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VOL.106 不妊情報、どう集めて、どう活かす?

2005年05月28日

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           妊娠しやすいカラダづくり 
         [メルマガ版毎週土曜日配信] 

 2005/5/28 #106  
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━                
http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関する様々な情報を、出来る限り客観的な視点で提供します。
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みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。

「夫の喫煙でも妊娠率半減 カナダの研究者が発表」

昨日、こんな見出しのニュースが、共同通信社から配信されました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050527-00000066-kyodo-soci

妻である女性がタバコを吸わなくても、
一緒に暮らす夫がタバコを吸う家庭では、
妊娠率が半分に下がるというもの。

要するに、自分がタバコを吸わなくても、
周りでタバコを吸われれば、
タバコを吸っているのと同じようにカラダに害があって、
妊娠しにくくなるということのようです。

いわゆる、副流煙とか、受動喫煙と呼ばれるものです。

ヤフーで関連サイトとして、
「妊娠しやすいカラダづくり」がリンクされたものですから、
当サイトへ大変なアクセスがありました。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/reproductive_technologies/

以前から、タバコは吸う本人よりも、
周囲でその煙りを吸わされる人の方が、
より大きな健康被害を被ることは指摘されていました。

なぜなら、タバコを吸う本人が吸う煙よりも、
副流煙と呼ばれる、周期の人が吸わされる煙のほうが、
有害物質がより多く含まれることが分かっているからです。

例えば、タールで3.4倍、ニコチンで2.8倍、
そして、一酸化炭素で4.7倍というふうにです(※)。

嫌煙運動が、時として、過敏なほどに展開されるのも、
このような根拠があってのことなのでしょう。

今回、報道されたカナダの研究は、
その副流煙が、実際に、妊娠しにくくさせることを、
初めて証明したことになります。

せっかく、いろいろな意味で苦労して体外受精を受けても、
妊娠率が半分になっては、悲しい限りです。
流産のリスクも、また、大きくなることは間違いないところです。

いずれにしても、タバコは、不妊の原因になるだけでなく、
健康全般に良くないことは、明々白々です。

自分たちの努力でコントロール可能な対策は、
やはり、実行しておきたいものです。

ただし、そのことが、新たなストレスになることはよくよくあることで、
それも、また、考えものかもしれません。

私たちが最も懸念するのは、
今回のニュースがきっかけで、夫婦の不和を招いてしまうことです。

よくよく、そして、くれぐれも、冷静に話し合いましょうね!

※)厚生労働省「喫煙と健康」より

それでは、そのニュースも含んだ今週の更新情報です。

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            ★今週の更新情報★
  http://www.akanbou.com
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2005年5月27日 最新ニュース
夫の喫煙で体外受精の妊娠率が半分に
http://www.akanbou.com/news/news.052702.html
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2005年5月27日 最新ニュース
流産のリスクは男性の年齢も影響する
http://www.akanbou.com/news/news.052701.html
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2005年5月26日 Q&A
帝王切開が二人目の不妊原因になりますか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2005052501.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


━[トピックス]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

       不妊情報を、どう集めて、どう生かすか

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不妊の期間が長くなってくると、先が見えない、
要するに、いつ、どうしたら妊娠出来るのかが分からないだけに、
不妊に関する情報と上手く接していかないと、
何が、何だか、分からない、状態になりかねません。

また、ちょっとした誤解や思い込みが、
不必要に悩みを大きくしているように感じることも少なくありません。

不妊に悩むカップルが、"後悔しない選択"をするためには、
正確に情報を入手することが必須です。

そこで、私たちなりに気づいたことを、少し整理してみます。

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見出しに踊らされることなかれ!
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情報を鵜のみにしないということです。

例えばですね、最新ニュースで、こんな見出しがあります。

「バイアグラ服用、米で深刻な視覚障害例」
http://www.sankei.co.jp/news/050528/sha052.htm

多くのEDに悩む男性が使っているバイアグラですが、
この記事の見出しを鵜のみにしてしまうと、

"バイアグラを飲むと失明してしまう!"

なんていうことになる訳です。

そんな、強引な!、なんて思われるかもしれませんが、
冷静に考えてみると、割とやっているんですね。

なぜなら、こうすれば、こうなる!というのは、
人間にとって、"心地よい情報"なのです。
断定し、曖昧さを排除すれば、スッキリと気持が良いからです。

そして、分かりやすいものですし、
だから、伝えやすく、伝わりやすいものです。

ところが、本文の記事をよく読んでみると、
バイアグラを飲むことで、視覚障害が発生したという報告は、
2,300万人の利用者中、38人で、
特に、50歳以上で、高血圧や糖尿病がある人に多いとのこと。

見出しを鵜のみにすれば、
まるで、バイアグラを飲むと失明してしまうように思ってしまいますが、
それは、単なる"事実"にしか過ぎません。

私たちが、入手すべき"情報"というのは、
その事実は、どれくらいの頻度で発生しているのか、
どんな条件で起こりやすいのか、そんな、傾向です。
さらに、それが、数値化されていれば、なお良いと言えます。

"事実"だけでは、不安が大きくなるばかりですが、
"数値化された傾向"を把握することが出来れば冷静に判断出来る訳です。

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複合的であることを知ること
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妊娠しやすさを左右する要素はたくさんあるということです。

A病院の体外受精の治療成績は20%であるのに対して、
B病院のそれは30%であったとしましょう。

果たして、B病院のほうが、
質の高い医療を提供していると見るべきなのでしょうか?

治療成績だけみれば、
ついつい、そう思ってしまうかもしれません。

ところが、治療成績を左右するのは、
体外受精を受けた患者の年齢や不妊の期間、不妊の原因、治療歴、
さらには、夫の精液の状態や心理状態などなど、
治療の成功率に影響を及す要因は無数にあるといっても、
過言ではありません。

治療成績にこだわるあまり、年齢制限を設けたり、
難治性の不妊症患者は受け付けないという病院もあります。

逆に、腕の良い医師のところに、評判を聞きつけて、
他の病院では難しいと言われた患者さんが集まってくれば、
当然、治療成績は、それほど良い数字にはならないはずです。

そうです、治療成績の数字だけでは、
本当のことは見えてきません。

また、「私は、○○で妊娠しました!」という体験談は、
不妊に悩む者にとっては、
思わず、"私もあやかりたい"という心理が働くのが人情というもの。

ところが、○○は、
妊娠に至った要因の一つであることを知る必要があります。

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客観的な情報を得るということ
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良いことも、悪いことも、偏りのないことです。

大前提として、100%良い、または、100%悪いことなど、
有り得ないことを知る必要があります。

薬の作用と副作用しかり、
治療の成功率と流産率や多胎率等のリスクしかり、です。

ということは、良くもあり、悪くもあるという、
一見、あやふやであいまいな状態こそが、
人間のカラダであり、それが、現実のようです。

ところが、前述のように、耳に心地よく入ってくるのは、
そんな、あいまいであやふやな状態ではなく、
100%良い、もしくは、100%悪い情報の方です。

100%良ければ、即、採用ですし、
100%悪ければ、即、却下ですよね、
ですから、あまり、考えたり、悩む必要がありません。

なんと言いますか、客観的で正しい情報を得るには、
ちょっとした、覚悟が要るように思うのです。
現実に立ち向かう勇気と言ってもいいかもしれません。

そして、良いことと、悪いことを、
それぞれに天秤にかけてみることが必要です。

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二人が自己決定するということ
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二人で決めなければならない、のではなく、
二人でなければ決められない、ということです。

不妊の原因に応じて、どんな治療が必要で適切なのかは、
専門医が答えを持っています。

ところが、どこまでの治療を受けるのか、
そして、その治療をいつまで続けるのかは、
二人でなければ決められません。

なぜなら、それは、どれだけ子供を欲するのかは、
二人でなければ分からないからです。

まさに、価値観の問題であり、生き方に関わる問題です。

もしかすれば、不妊を経験するということは、
二人で、自分たちの価値観や生き方を、
改めて、見詰め直すことを神様に促されているのかもしれませんね。


━<今日から実践できる妊娠術>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

         "妊カラ"ウィークリー【4】

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"妊カラ"ウィークリーです。

「低温期に豆乳は本当?」の反響は、それは、それは、大きいものがでした。

そんな中に、こんなメールを頂きました。

----[ここから引用]------------------------------------------------

〈中略〉

豆乳の話、大変参考になりました。
ありがとうございました。
すっごく納得できる文章で自分への迷いも消えました。
なんだか、自分のモヤモヤが消えていくことで、
どこかで感じていたストレスのような不妊の悩みが消えていく気がしました。

〈中略〉

----[ここまで引用]------------------------------------------------

正しい情報こそが、悩みを低減するものではないでしょうか。
このメールマガジンを読んで頂いて、
そんなふうに感じてもらうのが、私たちの一番の願いです。

血液の巡りを良くする食品10選のその2は、
"にんにく"です。

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        「血液の巡りを良くする食品10選」 

         〈その2〉 にんにく

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"しょうが"に引き続き、にんにくです。

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にんにくのアホエン
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にんにくに含まれる「アホエン」という成分は、
なんと、アスピリンと同等か、それ以上に血栓を阻止します。

★血流を良くするにんにく料理のポイント

・にんにくは刻まずにつぶす。
・軽くソテーするとアホエンが放出される。
・トマトなどの酸味のある食品と一緒に加熱調理する。

目安量は、1日に1片から2片です。

◎〈今日から実践出来る妊娠術〉"妊カラ"ウィークリーで、
 希望するテーマやご質問があれば、どしどし、メール下さい!
news-master@akanbou.com

━[不妊に関するご相談は]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人には聞けない不妊の悩み 専門家がお答します
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http://www.akanbou.com/qa/main.html

━[不妊改善のためのサプリメント活用術]━━━━━━━━━━━━━━
あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案します
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http://www.nature-g.com/funin/supple.html
http://www.nature-g.com/query/index.html

━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さんからの妊娠報告をお待ちしています
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.akanbou.com/houhoku/main.html

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■編集後記 
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低温期に豆乳、高温期にグレープフルーツに続いて、
パイナップルについての相談が続々とお寄せ頂いています。

来号の"妊カラ"ウィークリーのQ&Aのテーマです。

しょうがもにんにくも薬味的に毎日の食卓に使える食材ですね。
使うか、使わないかで、かなり違ってくるでしょう。

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妊娠しやすいカラダづくり No.106
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発 行】 株式会社ライフケアマネジメント内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【発行責任者】細川忠宏(不妊カウンセリング学会所属)
【編 集】 酒井奈緒
【監 修】  荻田浩司(内科医・医学博士)
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