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□■□■□ 2004年10月9日発行
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□■□■□ ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
◇◆◇◆◇ 《毎週土曜日配信》
■□■□■ VOL.072
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http://www.nature-g.com
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という4つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。
まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、
たまたま、うまくいかないところをセルフケアによる、自然な方法によって、
本来、私たちに備わっている生殖能力を取り戻すことで、
改善することにチャレンジしてみませんか?
私たち、「妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト」は、
不妊に悩むカップルを
正しい知識と情報を提供することによって
応援したい、
人まかせではなく、
自分たちのおかれた状況を正しく認識し、
自分たちを見失うことなく、
主体的、根治療法的な取り組みの力になりたい、
そんなふうに考えています。
よりよい内容にするためにも、
このメルマガに関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。
◆メールアドレス:info@nature-g.com
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皆さん、こんにちは。
いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。
前号でもお知らせした通り、
毎号、一つのテーマをピックアップしていきます。
この号で取り上げるのは、"体重"です。
体重と不妊がどう関係するのか、
要するに、"やせ過ぎ"たり、"太り過ぎ"たら、
妊娠しづらくなるということです。
で、どうすれば良いか、
簡単な事じゃないかも知れませんが、
単純なことです。
やせ過ぎている人も、太り過ぎている人も、
適正な体重にすれば、問題はほとんど解決します。
やせ過ぎにしても、太り過ぎにしても、
結局、ホルモンのバランスが崩れてしまうようなんですけど、
人間のカラダというのは、
本当に、"トータルバランス"が大切なようです。
そんなメカニズムをトピックスにてご紹介します。
--VOL.072-INDEX-----------------------------------------------------
・最新ニュースタイトル
・トピックス「体重と不妊の関係、そのメカニズム」
・読者からの"心の悩み"をカウンセリング
・編集後記
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最 新 ニ ュ ー ス タ イ ト ル 一 覧
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ニュースのメインページ(タイトル一覧ページ)はこちらから
http://www.akanbou.com/news/main.html
各タイトルの詳細記事の内容と解説のコメントをサイトでご覧頂けます。
■不妊は特別なことなんかじゃない
http://www.akanbou.com/news/news.100401.html
■葉酸摂取による先天性障害予防効果
http://www.akanbou.com/news/news.100601.html
■風疹で流産、中絶、過去35年間で3万8000件
http://www.akanbou.com/news/news.100901.html
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今週、ご紹介した最新ニュースに関するご質問等ありましたら、
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◆◇◆◇◆ 体重と不妊の関係、そのメカニズム
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やせ過ぎたり、太り過ぎたりすると、
妊娠しづらくなるということは、
既に、2004年3月7日配信のVOL.031にて特集しています。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
ご覧になっていない方は、是非とも、目を通して下さい。
今回は、そのメカニズムにスポットを当ててみます。
■痩せ過ぎても、太り過ぎても
肥満と言えば、普通は糖尿病や高血圧を心配するものです。
それに対して、太り過ぎると妊娠しづらくなるという発想は、
なかなか出てきません。
実際にアメリカでは、肥満が不妊の原因の6%を占め、
やせ過ぎもまた、不妊原因の6%を占めているそうです。
なんと、不妊の12%は体重が原因になっているということです。
そして、冒頭でお話したように、
そんな女性の70%は、適正な体重にすると直ぐに自然妊娠します。
ところが、実際には不妊の検査を受けているのもかかわらず、
体重のことは意外に忘れられているケースが多いようなのです。
心当たりのある女性は、本格的な不妊治療を始める前に、
まずは、適正な体重にすることに取組むべきなのです。
それにしても、体重が妊娠しやすさに影響するというのは、
どういうメカニズムなのか、気になるところです。
■肥満がホルモンバランスを崩すのは?
私たちの生殖機能をコントロールしている生殖ホルモン、
テストステロン(男性ホルモン)やエストラジオール(女性ホルモン)は、
脂溶性で、水に溶けずに、油に溶けるという性質を持っています。
ということは、分泌されたこれらの生殖ホルモンは、
体脂肪に存在し、蓄積されるのです。
ただ、体脂肪に取り込まれたホルモンは休眠状態ですから、
生殖腺は、生殖機能を維持するために必要なホルモンをさらに分泌します。
ところが、体脂肪にはやっかいな働きがあって、
脂肪細胞は、取り込んだアンドロステジオン(弱い男性ホルモン)を、
エストロン(弱い女性ホルモン)に変換します。
このようにエストロン(E1)というのは、
エストラジオール(E2)ほどの力はないのですが、
肥満女性は、体脂肪が多いことから女性ホルモンが過剰になり、
ホルモンバランスが崩れてしまうのです。
■体重によって変わるホルモンの代謝経路
痩せ過ぎている場合にはどうなのでしょう。
体重によって、女性ホルモン、エストラジオールの代謝経路が変化します。
やせ過ぎている女性は、エストラジオールを2-hydroxyestroneという、
エストロゲンに反する働きのホルモンに代謝します。
それに対して、肥満女性は、同じエストラジオールを、
エストリオール(E3)という弱い作用のエストロゲンに代謝します。
どうやら、エストラジオールの代謝変換率は体脂肪率と関係するようです。
摂食障害の一つである神経性無食欲症にかかって、
身長に対する正常体重の85%以下の体重が続くような場合は、
生殖機能が、次第に低下していき、しまいには月経が止まります。
一方、肥満女性は、無排卵となり、不妊になるまで、
エストロンとエストリオールが交互に、
エストロゲンが増加します。
このように太っても、痩せても、
ホルモンのバランスが崩れてしまうのですが、
全く異なったメカニズムによるものです。
要するに、やせ過ぎると、エストロゲンの不足、
太り過ぎると、エストロゲンの過多によるものなのです。
■さらに、女性の生理と体脂肪の関係
少女から女性へ、
思春期の到来に体脂肪は大きく関わっています。
例えば、まんまるに太った女の子は、比較的、早く胸がふくらみ、
痩せている女の子は、それよりも遅いものです。
また、体操やバレエのような激しい運動をしている少女は、
思春期の到来が遅れます。
乳房の発達、陰毛、初潮、排卵等に第二次性徴は、
運動のレベルを落とすか、止めて、体脂肪が増えるまでは起こりません。
過去10年間、それ以前に比べて思春期が早く到来しています。
これは、ファ−ストフ−ドによる体脂肪の増加が、
関係しているものと考えられます。
それは、第二次性徴をスタートさせるのに十分なエストロゲンが、
体脂肪の増加によって分泌されているのではないかということです。
ただし、少女の体重が身長に対して適正なレベルの120%を超えると、
生殖機能は、はじめはノーマルな始まり方をしますが、
2、3年で次第に低下していきます。
女の子の体重と生理のこのような関係を周囲の大人、
特に親が、気づき、早めにケアしてあげなければならないことは、
言うまでもないことです。
■生殖力を感じる
女性の正常な生殖機能は、
規則正しく、予測可能な月経サイクルによって確認出来ます。
一般的な目安は、25〜34日の周期です。
それに対して、男性は、いわゆる朝立ちによって機能が確認出来ます(^_^;)。
それは、正常に男性ホルモンが分泌されているということですが、
だからと言って、正常な精子の数かどうかはそれだけでは不明です。
男性の場合は正常な生殖能力を確認するためには、
精液の検査を受ける必要があります。
肥満の女性は、月経サイクルが乱れ、予測が難しくなります。
エストロン(E1)やエストリオール(E3)の等のエストロゲンの増加に
伴うものです。
さらに、下腹部や顔、胸の間に黒く硬い毛が見られることがあります。
この硬い毛は、肥満に伴って、
卵巣から分泌されるアンドロステジオンの増加によるものです。
弱い男性ホルモンですが、過度の体毛の原因になります。
やせ過ぎの女性はそれとは異なります。
周期が乱れるのは同じですが、
女性ホルモンが不足して粘液が減ってきます。
膣が渇き気味で性欲も減退しがちです。
■災い転じて福となすには
冒頭で指摘したように、
いずれの場合にも、体重を身長に対して適正なものにすることです。
ただし、やせ過ぎも、太り過ぎも、
単に体重を増やしたり、減らしたりすれば良いというものではありません。
これまで述べてきたように、生殖機能の低下は、
身長と体脂肪のアンバランスは招いたものであって、
単なる体重の多い少ないではないからです。
適切な食生活と運動によって、
身長と体脂肪のバランスを整えることは、
生殖能力を取り戻せるだけでなく、
本当の健康体になることが可能になるのです。
まさに、災い転じて福となる、です。
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皆さんからの"心の悩み"をお聞かせ下さい
◆◇◆いでともみ先生の誌上カウンセリング◆◇◆
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あなたの今の悩みは医療では解決できない悩みかも知れません。
そうであれば、医療の助けを受ける前に、
カラダの"治療"を受ける前に、
心の"お手入れ"が必要ではないでしょうか?
ここでは、読者の皆さんからお寄せ頂いたご相談の中で、
そんな「心の悩み」に対して、
カウンセラーで、看護師であり、気功師でもある、
いでともみ先生にお答頂きます。
今回は、不妊治療を受けていることを親に話すべきかどうかという悩みです。
★ご相談内容
■ご相談内容を簡単にお書き下さい。
まだ不妊治療の初歩の段階で、医者にもしばらく様子を見ましょうと、
タイミング法に取り組んでいますが、
ステップアップする説明も少し聞きました。
時間(年齢)の許す限りは自然妊娠希望ですが、
そうなった場合やはり親にも説明した方がいいのでしょうか。
(同居で実家も近い)一度流産しているので、
親や親戚は直接「子供はまだ?」とは聞きませんが、
旅行するのも気が引けるし、盆や正月に親戚が集まる家なので辛いです。
ステップアップした治療になると通院や費用などで
家族にも迷惑が掛かると思うので
話した方が良いのかと思う反面
不妊なの?って心配かけたくないとも思うし...。
■結婚後、今日までの(治療)経過についておしえてください。
(できるだけ時間を追って、具体的にお願いします。)
夫が31歳、私は28歳の時に結婚し、4ヶ月経った時に妊娠しましたが、
11週でけい流流産。
その後一年経っても妊娠しないので、
一度検査してもらおうということで、
卵管造影検査を受けました。
多少通りにくかったようですが、問題はありませんでした。
それから排卵日測定に通院。
2回目の時ネックレス症候群と言われ、
今回排卵はしないでしょうと言われ、
次回排卵誘発剤を飲んでみましょうと診断。
しかし体温が高温期に入り疑問に感じたのと、
排卵誘発剤に多少抵抗があったため、
不妊専門のクリニックを受診。
やはり排卵はしていたようで、
血液検査の結果も問題ありませんでした。
次の排卵期にフーナーテストをすることに。
夫婦関係はもったものの受診に行けず、
今は一週間後の生理予定日まで不安と期待で過ごす毎日です。
★いでともみ先生からの回答
お答えする前に、少し、お話してみたいことがあります。
それは、妊娠、出産には周囲の人達の支えが絶対に必要で、
周囲の人達って、まずは同居している人だと言うことです。
嫁姑に代表される煩わしい面もあるでしょうが、
ご主人だけでなく、一緒に生活している人達と、
良好な関係を築くことは幸せなことですし、
子供にとっても将来にわたって良い影響を及すことは、
間違いありません。
いっきさんのところのように、ご主人のご両親と同居されていて、
いっきさんのご両親も近くにお住まいであるというのは、
いまやとても珍しいですよね。
でも、日本では昔はどこも大家族でした。
ですから、妊娠、出産だけに限らず、
育児でもその他、生活全般におばあちゃん、おじいちゃんがいた訳です。
現代ではお金を出して"おばあちゃんの知恵"を買う時代ですから、
それは強力な助っ人という側面があったはずです。
核家族しか知らない人間にとっては多少うらやましくもあります。
また、核家族化が子供にマイナスな影響を及しているのではという、
専門家の意見も多く聞きます。
そして、思うことは、妊娠、出産の前段階から、
そうです、不妊治療の段階から一緒に住む人達の支えがあれば、
とっても心強いはず、と言うことです。
不妊に悩む女性にとって、
ご主人の両親の存在はストレスであるとは良く言われることです。
でも、人生経験が豊かで、
自分達の幸せを誰よりも願っているはずの人達でもあるわけですから、
不妊治療中に強力に支えてもらったという方も、
実際のところ、大勢いる訳です。
そんなことを念頭におきながらご相談にお答したいと思います。
親御さんたちに状況を説明した方がいいかどうか、
これは、いっきさんご夫婦がどちらのほうが楽なのか、
という観点でお考えになられればいかがでしょうか?
治療が始まり通院などが頻繁になって来ているのに、
一緒に生活している親に内緒で行くとなると、
なんだかコソコソした感じで、
隠し事があるという後ろめたさを持ってしまう、
そんな風に思うようならオープンにお話された方が、
いいのではないでしょうか。
けれど、逆に通院するたびに治療の経過や状態のことを、
あれこれと詮索されて、
それを毎回説明することが億劫で負担に感じるというのなら、
暫くは夫婦だけの問題として様子をみるのもいいかもしれませんね。
基本は、いっきさんがどちらの方がストレスが少なくて済むかです。
あくまでも、いっきさんご夫婦が柱になります。
その環境づくりも二人が居心地のいいものにするべきです。
特に、同居で実家も近いということなので、
その環境がどんな状態なのかにもよると思います。
いっきさんの話だけだと詳しいことが分からないのですが、
特にうるさくなく、見守ってくれているなら、
出来るだけその状況に甘えて、
いっきさん夫婦がいい関係でいられるようにするにはどうすべきか、
二人で相談してみましょう。
依存するのも時には必要なことではないでしょうか。
言うにしろ、言わないにしろ、二人が子供を授かる為の最善の策であれば、
きっと親御さんたちは理解して、協力もしてくれるのではないでしょうか?
そこで理解が得られないようなら、
それこそ、話すかという問題の前にそれを解決しなければなりません。
今は、なるべくまだ自然に・・・、と考えているのなら、
まずは、気がひけるなどと思わずに旅行でもなんでも、
自分達がしたいことをして、夫婦の時間を大切にしてください。
同居しているのならなおさら、
いっきさんがリラックスできる時間を沢山作ってくださいね。
そしてエネルギーを貯めて、
たまにうるさい親戚が来たらちょっと強くなって、
適当に受け流す術を身に付けましょう。
難しいとは思いますが、
この手の親戚たちはこの問題だけでなくても何かにつけて、
色々言って来ます。
嫁としては大変でしょうが、
ここは、女優か小悪魔か馬鹿なふりでもなんでも構いません、
適当に相手することも覚えましょう。
出来るだけ今は先の事を考えすぎることなく、
今だから出来る事をしてください。
夫婦仲良く過ごせば、親御さんは安心するし、
そうすれば穏やかな空気が流れる家になります。
そんな中、もし、治療が始まっても家族関係がよければ、
自然に何も考えなくても答えが見えてくるかもしれませんよ。
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・結婚年数
・不妊治療歴
■不妊治療について
・治療内容
・それに要した費用
■妊娠にいたった治療内容
■妊娠にいたった経緯
■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと
■現在、不妊改善中の方へ一言
以上です。
よろしくお願いします。
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■編集後記
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この号でお送りした、体重と不妊の関係にしろ、
同居する両親との関係にしろ、
なかなか妊娠しづらい、または、不妊、という経験があって、
それまではさほど意識しなかったことも
考えさせられたりするのかも知れませんね。
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妊娠しやすいカラダづくり No.072
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【編 集】 細川忠宏
【監 修】 荻田浩司(内科医・医学博士)
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