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VOL.074 脂肪の摂取バランスと不妊の関係

2004年10月16日

                               
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□■□■□     ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
◇◆◇◆◇        《毎週土曜日配信》
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http://www.nature-g.com
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という4つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。

まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、
たまたま、うまくいかないところをセルフケアによる、自然な方法によって、
本来、私たちに備わっている生殖能力を取り戻すことで、
改善することにチャレンジしてみませんか?

私たち、「妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト」は、
不妊に悩むカップルを
正しい知識と情報を提供することによって
応援したい、

人まかせではなく、
自分たちのおかれた状況を正しく認識し、
自分たちを見失うことなく、
主体的、根治療法的な取り組みの力になりたい、
そんなふうに考えています。

よりよい内容にするためにも、
このメルマガに関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。

◆メールアドレス:info@nature-g.com

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皆さん、こんにちは。
いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。

この号で取り上げるのは、"脂肪"です。

脂肪が、不妊に関係するの?
なんて、一見、思われるかも知れませんが、
実は、関係、大あり!なんです。

日頃から摂取している"脂肪"のバランスが悪いと、
まわり、まわって、
要するに、間接的に、結果として、妊娠しづらくなるのです。

ですから、脂肪の摂取バランスをあるべきバランスにすることによって、
対症療法ではなく、
根治的に不妊改善が期待できるということです。

しかも、です。
妊娠中の脂肪の摂取バランスは、
生まれくる子供の知性の発育にも大いに影響を及すのです。

どうすれば良いのかと言いますと、
摂取するオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取割合を
だいたい、2:1くらいにするのです。

えっ?なんのこっちゃ!、という感じでしょうか?
詳しくは本文をご覧下さい。

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・最新ニュースタイトル

・トピックス「脂肪の摂取バランスが及す影響とは」

・編集後記

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  最 新 ニ ュ ー ス タ イ ト ル 一 覧

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ニュースのメインページ(タイトル一覧ページ)はこちらから
http://www.akanbou.com/news/main.html

各タイトルの詳細記事の内容と解説のコメントをサイトでご覧頂けます。

■イギリスで初期の子宮内膜症の新しい治療法
http://www.akanbou.com/news/news.101201.html


-----------------★最新ニュースに関するご質問等は★----------------

今週、ご紹介した最新ニュースに関するご質問等ありましたら、
下記のアドレス宛にお送り下さい。
info@nature-g.com

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◆◇◆◇◆ 脂肪の摂取バランスが及す影響とは
       
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脂肪と言うと、摂り過ぎてはいけない、とか、
太ってしまうとか、いうイメージが強く、
なにかにつけて、とかく悪者扱いのようです。

ところが、それは間違ったイメージです。
確かに、摂り過ぎは良くないことは間違いないのですが、
脂肪を摂ること自体が、
カラダに悪いというのは間違った認識です。

問題なのは、脂肪を摂ることではなく、脂肪の摂リ方なのです。
いろいろな種類の脂肪があって、
それぞれの脂肪の摂取バランスが、
カラダのいろいろな機能の正常な働きにとても影響を及しているのです。

要するに、脂肪の摂取バランスを間違えると、
カラダの機能に狂いが生じ、
いろいろな病気や不調の遠因、
要するに、根本的な原因になっていると考えられます。

脂肪の摂取に関しては、
既に、2003年10月9日配信のVOL.008で特集しています。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
ご覧になってない方は是非、目を通しておいて下さい。

■妊娠しづらいというのはどういうこと?

たとえ、不妊症と診断されても、
妊娠できない原因が明確であれば、
事はそれほど悲観する必要はありません。
なぜなら、妊娠のために何をすれば良いのか明確だからです。

私たちを悩ませるのは、
なぜ、妊娠できないのか、
よく分からないケースです。
そして、それぞれの不妊カップルにおいて、
すべての不妊原因を明らかにすることはとても難しいのが現実で、
複数の要因がからみあっている場合が多いものです。

さらにです!
それらがたとえ、明らかになったとしても、
治せるものと手に負えないものがあるのです。
たとえば、排卵された卵が卵管に取り込まれること、
受精そのもの、受精後の発育から着床に至るプロセスは、
治療が不可能です。

なんか、暗い話題になってしまいそうですが、
そうです、この観点を突き詰めると、
絶対に暗く、悲観的になってしまわざるを得ないのです。
なぜなら、新しい生命が育まれ、誕生することは、
人間の力が及ばない領域で進んでいく部分があるからです。

ですから、不妊の原因をみつけて、
その原因を治してやろうという取り組み方や考え方自体に、
限界があるということです。

不妊治療を受けていると、
少なからず、途中で行き詰まりを感じたり、
先行きの不透明感に苛まれたりするのはこのためです。

■生殖機能はそれだけが独立した機能ではない

このように、不妊の原因を突き止めて、
それを治療するという取組み方、一辺倒ではなく、
カラダに備わった生殖機能が機嫌良く働いてくれるように、
いろいろ、セルフケアするという取組み方や考え方が、
とっても重要になってくるという訳です。

決して、妊娠できないカラダではないのだけれども、
たまたま、生殖機能が低下している状態であるならば、
それは、治療というよりも、
手入れし、整備するという感覚が大切になってきます。

生殖機能は、私たちのカラダに備わった様々な機能の内の一つであって、
決して、カラダから独立した働きではありません。
元気な精子を数多く作り出すことや、
状態の良い卵子を育むこと、
受精卵が成長し、無事に子宮内膜に着床することは、
私たちのカラダがスムーズに働いているからに他なりません。

それは、生殖器官で全てが完結しているという訳ではなくて、
カラダの正常な働きという土台の上に、
生殖器官の働きがのっかっているというイメージです。
ですから、生殖器官だけを診て、
ああでもない、ここでもないというのは、
片手落ちになりかねないリスクを孕んでいる、
ということでもあるのです。

それでは、その土台となる働きにはどのようなものが、
考えられるのでしょうか。
それは、生殖器官周辺の"血流がスムーズ"であること、
生殖器官に"炎症が起こりにくい状態"であること、
そして、"免疫が正常"であること、
また、"アレルギー反応が正常"であることです。

このあたりの働きに多少の狂いが生じてしまうと、
妊娠しづらいさまざまな状態を作り出してしまうという訳です。

■エイコサノイドに注目

ここから本題です。

血管が収縮するか、拡張するか、
血液がドロドロか、サラサラか、
炎症を抑えるか、炎症を増強するか、
免疫力を増強するか、免疫力を低下させるか、
アレルギー反応を抑えるか、アレルギー反応を起こすか、
これらは、エイコサノイドのバランス次第なのです。

エイコサノイド、耳なれない言葉かも知れません。
エイコサノイドというのは、
ごくごく簡単にいえば、細胞膜で作られ、
その細胞やその周辺で強力な働きをする物質の総称のことです。
局所的にホルモンのような働きをすることから、
ローカルホルモンと言われたりします。
プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエン等は、
エイコサノイドのごく一部です。

ここ20〜30年でその存在と働きが解明された比較的新しい物質です。
ナノグラム(10億分の1グラム)という超微量で、
秒単位で出現し、瞬時に消えてしまうため、
それまでの解析技術ではとらえることが出来なかったためだそうです。

このエイコサノイドの材料になるのが、脂肪酸なのです。
そして、材料となる脂肪酸の種類によって、
出来るエイコサノイドの働きが異なるのです。

オメガ3脂肪酸から代謝されて出来るエイコサノイドは、
血管を拡張させ、
血液をサラサラにし、
炎症を抑え、
免疫力を増強し、
アレルギ−反応を抑えます。
カラダにとっては良性エイコサノイドと言えます。

対して、オメガ6脂肪酸から代謝されて出来るエイコサノイドは、
血管を収縮させ、
血液をドロドロにし、
炎症を発生させ、
免疫力を低下させ、
アレルギー反応を起こすのです。
カラダにとっては悪性エイコサノイドと言えます。

このように、材料となる脂肪酸の種類によって、
エイコサノイドは、相反する働きをすることから、
オメガ6脂肪酸の摂取が多くなると、
悪性エイコサノイド優勢となり、
病気や不調の原因となるわけです。
例えば、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、喘息、リウマチ、
さらには、アトピー性皮膚炎、花粉症、子宮内膜症、
そして、原因不明の不妊症です。

■オメガ3脂肪酸の摂取は生まれくる子供の健康と知力を増進する

実際に、脂肪酸とは、そして、どんな脂肪酸があるのか等は、
当メルマガVOL.008(2004/10/08配信)号に特集していますので、
そちらを参照下さい。

このように、妊娠しやすいカラダづくりのためには、
オメガ3脂肪酸を積極的に摂取することが、
食生活の大きな柱の一つになります。

そして、これを習慣化することは、不妊改善に止まりません。
妊娠中に、このオメガ3脂肪酸を積極的に摂取することによって、
生まれてくる子供も健康と知力を増進することが分かっているのです。

デンマークでの研究では、妊娠中に毎日食品のなかで、
より多くのオメガ3を摂取していた女性が出産した子供も出生体重は、
他の女性の子供より正常で、
未熟児の割合もより低いことが明らかになっています。

また、出生後少なくとも9ヶ間母乳で育てられ、
その結果、より多くのオメガ3を摂取した子供は、
より高い知能をもっていることも判明しています。

■良性エイコサノイドを優勢にするために

亜麻仁油が、オメガ3脂肪酸を摂取するのにベストな油です。
ただし、良性エイコサノイドの材料となるオメガ3脂肪酸は、
オメガ6脂肪酸との量的なバランスが重要です。
植物油に代表されるオメガ6脂肪酸を多量に摂取する食事をして、
オメガ3脂肪酸を補ってもそれほど効果は得られません。

望ましいのは、
オメガ3脂肪酸を補うと同時に、
オメガ6脂肪酸を減らす食事を心掛けることです。

それは、サラダに亜麻仁油をドレッシングとして使用するか、
毎日、ティースプーン1杯の亜麻仁油をそのまま飲んで、
フライなどの加熱調理にはオメガ9のオリーブオイルを使います。
さらに、肉や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸を減らすことも大切です。

亜麻仁油や一緒に摂取したい複合ビタミンEやセレニウムは、
以下の製品をお勧めします。

★オメガ3摂取メニュー----------------------------------------------

上記の通り、オメガ6脂肪酸を減らすことに気をつけた上で、
オメガ3脂肪酸を複合ビタミンEとセレニウムとともに摂取します。
尚、亜麻仁油は、カプセルでサプリメントとして飲むことも可能です。

そして、長期間に渡って摂取すること、
オメガ3脂肪酸の摂取を習慣化することが大切です。

●亜麻仁油 ※サラダのドレッシング、そのまま飲む方向け
http://www.nature-g.com/shohin/flora/01.html
※亜麻仁油(カプセル)※サプリメントで亜麻仁油を補いたい方向け
http://www.nature-g.com/shohin/flora/02.html
●複合ビタミンE
http://www.nature-g.com/shohin/member/04.html
●セレニウム
http://www.nature-g.com/shohin/megafood/05.html

■不妊改善に限らない脂肪の摂取バランスの重要性

脂肪の摂取バランスの問題は、
決して、不妊改善に止まるものではありません。
現代に特有の生活習慣病やアトピー性皮膚炎や花粉症等のアレルギーの
原因にもなっていると考えられています。

現代のオメガ6脂肪酸の摂取過多とオメガ3脂肪酸の不足という、
脂肪の摂取バランスの間違い、
そして、それに伴って起こった悪性エイコサノイド優勢からくる
さまざなまカラダの不調や病気は、
根本的な食生活の改善なしには改めることは出来ません。

この状況は、過去にリノール酸等のオメガ6脂肪酸を
積極的に摂取することが健康増進につながるとした専門家の過去の過ちが、
発端となっています。
そのために、日本脂質栄養学会は、
盛んにオメガ3脂肪酸の摂取を奨励しています。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsln/Syotai.html

不妊の改善がきっかけで、
脂肪の摂取バランスの改善を実践することになれば、
その後の家族の健康にとてつもなく寄与することは間違いありません。
これもまた、災い転じて福となしたいものです。

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脂肪の摂取バランスに関するご質問や改善方法のご相談は以下宛メールにて
info@nature-g.com
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今週の誌上カウンセリングはお休みとさせて頂きました。

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いで先生へ、"心の悩み"のご相談はこちらからどうぞ
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いでともみ先生への"心の悩み"へのご相談は、
下記のメールアドレス宛にお願いします。
●info@nature-g.com

★いでともみ先生の「気功的生活のすすめ」はこちらから
http://www.akanbou.com/kikou/top.html

----Congratulation!-------------------------------------------------
 
      読者の皆さんからの妊娠報告をお待ちしています!

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アンケート形式で皆さんからの"妊娠報告"を募集します。
以下のアンケートをコピー&貼付けてメール下さい。
お待ちしています。

■プロフィール
・年齢
・結婚年数
・不妊治療歴

■不妊治療について
・治療内容
・それに要した費用

■妊娠にいたった治療内容

■妊娠にいたった経緯

■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

■現在、不妊改善中の方へ一言

以上です。

よろしくお願いします。

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        ★誌上カウンセリングに応募下さい★
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妊娠しやすいカラダづくりVOL.011にアンケートが掲載されています。
それをコピー、貼付けてご利用下さい。バックナンバーは下記URLから。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311

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★あなたに相応しい不妊改善のためのサプリメントをアドバイスいたします
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現在の状況を出来るだけ詳しくお書き下さい。適切なサプリメントの摂取プ
ランをご提案させて頂きます。それぞれのご予算に応じたプランニングです。
ご利用を通してフォロローさせて頂きます。
http://www.nature-g.com

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■編集後記 
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今回取り上げたオメガ3脂肪酸は、
脳にとっても重要な物質で、オメガ3が不足することで、
キレたり、うつになるのではないかとも考えられています。

カラダの中で、炎症を起こしたり、
免疫が狂ったり、
アレルギー症状を起こったりすると、
結果として、いろいろな形の不調となって出てくるようです。

因に、このオメガ3脂肪酸は、脳の構造とバランス状態のためには、
とても重要な役割を果たすので、
胎児は胎盤を通じて優先的にこの脂肪酸を吸収すると言われています。
そのため、母親の体内で、
オメガ3脂肪酸の備蓄量が妊娠の最後の数週間に低下し、
さらに、出産後、母乳から優先的に赤ちゃんに与えられ続けるので、
母親のオメガ3脂肪酸の不足が、
マタニティーブルーの原因であるとする学者もいるくらいです。

もしかしたら、子供の虐待などにも影響しているのかも知れません。

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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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妊娠しやすいカラダづくり No.074
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【発 行】 株式会社ライフケアマネージメント内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編 集】 細川忠宏
【監 修】  荻田浩司(内科医・医学博士)
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