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VOL.112 不妊治療を受ける前に知っておきたいこと

2005年07月09日

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           妊娠しやすいカラダづくり 
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  2005/7/9 #112 
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関する様々な情報を、出来る限り客観的な視点で提供します。
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みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。

不妊改善のための気功教室へのご要望やご意見、
さらには、参加希望のメールを多くの方々から頂きました。

本当にありがとうございました。

詳細はおって、誌面でお知らせいたしますので、
よろしくお願いいたします。

さて、ちょっと、唐突ですが、
最近、"言葉"の影響というものを、よく考えさせられます。

言葉によって、不必要な悩みや心配を引き起こしていることが、
よくあるように思えてならないのです。

その際たるものは、「不妊」でしょうか。

不妊という言葉には、
「あなたは、妊娠出来ない」という"決定的な宣告"感が伴います。

ところが、実際のところは、「妊娠出来ない」のではなくて、
たまたま、これまで、妊娠しなかっただけ、というケースも多いわけです。

そんな方にとっては、「不妊」という表現は、
気持を、必要以上に、重くさせているかもしれませんね。

未妊と言うべきだという方もおられるようですが、
おそらくは、同じ発想からなのでしょう。

ただ、自分たちは、不妊なのか、未妊なのか、
いったい、どっちなんだー、という、
何とも言えないもやもやしたところが、
もしかしたら、精神的には、一番、辛いことなのかもしれませんが。

また、不妊治療の「治療」という言葉にも、
常々、ひっかかるものを感じています。

治療を受けるということは、
当然、誰だって、治ることを期待してのことです。

ところが、不妊治療の場合には、
治療を受けていても、"良くなってきている"という実感が、
なかなか伴いにくいものです。

このことから、治療が長くなればなるほど、
これだけ治療を受けているのに!
なんて、ますます、自身のカラダを責めてしまうことになりかねません。

ステップアップ治療と呼ばれる不妊治療のほとんどのケースは、
適切な治療かどうか、定かではないままに進めています。

治療前に"妊娠できる治療法"は誰にも分かりません。

また、妊娠を妨げていた原因が明確なケースでも、
原因となる病気を治療したところで、直ぐに妊娠するわけでもありません。

ですから、治療しているという実感が伴わなくて、
ある意味、当〜然、と言える訳で、
決して、自分のカラダのせいばかりでもないのです。

そして、最後に、不妊の「原因」です。

女性側に不妊の原因があるのが何パーセントで、
男性の場合はこれくらいの割合で、なんて、
妊娠の仕組みを知ったり、
治療方針を考えるための知識としては必要で大切なことなのでしょうが、
考えが、"犯人探し"になってはいないか、なんて、思ってしまいます。

というのも、「自分のせいで、パートナーに申し訳なく思う」、
そんな声を、しょっちゅう、耳にするからです。

妊娠しない原因が、男性にあるか、女性にあるか、
どちらかに明確に特定出来るような、
そんな単純なケースは、実は、とっても少ないのではないでしょうか。

要するに、妊娠を妨げているのは、
たった一つのことではなくて、複数の原因が複雑に絡み合っているのが、
本当のところではないかということです。

だいたい、受精や妊娠の全てのプロセスなんて、
まだまだ、分からないところだらけ、なんですよ!

例えば、あんな小さな精子が、射精されてから、
なぜ、卵管まで到達することが出来るのか、さえ、謎とされています。

精子には、卵管まで移動するエネルギーが備わっていないのですから、
子宮や卵管が、なんらかの形で、精子を助けていることは間違いありません。

また、受精にしても同様で、精子が競争に打ち勝って、
卵子の膜を突き破って、侵入するように思っていますが、
卵子の膜も精子を迎え入れる働きをしているようなのです。

要するに、妊娠への複雑なプロセスは、
女性の生殖器官と卵子、精子の共同作業によって進んでいるようです。

お互い様、と言いますか、
あなたがいたから、僕がいた、と言いますか、
妊娠しない状態を、女性か、男性か、どちらか一方のせいに出来るほど、
単純なものではないのです。

ですから、不妊というのは、
"どっちが悪い?"という見方は、ナンセンスなわけで、
あくまでも、カップルの、"二人の問題"であると、
とらえるべきだと思います。

すみません、冒頭から長くなってしまいました。
なんか、理不尽を感じて、力が入ってしまったようです(^_^;)。

悩むべきところを間違わないで!、
ということを言いたかっただけなのですが・・・。

それでは、今週の更新情報です。

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            ★今週の更新情報★
  http://www.akanbou.com
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2005年7月8日 Q&A
パセドウ病の影響が心配、年齢的な焦りも
http://www.akanbou.com/qa/qa.dr.tatsumi-004.html
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2005年7月6日 Q&A
まだ諦めなくてもいいでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2005070601.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


━<コラム>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    不 妊 治 療 に 入 る 前 に知 っ て お き た い こ と

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妊娠しやすいカラダづくりのサイト版のQ&Aには、
たくさんのご相談を寄せられています。

不妊の問題は、とっても個別性が高いものですから、
単なる知識をたくさん知っているだけでは、
混乱して、悩みが深くなるばかりです。

Q&Aでは、単なる知識ではなしに、
どのような考え方をすべきか、という観点を大切にしています。

ところで、たくさんのご相談内容に接していて、
「?」と、思うとことがよくあります。

そこで、今週は、コラムにて、
不妊治療に入る前の皆さんに知っておいて頂きたいことをテーマに、
お話させて頂きたいと思います。

まずは、不妊治療を始めるということは、
それまでに、色々と、不安になり、悩んで、迷って、
そして、それなりに勇気を振り絞って病院を訪ねるわけですから、
病院に行って、医師に診てもらいさえすれば、
なんとかなるのでは、なんていうケースが、少なくないようです。

【その1】カラダの仕組みと妊娠へのプロセスは理解しておくこと。

医者まかせにしない、ということが大切なのですが、
そのためには、医者が何のことを言っているのか、
理解出来なければ、お話になりません。

"医者まかせ"にしてしまうのは、
"よく分からない"ためにそうなってしまうようです。

そうならないためにも、心の準備とともに、
頭の準備も必要です。

生殖器官の名称やそれぞれの役割なのか、
妊娠が成立するのはどういう仕組みになっているのか、
そんな基本的な知識をおさえておくことが大切です。

先生の言っていることが、分かりにくくて、
治療のスタートでつまづいてしまって、
そのことが、後々まで影響してしまうことが、
意外にも少なくありません。

【その2】治療を始めれば、すぐに妊娠する、わけではない。

病院にいけば、なんとかなると無意識にも思ってしまうのは、
人情なのですがね。
誰だって、そんな期待をもって、頑張って通う訳ですから。

ところが、不妊治療の場合は、
結果が出るまでに、ある程度の期間はどうしてもかかってしまう、
そんな、特有の"事情"があります。
それは、大袈裟に言うと、不妊治療の宿命的な事情によるものです。

その事情とは、女性には、生殖サイクルがあるということです。

検査から始まるのが普通ですが、
他の病気のように、通院を始めたその日に、
一通りの検査を済ませてしまうという訳にはいきません。

それぞれの検査には、
検査するに相応しい、生殖サイクル上のタイミングがあるからです。

この制約があるために、一通りの検査を済ませるだけでも、
最低、2ヶ月はかかる計算になります。

もう一つの特有の事情とは、治療の進め方にあります。

それは、治療を始めるにあたって、
それぞれのカップルにとって、
どんな治療が、妊娠するためには最も有効な治療なのか、
分からないケースが多い、ということです。

では、どうするか、取りあえずは、
女性のカラダへの負担が軽い治療から始めて、
結果が出なければ、次第に、強い治療に移行していきます。

これが、ステップアップ方式の不妊治療です。

さらに、さらに、です。

仮に、妊娠を妨げていた原因がつかめたとしましょう。

そして、それに対する治療を施したとしても、
必ず、妊娠出来るとは限らないのです!

何の問題のないカップルでも、
1周期当たりの妊娠率は20数パーセントと言われています。

治療が適切でも、次に確率の問題があるがあために、
何回か、同じ治療を繰り返してみなければならないわけです。

いかがでしょうか?

他の病気や怪我で言うところの全治○○ヶ月、なんて、
不妊治療では、ちょっと、言えないわけです。

このように、不妊治療って、
宿命的に長丁場にならざるを得ないものなのです。

以上、不妊値治療に入る前に知っておきたいことを、
2つのポイントにまとめてみました。


━<今日から実践できる妊娠術>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

         "妊カラ"ウィークリー【10】

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"妊カラ"ウィークリーです。

前号の特集(インスリン抵抗性を招かないような正しい食事とは?)には、
予想以上の反響があって、驚いています。

必ずしもPCOS対策だけでなく、
正しく食べる習慣の恩恵は計り知れないものですね。

さて、そんな中で、脂肪の摂取バランスの中で取り上げている、
"亜麻仁油"について、いくつかメールを頂いています。

------〈メール引用ここから〉----------------------------------------

最近、亜麻仁油のことをよく耳にします。

女性のホルモンバランスを整えたり、
男性の不妊にもよいと聞きました。

どのように取るのがよいのでしょうか。

------〈メール引用ここまで〉----------------------------------------

亜麻仁油は、亜麻の種である亜麻仁を搾ってとった油のことです。
英語では、フラックスオイルといいます。

日本では、目新しいオイルかもしれませんが、
なんと、紀元前5,000年には、バビロンで栽培されていたそうで、
茎からは麻の布が、種からは亜麻仁油がとれます。

ヨーロッパやカナダではポピュラーですが、
日本でも、お肌の状態を整えたり、便秘の解消やPMSの改善、
太りにくくすることから、最近、女性の間で注目されてきているようです。

特徴は、ズバリ、必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸を最も豊富に含むことです。

必須脂肪酸である、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取バランスが、
アレルギーを始め、様々な体の不調や病気の根本原因になっていることは、
既に、よく知られているところです。

オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は、
プロスタグランジンやロイコトリエンのような、
体のさまざまな機能の調節物質の原料になることから、
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取バランスによって、
調節物質の生成バランスに影響を及し、
血液の粘度(サラサラ度)や炎症の発症度合いを左右することになります。

現代に特有の食生活では、
必然的に、オメガ6脂肪酸の過多、
オメガ3脂肪酸の不足状態が恒常化しています。

そこで、オメガ3脂肪酸をもっと摂取することが重要で、
具体的には、青魚を食べること、
そして、亜麻仁油をサラダ等にかけてそのまま食べる、
さらには、カプセルにしたサプリメントを摂取することになります。

不妊改善という観点から言えば、
もちろん、血流の促進や炎症が起こりにくい体質は、
妊娠しやすいカラダづくりには、大切なことです。

さらには、女性のホルモンバランスを整えてくれたり、
男性の精液の状態の改善にもなるとされています。

ただし、オイルは、大変、酸化しやすいので、
加熱料理に使わずに、そのまま食べる必要があります。


---[お勧めする亜麻仁油はこちら]-----------------------------------

無農薬有機栽培の亜麻仁を低温圧搾法により製造された亜麻仁油

●フローラ社のフラックスオイル(亜麻仁油)
http://www.nature-g.com/shohin/flora/01.html
●フローラ社フラックスオメガカプセル(カプセルタイプ)
http://www.nature-g.com/shohin/flora/02.html
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 希望するテーマやご質問があれば、どしどし、メール下さい!
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人には聞けない不妊の悩み 専門家がお答します
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━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さんからの妊娠報告をお待ちしています
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http://www.akanbou.com/houhoku/main.html

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■編集後記 
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降らないかなと思っていた雨ですが、
降り出すと豪雨になる、ちょっと、今年の梅雨は極端なようです。

どうか、体調を崩したりすることのないように。

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妊娠しやすいカラダづくり No.112
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発 行】 株式会社ライフケアマネジメント内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【発行責任者】細川忠宏(不妊カウンセリング学会所属)
【編 集】 酒井奈緒
【監 修】  荻田浩司(内科医・医学博士)
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