さ
せることがとても大切なのです。
http://www.nature-g.com/solution/skincare/skincare.html
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◆自分で出来る不妊改善 まずは、サプリメントを試してみる〜その5
サプリメントの使い方 〜 夫婦生活をマンネリ化させないために
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なんだかんだ、言っても妊娠のために最も大切なのは、夫婦生活です。そし
て、夫婦生活の量、質、ともに大切なようです。ところが、これが、結婚前
には想像も出来ないくらい、変質していくものです。もちろん、個人差(夫
婦差というのでしょうか)があるのでしょうが、あくまで一般論としては、
長くいればいるほど、その量、質ともに低下していくことが避けられないよ
うです。さらに、自分たちの体調や気分以外の要素でその日を決められてし
まった日には、俄然、盛り下がることは否めない事実のようです。これを、
"タイミング妊娠法"の落とし穴の法則(読者メールで言われました)と言
います。別に、茶化すつもりは、決してないのですが、大切なテーマだとは
分かりつつも、照れてしまうものですから。
いずれにしても、このテーマは実は、皆さん、避けるにしろ、意識するにし
ろ、とても大切なのに、テーマの性格上、さほど取り上げられることはあり
ません。ましてや、不妊治療医は、そのタイミングの指導は、しっかりと、
して頂けますが、"行為"の指導まではしてくれるはずもありません。なん
か片手落ちですよね。
そこで、マカです。もちろん、マカにはホルモンバランスを整えるとか、冷
え性が改善され、体温を上げるとか、疲れにくくなるとか、はたまた便秘が
改善されるとか、いろいろな効能を取りざたされています。しかし、私は、
これまでの経験で、マカの最大の効能は、夫婦生活の量と質の改善である、
と断言出来ます。これまで、マカを飲み始めて妊娠できたとの報告をそれは
もう多数頂いてきましたが、それはマカのおかげなのかどうか、そして、も
し、マカが多少なりとも妊娠に寄与していたのでれば、具体的にどのような
仕組みなのか、実は、良く分からないというのが本音です。これは、マカに
限ったことではありません。体外受精の合間に自然妊娠する例などたくさん
ありますし、タイミングを意識せずに盛上がったことが妊娠につかがるなん
ていうこともあり得るわけで、本当のところは誰にも分からない、いわゆる
ブラックボックスなわけです。
で、分からないとはいうものの、間違いなく言えるのは、夫婦生活があった
から妊娠するということだけなのです。聖母マリアのようなことは絶対に起
こり得ないのです。であれば、妊娠への近道は、やはり量、質ともに充実し
た夫婦生活であるわけです。
マカには、疲れにくくなるというだけでなく、あのバイアグラの唯一の欠点
と言われている"性欲"を向上させる働きがあります。夫婦生活には、機能
も大切ですが、やはり最も大切なのは、"その気"になることですね。皆さ
ん、心当たりがおありだと思います。
http://www.nature-g.com/shohin/naturesgift/01.html
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妊娠への扉を開ける「カギ」はあなたのそばにある。
「妊娠力」 こまえクリニック院長 放生 勲著
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最終回 パート7 不妊治療を受けているあなたへ
★不妊治療を受けているあなたへ
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治療もセックスも
「普段着」感覚で
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不妊治療中こそ、普段着のセックスが大切だと思います。セックスは赤ちゃ
んを作る行為ですが、カップルの喜びであり、楽しみであることを忘れては
いないでしょうか?
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肩に力が入ったら
何度でも立ち止まり、深呼吸を
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リラックスが最も大切。肩の力を抜いて、大きく深呼吸!
★タイミング法もピンからキリまで
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タイミング法が
タイミング占いになってはいませんか?
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最近、医療機関の側の対応に排卵日を予測することにおいて、細やかさがな
くなっているケースをしばしば経験します。「タイミング法」がまるで、「
タイミング占い」になっているケースも、残念なことに少なくありません。
あなたが今、受けている「タイミング指導」はきちんとおこなわれているで
しょうか?
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排卵日検査薬を使って
タイミングの確実性を高める
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基礎体温表をつけていて、排卵日検査薬で排卵のチェックもしているとすれ
ば、医療サイドの経膣超音波検査とで、三重のチェックができることになり
ます。超音波による卵胞チェックから何日かけて排卵の大きさに達するかど
うかは個人差がありますから、医師のアドバイスのままに、1、2度セック
スするより、排卵検査薬を使ってLHサージがあったことを追認してから、
3日連続でセックスするほうが、より妊娠の確率が上がると私は思います。
ただ、医師の言うなりになるだけでなく、自分たちも主体性をもって、使え
るツールは有効に使いましょう。
★夫婦のあいだで、治療に対する考え方に違いが出たら
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治療のステップアップに
ふたりとも納得していますか?
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不妊治療の特徴として、治療を受けるのは主に女性です。したがって、女性
のほうが治療にのめりこみやすいという傾向があります。時間の経過ととも
に女性は不妊治療にのめり込み、男性は逆にしらけていくというケースをた
くさんみてきました。それは、どちらが悪いというのではなく、立場的にも
心情的にもそうなりやすいのです。こうしたことがおこってしまうのは、不
妊治療が、基本的にステップアップしていくものだからです。進むにつれて、
精神的、肉体的な負担、そして経済的な負担も大きくなります。体外受精1
回あたりの医療費は約40万円。高額なのにもかかわらず、妊娠率は全国平
均で20%に届きません。たとえが悪いかも知れませんが、1回の投資額が
大きいほど、途中でやめにくくなるという構図はギャンブルと似ています。
ですから、不妊治療にエントリーしたら、意識的に話し合いの回数を増やし
て、お互いの考え方を常に知っておくことが大切なことです。
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医師の言葉しか
聞こえなくなっていませんか?
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体外受精が本当に必要なのは、不妊治療を受けているカップルの10%程度
です。ところが、いまや体外受精などの高度生殖医療専門の大型施設まで登
場するというご時世です。体外受精は、もともと卵管が閉塞している女性に
対して、そのバイパス術として開発された方法です。それはいつの間にか、
適応範囲を広げておこなわれるようになってきています。あなたがもし、赤
ちゃんが欲しいと思う一心から高度生殖医療を受けたいと思い、医師もそれ
が必要だと言ったときに、パートナーが「必要ない」と言ったとしたら、あ
なたはどちらの言葉に耳をかたむけますか?
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不妊治療に迷いがでたら
セカンドオピニオンを
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今の不妊治療に疑問が生じたり、夫婦の間で意見の食い違いができてしまっ
た時には、別の医療機関にセカンドオピニオンを求めることをおすすめしま
す。セカンドオピニオンを求めてその結果、転院を決めたなら、ぜひ現在の
主治医から紹介状を書いてもらう勇気を持ちましょう。紹介状は、あなたの
今迄の不妊治療の歴史が書かれているものです。同じ検査をゼロからもう一
度スタートするより、時間的にも金銭的にも、肉体にかかる負担も軽くて済
みます。もし、ひとりで言いにくいのなら、夫婦で行きましょう。そして、
あなたたち夫婦には本当に必要な不妊治療はなんなのか、医師のセカンドオ
ピニオンや、パートナーの意見も冷静に聞いて、賢明な判断を下してくださ
い。
★人工授精はうまくいったらもうけものという気分で!
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人工授精の成功率は5〜8%
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もし、不妊治療におけるセカンドステップである人工授精を受ける予定であ
る、あるいは現在すでに受けているのなら、人工授精とはどういうものかを、
正しく理解しておく必要があります。
人工授精とは、男性の精液をパートナーの子宮内に注入することです。この
技術はかなり古くからおこなわれてきており、健康保険適用外ですが、1回
の人工授精にかかる費用はおよそ1〜2万円程度です。また、この治療を受
けること自体にもそんなに負担になることではありません。
成功するかどうかのポイントはどれほど正確に排卵のタイミングにあわせて
精子を注入できるかにあります。それでも人工授精における成功率は5〜8
%、5〜10回程度おこなって、ダメなら高度な生殖医療に進むというのが
一般的です。
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それでも期待してしまうのが人情
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このように妊娠する確率が低いと分かっていても、やはり期待をかけてしま
うのが人情というものです。そして、その高まった期待のあとに生理が来て
しまうと気分の急降下で落ち込むのも仕方ありません。こうした期待と落胆
を繰り返すほど、気持ちのアップダウンが激しくなり、不妊治療自体がどん
どんつらいものになってしまいます。
ですから、最初に「期待しすぎないこと」と「うまくいったらもうけもの」
と、ちょっと乱暴に聞こえるかも知れませんが、そのくらいの軽い気持ちで
トライすることが大切です。
★高度生殖医療が必要なのは、不妊患者の10%
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その体外受精は必要だったのか?
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体外受精などの高度生殖医療が必要なケースは、不妊のカップルのわずか1
割に過ぎません。最近では、高度生殖医療が必要でないのに誘導されるケー
スが増えてきました。
★不妊治療を休んでみるのも不妊治療です。
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不妊治療が不妊を呼ぶこともある
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不必要な高度生殖医療に誘導されることもあり得ると書きましたが、患者さ
んのために一生懸命治療をしている医師がほとんどです。もし、あなたが現
在の主治医を信頼し、それにもかかわらず治療を受けたことによってかえっ
て基礎体温がガタガタになってきたとか、治療自体に強いストレスを感じて
いるというのであれば、それは、その医療があなたに合っていないというひ
とつのシグナルかも知れません。
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「ステップダウン」という言葉を
知っておきましょう
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治療はステップアップするのが当たり前、と思ってはいませんか?しかし、
実際には、「ステップダウン」が大変有効な場合は少なくありません。治療
に行き急いで疲れたとき、つらくなったとき、迷ったとき、あなたは常にス
テップダウンという選択肢があるのだということを忘れないでください。
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不妊治療をやめてみるという
選択肢もある
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それまでの不妊治療を離れ、ステップダウンできるかも知れないjという思
いが、精神状態にポジティブに作用することもあります。不妊治療をやめた
ら妊娠したというケースは本当にたくさんあります。
★妊娠も最後は祈りです
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開き直ることも大切!
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人間というものは、妊娠しづらい動物なのです。仮に20代の強い性衝動に
駆られたカップルが絶好のタイミングでセックスしても、2割しか妊娠しな
いというのが現実です。そうであるならば、妊娠するぞ!と気負ってみても
しかたありません。
だから、あなたがこれまでに、どれだけ不妊治療にお金や気力をささげてき
たとしても、やはり最後は「祈り」だと思うのです。
人事を尽くして天命を待つ、そう決めて開き直ってみるのも、不妊治療を続
けていく人には必要なメンタル・マネージメントかも知れません。
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いつのときも大事なのは
「自分たちの意思」で行動すること
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これまで「夫婦の力」をクローズアップしてきました。夫婦がよい関係でい
ることこそ「妊娠力」を高めるカギであり、たとえ妊娠しなくても、夫婦で
「やれることはやった」という気持ちは、人生を共に歩むうえでプラスにな
ることが本当に多いものです。
しかし、今の不妊治療は「やれるだけのことをやれされている」医療になっ
ているようにも思えます。「やらされている」ということは、後々強い後悔
となってしまうこともあるのではないでしょうか。
たとえ結果がどうあっても、自分たちで主体性を持って行動していく、その
ために夫婦で力を合わせていくということがとても重要なのだということを
最後にメッセージとして伝えたいと思います。
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★誌上カウンセリングに応募下さい★
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妊娠しやすいカラダづくりVOL.011にアンケートが掲載されています。
それをコピー、貼付けてご利用下さい。バックナンバーは下記URLから。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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★妊娠報告をお寄せ下さい!★
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目出たく妊娠された方の体験談を掲載して欲しいとの声がますます高まって
きています。これまでも頂いてきましたが、次号以降では毎号、体験談を掲
載していきたいと思います。皆さんを勇気づけ、参考になるような内容にす
るためにも、どしどしお寄せ下さい。お寄せ頂いた皆さんには、全員薄謝を
させて頂きます。体験談は下記のアドレスへどうぞ、お待ちしています!
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■編集後記
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読者の方からのメールを読んでいて、
以前からとても気になることがあります。
それは、不妊治療を受けていて、
先生に気軽に質問や相談が出来ない、
というものです。
とても忙しそうにしていてとか、
物理的に相談する時間がないとか、
はたまた、質問をすると機嫌が悪くなるとか、
怒られるとか、
です。
これはいったいどうしたことでしょう。
まずは、物理的に診察している患者の数が医師の数やキャパシティを
超えている場合は、
タイミングや質問や相談する相手を選ぶことです。
先生にいつどんなタイミングであれば
質問や相談を受けてもらえるかを率直に尋ねてみる、
あるいは、看護士の方やカウンセラーの方に質問、相談してみることです。
また、質問すると不機嫌になるとか、怒り出すとか、の場合は、
どうでしょう。
本当に、質問するだけで不機嫌になるような医者がいるとは驚きですが、
こんな場合、なかなか勇気を出して、とかいうアドバイスは非現実的ですね。
それより、ご主人についていってもらって、一緒に質問するようにすれば
どうでしょう。
決して無茶なことではなく、患者として当たり前なことです。
ただし、医師とのコミュニケーションが上手くいかないという問題が
ある場合には、自分にも原因がないかどうか、冷静に考えてみることも
大切です。
先生のアドバイスを実行しないとか、
約束を守らないとか、
やはり人間同士です。
でも、ただでさえ妊娠しないことへのストレスを抱えがちなところに、
医者にまで気を遣わなければならないとしたら、
この業界は遅かれ早かれ大きな変化に見舞われることは間違いように
思うのですが・・・。
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妊娠しやすいカラダづくり LCN [Life Care News] No.028
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【発行】 株式会社ライフケアマネージメント
【編集】 細川忠宏
【監修】 荻田浩司(内科医・医学博士)
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