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□■□■□ 2004年3月7日発行
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□■□ ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
◆◇
◇ 《毎週土曜日配信》 VOL.031
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http://www.nature-g.com
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という４つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。
まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、たまたま、うまくいかないと
ころをセルフケアによる、自然な方法によって、本来、私たちに備わってい
る生殖能力を取り戻すことにチャレンジしませんか？
そんなチャレンジを私たちは応援させて頂きます。
このメルマガの内容に関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。
◆メールアドレス：info@nature-g.com
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皆さん、こんにちは。
いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
数あるメールマガジンの中から
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
前回、前々回と年齢のことをテーマにしました。
年齢について書くと、
いつもより多くのメールを頂きます。
半端な数ではありません。
で、頂いたメールを読んでいてハタと気がつきました。
"年齢"って、誰にでも当てはまる"悩み"なんだ、と。
年齢というのは、若くても、若くなくても（何歳とは言えません）、
誰でも持って？いますよね。
例えば、タバコを吸うのはカラダや妊娠には良くないですよ、
というテーマであれば、
タバコを吸わない人には全く関係のない話しです。
でも、年齢についての話しになると、
まだ○○歳なのに・・・、と言っては悩み、
もう○○歳だから・・・、と言っては悩むわけです。
なんだ、どうころんでも悩むんだと。
なかなか（期間も人それぞれ）妊娠しないと、
いろいろ、あらぬことを考えてみたりします、当然です。
そんな時に最も標的になり易いのが、
"年齢"というわけです。
これって、ちょっと視点を変えてみて欲しいな、と思うわけです。
なにごとも表面的事実や数字だけで踊らされると、
判断を誤ってしまうリスクが高まります。
表面や数字だけをみていても分からない本質を
しっかりと認識したいものです。
こう書くと至極、当たり前のことなのですが、
いざ、自分が"当事者"になってみると、
そうは、いかなくなるのが人情というものかも知れません。
で、こんな時は、いろいろな人に話しをしてみたり、
環境の違う人の話しを聞いてくるのは、
とても良いことです。
ということで、
日本ではなく、
海外からのお便りをご紹介してみます。
いつも青山さんには、
イギリスの事情などの情報を頂き、
本当に参考にさせて頂いております。
---イギリス・ロンドンから-------------------------------------------
年齢のことを心配する前に
セラピスト 青山佳代（在ロンドン）
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私は、ロンドンでセラピストの仕事をしています。お客様の中には、不妊に
お悩みの方も大勢いらっしゃいます。何年かの不妊治療の後にこられる方も
少なくありません。私自身、３９歳で初めて出産を経験しています。
日本では、年齢に関して、少し神経質になりすぎるように感じられます。そ
こで、ロンドンでのセラピストの仕事と私自身のイギリスでの出産経験を通
して、感じたことを少々、コメントさせていただきたいと思います。
ここイギリスでは、多くの女性や医師は、年齢についてはとても自然なスタ
ンスをもっているように思います。私自身、３９歳という年齢では、もう妊
娠は難しいのでは、とか、たとえ妊娠できても帝王切開になるのでは、さら
にいろいろなリスクについて心配し、相談したものです。そんな時には、い
つも、「あんた、何言っているのよ！そんなこと心配する前に、子供ができ
たら好きなことが出来なくなるんだから、映画でもコンサートでもいって、
楽しみなさい！」なんて言われたものです。日本に帰国したときに、たまた
ま、小耳にはさんだのですが、「私、もう３１歳だから、子供をなんとかし
てつくらないと・・・」と。驚きました。"まだ"３１歳なのに・・・。日
本では、３０歳をこえると、妊娠しづらくなるという図式が出来上がってい
るのでしょうか。少なくとも、このメールマガジンをお読みの方には、最も
大切なのは、自分とパートナーの健康状態である、ということは、正しく認
識されていると思いますが。
そうです、年齢のことを心配する前に、まず自分自身の健康状態を振り返っ
てみてはいかがでしょうか。ここで私が、セラピストとして接しているお客
様の事例をご紹介しましょう。
一番若い方は３３歳で懐妊、それまで２年間子供が出来なくて、子宮筋腫も
あるので不妊だと思い込んでいたようです。同じ３３歳で懐妊された方も、
２年間子供が出来なかったのはご主人が４０歳代だから問題があるのかも知
れないと思っていたとのこと。３４歳で懐妊された方は、６年間子供が出来
ず、その間、２度の流産を経験されました。不妊治療を２年間続けていたに
もかかわらず、妊娠出来ず、治療を止めてこちらにこられて３ヶ月後に懐妊
された方は、３６歳と４０歳といったところです。
皆さんの共通するのは、初めてのコンサルテーション時に食生活を始めとす
る普段の生活の見直しが必要であったことです。嗜好品、食事、運動、簡単
なことですが、改めて見直してみると、意外に当たり前なことが、なかなか
出来ていないものです。嗜好品では、コーヒー中毒の方もいました。食事で
は玄米を取り入れています。そして、食事や生活を改善していくと、これも
皆さん申し合わせたように、「体が自然なものを好むようになってきた」と
おっしゃいます。例えば、加工品や市販のソース類で料理をすると、なんだ
か人工的な味がしていかにも化学品を使ってあり、薬のような味がする、と
いった具合です。コーヒー中毒だった方は、もうコーヒーのにおいを嗅いで
も飲みたいと思わなくなったと言い、ハーブティーに変えたり、水をたくさ
ん飲んだりしているようです。どれも、簡単なことです。皆さんは、毎日、
深呼吸して新鮮な空気を意識して吸っていますか？体内に新鮮な酸素を取り
入れることはとても大事なことで、適度な運動も大切です。皆さん、ご存知
なのですが、これが、なかなか出来ていない場合が多いのです。この辺りを
すっとばして、不妊を年齢だけのせいにするのは間違いです。
歳をとるほど、食生活、その他、おろそかになっていることを取り返すのに
時間がかかります。そうなると、もちろん、卵子の新鮮さを失っていくのは
お分かりいただけると思います。年齢のことを悩む前にまずは、ご自分の生
活を見直してみてはいかがでしょうか？
少なくとも、私の診たお客様は、皆さん、不妊治療を止めて、無事に懐妊し
ておられます。私が見る限り、４０歳でも検査で、夫婦共に、特に異常がな
い限り、絶対に懐妊できると信じています。
ここイギリスでは、離婚率も高く、再婚して出産するケースもたくさんある
ようです（デビッドボウイの奥さんも確か、４３歳で出産しましたよね？）。
因に、私が妊娠時に参加したマタニティークラスでもほとんどが３０歳以上
から４０代という具合です。逆に２０歳代というのは少なく、２０歳までで
若くして妊娠した人には若妊婦コースみたいなものがあるのです。
リラックス。私が最も重視していることです。リラックスすることによって
体内のホルモン分泌が変化し、老廃物が排泄され、カラダを整えることにな
ります。子供ができない期間が長くなると、どうしても焦ったり、悩んだり
する気持ちはよくわかります。ところが、焦ったり、悩んだりすることは、
何のプラスにもなりません。ひとりでも不妊のプレッシャーから解放される
方がいらっしゃれば幸いです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
青山さん、ありがとうございました。この後すぐに、青山さんのところでは、
３６歳の方おふたりが、懐妊されたそうです。青山さんによると、イギリス
では、３０代後半、４０代で妊娠、出産されるのが普通みたいですね。確か
に、日本では医師を始めとして、年齢のことを意識し過ぎているのかも知れ
ません。
現在、ロンドンにて「GEMINI-EARTH HOLISTIC THERAPY」という名称で、セラ
ピストとして活躍されています。
hnttp://www.gemini-earth.com
ホームページのアドレスですが、サイトは現在、一時閉鎖中のようです。青
山さんへのご感想、ご意見等ございましたら、メール転送いたしますので、
お寄せ下さい。
さて、今週のテーマにまいりましょう。
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体 重 と 不 妊 の 関 係
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妊娠しやすいカラダづくりのためのキーワードは、
いろいろ挙げられますが、
どれか一つに絞れと言われれば、
「バランス」ということになるのではないでしょうか。
生殖システムそのものが、
生殖ホルモンの絶妙な分泌バランスによって、
成り立っています。
バランスが少しでも乱れたり、崩れたりしてしまうと、
プロセスが正常に進まなくなってしまうのは
皆さん、よくご存知の通りです。
今回のテーマである体重も例外ではありません。
"やせ過ぎ"ていても、
"太り過ぎ"ていてもよくないようです。
やせ過ぎというのは、具体的にはダイエットです。
太り過ぎというのは、もちろん、肥満のことです。
これは、単に外見上のことや体重の数値という問題ではありません。
痩せ過ぎている、太り過ぎている、
ということは、
"無意味"なダイエットに走る
という気持ちのバランス、
"いつ"、"なにを""どれだけ"食べるか、
という食生活のバランス、
そういう問題なのです。
気持ちや食生活のバランスの微妙な変化が、
どのように不妊に関係するのか、
そのメカニズムを正しく認識することで、
妊娠しにくくしている大きな要因のひとつを
簡単に除去することが出来るのです。
■ＢＭＩ（体格指数）から、あなたの肥満度が分かる
世界共通の肥満度の指標をＢＭＩといいます。Body Mass Indexの略です。
身長と体重から計算されます。
［ＢＭＩ＝体重（kg）÷身長（m）×身長（m）］
身長の二乗に対する体重の比で体格をあらわす指数になります。
http://www.pleasuresky.co.jp/hi/body/bmi.php3
このサイトで、自分の身長と体重と年齢、性別を入力すれば、ＢＭＩを自動
計算してくれます。指標の見方は、
２０以下 低体重
２０〜２５ 普通体重
２５〜３０ 肥満１度
３０〜３５ 肥満２度
３５〜４０ 肥満３度
４０以上 肥満４度
このＢＭＩが男女とも、２２の時に高血圧、肝障害、耐糖能障害等の有病率
が最も低くなるということが判明しています。そこで、ＢＭＩが２２となる
体重を標準体重としています。その算出の仕方は、
［標準体重＝２２×身長（m）×身長（m）］
■急激なダイエットと不妊
ＢＭＩが２０以下は低体重です。ここで問題になるのは、絶対的な体重の少
なさ、ではありません。"ダイエット"です。実は、これが女性のカラダの
メカニズムを大きく狂わせてしまうのです。ちょっと、話しはそれるかも知
れません、というかそれます（^_^;）。昨今、ダイエットブームです。それ
は、ドラッグストアに行けば一目瞭然です。どのお店も、一番目立つ場所に
ダイエット関連商品を山のように陳列しています。これって、良く売れるか
らなのです。皆さん、よくご存知のようにお店の鉄則は、売れ筋をいかに上
手く陳列するか、です。ちょっとした陳列の仕方で売り上げは大きく違って
くるものです。で、ダイエット関連商品というのは、これも皆さん、よくご
存知のように、低カロリー、低シュガー、ノーカロリー、ノーシュガー食品、
お茶、サプリメント、誤解を恐れずに申し上げますと、これって、全部、女
性の"敵"と言っても過言ではありません。なぜかって？全て、バランスを
欠いた食品、または、バランスを崩す食品だからです。もっと、言います
（抗議のメールを怖れながら・・・）。一時の痩身のうつつをぬかしている
と、将来、困るのはご自身なのです。これはなにも、妊娠云々に限ったこと
ではありません。
私は、ダイエットそのものを非難しているのでは、決してありません。ダイ
エット商品に頼った間違ったダイエットのことを非難しているのです。それ
は、痩せるためには、単に摂取エネルギーを減らせば良いという間違った考
え方に基づくダイエットです。極端な食事制限や、糖や脂肪をカットすると
か吸収を阻害するというものです。単品ダイエットやどれだけ食べてもチャ
ラ、なんていうサプリメントの広告コピーを見て、ゾッとしてしまいました。
極端な食事制限によるダイエットは劇的に痩せますが、必ずリバウンドして
しまいます。それは基礎代謝が落ちてしまいますと、今度は、以前よりも少
しの摂取エネルギーで太ってしまうようになるからです。そうすると、以前
にも増して、食事制限に励むと、今度は痩せるというよりはやつれてしまい
ます。また、糖や脂肪の吸収を阻害することも同様です。人間は、食べ物を
摂取して排泄するまでのメカニズムの各ステップには、多くのホルモンや酵
素が働いています。ところが人為的、強制的にこのメカニズムをコントロー
ルすることは、ホルモンや酵素のバランスを崩し、必要な脂肪や糖の摂取を
妨げてしまいます。ダイエット法を考えるのが、ここでのテーマではありま
せんので、これくらいにしておきます（本当はもっと言いたいのですが）。
話しを戻します。上記のような間違ったダイエットによって、女性のカラダ
は取り返しのつかない状態に陥るリスクを抱えているのです。肌荒れ、脱毛、
貧血、そして、生理不順、無月経を招いてしまいます。
人間のカラダはその生命活動を維持するために、さまざまな仕掛けがなされ
ているようです。肌荒れや脱毛、貧血がもっと進むと大変なことになります。
そうすると、"自分"のことを優先します。自分のカラダを守るために、生
殖システムを後回しにしてしまうのです。"今の"自分のカラダを維持する
ために、"将来の"子供のことまで考えてられない、というところでしょう
か。そうなんです、利己的になってしまわざるを得ないわけです。
それは、まるで、自分のカラダの維持も満足に出来ない状態では、子供なん
て授けられるはずがないではないか、という神様の"配慮"のようです。こ
のことを証明する話しがあります。アフリカで未だ、原始に近い生活を営む
ブッシュマンの女性は、食糧が豊富に確保できている時期にしか、排卵がお
こらないそうです。
いずれにしても、ダイエット、恐るべしです。無理なダイエットによって崩
れたカラダのバランスは、その期間が長期に渡っていればいるほど、元に戻
るのに時間がかかるようです。一度、無月経になってしまうと、食事を元に
戻し、適正体重になっても、依然として排卵が起こらないという相談はとて
も多く頂きます。海外論文では、急激なダイエットによって、無排卵に陥っ
た女性の４分の３は、ダイエットを止めることで、自然妊娠したという報告
があります（※１）が、なかなか戻らないというケースでは、やはり婦人科
で治療が必要かも知れません。
ただし、大切なことは、コウノトリから見て、子供を授けるのに相応しい生
活に改めることが最優先であることは言うまでもないことです。
■肥満と不妊
ＢＭＩが２５を超えると肥満です。肥満もまた、不妊の要因となります。肥
満は、ホルモンバランスを崩して月経不順になる可能性が高くなってしまう
からです。ただし、肥満による排卵障害や無月経は、さきほどのダイエット
による無月経よりは、概ね、簡単なようです。ずばり、"正しい"ダイエッ
ト法によって、適正体重に戻すこと、に尽きます。ところが、いろいろな事
例をチェックしてみると、現在の体重の約１０％ほど落とすだけで、生殖シ
ステムが復活するようです。「１０％の減量」でよいのです。ちょっと、気
が楽ですね。
■肥満と高度な不妊治療
因に、体外受精などの高度生殖補助医療も肥満は"大敵"なようです。さき
ほど紹介したＢＭＩが３０を超えると、１周期当たりの体外受精の妊娠率は、
なんと！、３％だそうです。通常の体外受精の妊娠率が２５％程度あること
を考えるとかなり低くなってしまうようです（アメリカのデータです）。
■血糖値と生殖ホルモンの関係
それでは、肥満によって妊娠しづらくなってしまうメカニズムをみてみるこ
とにしましょう。多くの学者がいろいろな説を発表しています。いずれの場
合でも、生殖システムを動かす生殖ホルモンは、脳の視床下部や下垂体がコ
ントロールしているわけですから、ここの働きがうまくいかなくなるようで
す。ここって、よっぽど心身の状態によって、バランスを崩しやすいところ
のようです。
あるいは、皮下脂肪には女性ホルモンを吸着する作用があるので、皮下脂肪
の多い人はそちらに女性ホルモンがとられ、必要とされるところで働かなく
なってしまうというせ説もあります。
ここでは、肥満と不妊の関係を血糖値は生殖ホルモンに影響を与えるという
ＰＭＳ（月経前症候群）治療で著名なダルトンキャサリン博士の説では、低
血糖時に分泌されるアドレナリンがプロゲステトンの働きを阻止しているの
ではないかといっています。プロゲステロンは黄体ホルモンのことで、排卵
から月経前のタイミングで分泌され、妊娠をサポートするホルモンで、妊娠
の初期にとても重要な役割を果たします。このホルモンの働きをアドレナリ
ンが阻止しているのではないかということです。もし、黄体ホルモンが正常
に分泌されていても、働きが阻止されていれば、いくら血液検査でホルモン
値が正常であったとしても、妊娠しにくくなってしまうというわけです。
■正しく食べて、飲む
"正しく"食べて、飲む、これに尽きます。これを実行すれば、自然に体重
は適正な値で落ち着きます。カロリーをカットすることでは、決してありま
せん。ダイエットというと、なんか食欲との闘い、というか苦しみというイ
メージがあること自体が根本的に間違っているのです。
ポイントは、食欲の調整機構のバランスの崩れ、です。どうですか！ここで
も、バランスなのです。もう、バランス命！です。そのために大切なのは、
食事の量ではありません。内容です。いつ、なにを、食べて、飲むか、です。
食欲の調整メカニズムを動かすのは、"血糖値"です。ごく、おおざっぱ、
かつ簡単に説明しますと、血糖値が低くなると、食欲が起こり、血糖値が高
くなると満腹感を得ます。食欲中枢、すなわちし食欲をコントロールしてい
るところ（脳の視床下部）は常に、血糖値をモニターしています。そして、
問題は、どの値を低いと判断するのか、です。このラインが高いとたくさん
食べるこになってしまいます。現に肥満の人は、このラインが高く設定され
ています。それでは、なぜこのラインが高く設定されるようになるのでしょ
う。それは、インスリンの効き目が悪くなっているからです。インスリンは
皆さん、よくご存知のように、膵臓から分泌されるホルモンで、ブドウ糖を
細胞内に取り込むことで血糖値を下げる働きをしています。ところが、この
インスリンの効き目が悪くなると、ブドウ糖やインスリンが血液中にだぶつ
いてしまい、脳の視床下部では、ラインを高く設定し、もっと食べなさい、
という指示を出します。このような状態の人の血糖値とインスリンの値の推
移をみると、急上昇、急降下が特徴です。それに比べて、正常な体重の人の
血糖値とインスリンの値の推移はよりフラットです。
このメカニズムによって、食べ過ぎてしまう、そして、食べてもまたすぐに
食べたくなってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。この状態で無理
に食欲を抑えたり、単に摂取カロリーだけをを抑える間違ったダイエットを
繰り返すとことは絶対に避けなければさりません。血糖値をゆるやかに上昇
させ、緩やかに下がっていくような食事に変えることを実行しましょう。
★主食を変える
未精製の穀物を食べる。ご飯であれば、玄米か、５分づき、３分づきのもの
を、パンならば全粒粉で作ったもの。シリアルならば、玄米フレーク。
★砂糖を減らす
砂糖は極力減らしたいものです。精製された砂糖を空腹時にとると、血糖値
はロケット上昇し、インスリンが大量に出て、急激に低下します。
★豆を増やす
豆は血糖値を緩やかにあげる代表選手。豆と野菜を多くとりたいものです。
★生を増やす
生は酵素が豊富です。刺身、漬物、酢の物、サラダを毎食。
★清涼飲料水は飲まない
缶ジュースや缶コーヒーは大量の砂糖が入っています。のどが渇けば水かお
茶を飲みましょう。
★脂肪のバランス
魚油、シソ油、亜麻仁油などの、オメガ３やオリーブオイルを増やす。
以上がゴールデンルールです。
正しく、食べて、飲む。これが鉄則です。
自然に適正な体重に落ちつき、
子供を持つに相応しいカラダに変わっていくことは間違いありません。
次週に続きます。
----Congratulation!-------------------------------------------------
読者の皆さんからの妊娠報告
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多くの報告ありがとうございました。
そして、おめでとうございます！
読者の皆さんからの妊娠報告や誌上カウンセリング、
ご意見等、
今後、独立させた形態でご紹介していく予定です。
それまでは、数は限られますが、
ご紹介していきます。
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Ｔ・Ｓさん
■プロフィール
・年齢 30歳
・結婚年数 3年3ヶ月
・不妊治療歴 特になし
■妊娠にいたった治療内容
タイミング法
■妊娠にいたった経緯
去年の４月に子宮ガン検診に行ったときに子宮内膜症と診断され卵巣の片方
がチョコレートのう胞と言われました。妊娠しにくいかもと言われ、仕事を
していた２年ほどは避妊していましたがその後約１年なかなか授からなかっ
たわけがわかりました。自覚症状は生理痛が最近ひどくなったなとおもった
程度でした。基礎体温をはかり、タイミング法を試みました。内膜症の治療
の為漢方薬は服用していました。主人の精液検査もしたところ問題なく、私
の治療のみだと思っていたところ妊娠がわかりました。約10ヶ月かかりまし
た。今６週目です。ただ卵巣に水が溜まって腫れていて赤ちゃんの成長とと
もに大きくなるとも言われた為安心ではありません。
■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
生姜紅茶（自分の気の向くときだけですが。）ごく最近です。食欲が減った
為、体重が１．５キロ減りました。フランス海岸松樹皮エキスのサプリメン
ト、体を冷やさないように特にお腹や腰を温めました。豆類もよく食べまし
た。
■現在、不妊改善中の方へ一言
私は不妊治療というところまでは行かずに自然に授かる事ができましたがそ
れなりに努力はしました。主人の精液検査をしてこれからいろいろ治療をす
るのかなと覚悟をし、長引く覚悟でアルバイトを始めようと思った矢先のこ
とでした。くよくよ悩んでいるばかりでなく、前向きに行く事がいいのかも
しれません。バイトも決まって出社待ちのあいだに妊娠が判明したこともあ
りただいま仕事をしてもいいのか新しい悩みができているところです。私は
不妊専門の医院ではなく近所の婦人科に通っていましたが次々と治療を始め
ず、気長に見てくださった先生に感謝しています。一人で悩み、落ち込む事
はかえってストレスがたまり、体にとっては良くない事だと思います。あせ
る気持ちはとてもよくわかりますがなにか他に打ち込める事を見つけて気分
転換をしてみてください。私も知り合いからもっと大変な人がいるんだから
がんばらなきゃ！そんなんじゃ駄目じゃん！とメールで言われてとても落ち
込みました。がんばってできるもんなら頑張るって。私は贅沢にもバイトを
するからもう少しあとでもいいかなって思ったところでしたからもしかした
らそんなもんかもしれませんよ。
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新潟県 Ｍ・Ｉさん
■プロフィール
・年齢 39歳
・結婚年数 ８年
・不妊治療歴 ６年
■不妊治療について
・治療内容 順にステップアップ、ＡＩＨ８回、ＩＶＦ３回
・それに要した費用 約１８０万円
■妊娠にいたった治療内容
妊娠しやすいカラダづくりを実践したことによる自然妊娠
■妊娠にいたった経緯
結婚後２年経過しても子宝に恵まれませんでした。ただ、避妊しなかったと
いうものの、元々、夫婦生活の回数が多くなく、お互いに淡白なものでした。
さほど焦ることもなく、不妊治療を始めたのですが、ステップアップしてい
くにつれて、気持ちが前のめりになっていったように思います。こっちとし
ては、かけてる時間とお金のことを考えると、先生、妊娠させてよ！という
自分勝手な患者でした。今、考えると恥ずかしい限りですが。治療は６年に
なりましたが、その間、何度か休憩しています。原因はこれといって分から
ずじまいです。３回目のＩＶＦが昨年の８月。その後このメルマガに出合い
ました。もう、目から鱗って感じでした。それで、治療を止めて、普通して
いたら、今年になって自然に妊娠しました。もう、本人が一番びっくりです。
■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
それまで、治療にかけていたお金を二人で旅行することにした。パインバー
ク２５とコンプレックスＣを毎日、多めに飲んだ。これがとてもよかったよ
うに思います。
■現在、不妊改善中の方へ一言
人、それぞれなので、参考になるかどうか分かりませんが、私の場合、それ
までの夫婦生活や治療を通じて、「自然さ」がどうも欠けていたかなと感じ
ています。治療中も主治医の先生と議論を闘わせたりかわいくない患者だっ
たでしょうね。それくらい治療に賭けていました。というか、そんなふうに
なっていったというのが実際のところです。自分では意識しなかったのです
が、とってもストレスをためていたのでしょう。でも一つよかったことは、
不妊仲間が出来て、お互い愚痴をこぼしたり出来たことかな。いまでもつき
あっています。このメールマガジンには本当に救われました。感謝していま
す。
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宮城県 Ａ・Ｈさん
■プロフィール
・年齢 32歳
・結婚年数 5年
・不妊治療歴 2年
■不妊治療について
・治療内容 クロミッド、クロミッド＋注射、漢方薬
・それに要した費用 ５０万円（ほとんど漢方）
■妊娠にいたった治療内容
自然に妊娠できました（セルフによるタイミング法かな）
■妊娠にいたった経緯
もともと、生理不順でしたので、もしかしたら、出来にくいかなとうすうす
予想していたので、別に焦るわけでもなく、やっぱりという感じで治療を始
めました。先生はとっても良い方で、治療のペースにも気遣ってくれました。
知人の紹介で漢方を半年飲みましたが、その値段の割には私には合わなかっ
たみたいです。替わりに飲むはじめたマカが良かったように思います。なん
か、２０代に戻ったみたいで、冷え性もなくなりました。とにかく、カラダ
がとても温かく感じられるようになったのが印象的でした。
■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
半身浴。生姜紅茶（このメルマガで）、豆乳、小麦胚芽、ルイボスティー、
グレープフルーツジュース。
運動はウォーキング。
サプリメントは、マカ、ビタミンＥ、ビタミンＣ、亜鉛。
そして、バランスの良い食事をこころがけた。
■現在、不妊改善中の方へ一言
妊娠しやすいカラダづくりを読んで、自分を信じて下さい。
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今回は３名の方の妊娠報告をご紹介しました。
皆さん、ありがとうございました。
無事、お元気なお子さんをご出産されるよう、
心よりお祈りしています。
全ての報告をご紹介出来なく申し訳なく思っています。
現在、専用のサイトを作成中です。
そこで、皆さんご自身で書き込んでいただけるようにしたいと考えています。
----Congratulation!-------------------------------------------------
読者の皆さんからの妊娠報告をお待ちしています！
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冒頭でもお伝えした通り、
改めて、アンケート形式で皆さんからの"妊娠報告"を募集します。
以下のアンケートをコピー＆貼付けてメール下さい。
お待ちしています。
■プロフィール
・年齢
・結婚年数
・不妊治療歴
■不妊治療について
・治療内容
・それに要した費用
■妊娠にいたった治療内容
■妊娠にいたった経緯
■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
■現在、不妊改善中の方へ一言
以上です。
よろしくお願いします。
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★誌上カウンセリングに応募下さい★
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妊娠しやすいカラダづくりVOL.011にアンケートが掲載されています。
それをコピー、貼付けてご利用下さい。バックナンバーは下記ＵＲＬから。
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現在の状況を出来るだけ詳しくお書き下さい。適切なサプリメントの摂取プ
ランをご提案させて頂きます。それぞれのご予算に応じたプランニングです。
ご利用を通してフォローさせて頂きます。
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■編集後記
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今週も日曜日の午後の配信になり、
大変お待たせしました。
文中で引用した学説の現在の見解が気になって
調査したのですが、
よく分からないので、
そのまま掲載しました。
ダイエットの弊害はとっても心痛む状況があります。
若い時には皆さん、
こんなことは意識することもないのですね。
ダイエット産業が肥え、
その消費者は痩せ衰える、
この状況はなんとかならないものでしょうか。
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★「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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妊娠しやすいカラダづくり No.031
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◎注意事項
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
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◎ご意見、ご希望は下記メールアドレス宛にお願いいたします。
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【発行】 株式会社ライフケアマネージメント
【編集】 細川忠宏
【監修】 荻田浩司（内科医・医学博士）
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