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妊娠しやすいカラダづくり
[メルマガ版毎週土曜日配信]
2005/8/20 #118
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関する様々な情報を、出来る限り客観的な視点で提供します。
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みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。
まだまだ残暑の厳しい日が続きます。
先週末から今週末まで夏期休業ということで、
サイトの更新やメールの返信もお休みさせて頂きました。
さて、サイトのQ&Aについてのお知らせです。
★Q&Aのご相談への回答について
たくさんのご相談を頂いており、
現在、返信には、多少、時間を要しています。
順次、回答を返信しておりますので、
ご相談頂いた方はいましばらくお待ち下さい。
あと1週間ほどで正常化する見込みです。
また、すぐに回答が欲しいとか、
今日中に回答が欲しい等の急を要するご相談への対応、
さらには、医療機関の紹介は行っておりませんので、
申し訳ありませんが、くれぐれもよろしくお願いいたします。
ということで、今週の更新は1件のみです。
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★今週の更新情報★
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2005年8月20日 妊娠報告
無排卵を排卵誘発剤とカラダづくりで
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2005082001.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
━[COLUMN]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊娠スイッチのONとOFF
〜 不妊の悩ましさを分析すると
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◆よくある"奇跡"
一昨日、ある方からメールで妊娠の報告を頂きました。
不妊期間が8年で、
その間、受けた治療はAIHが9回、IVFが5回ということなのですが、
なんと!、自然妊娠されたというのです。
治療を休憩していた間のことだったそうで、
主治医の先生も「奇跡的だ」と、
喜びながらも複雑な表情で首をひねっておられたそうです。
高度な治療を受けても妊娠しなかったのに、
ひょこっと、自然妊娠するという、
そんな、"奇跡的な妊娠"は、実は、よくあります。
或いは、子供が出来ないのだけれども、諸処の事情から不妊治療を受けずに、
結婚後10年目に、突然、妊娠するなんてことも、やはり、あります。
生命の神秘さ、偉大さを実感する時でもありますが、
とにかく、"奇跡"は、よく起こります。
くれぐれも誤解しないで頂きたいのは、
高度な治療を受けても妊娠しなくても、必ず、自然妊娠出来るとか、
治療を受けなくても、
いつか、必ず、自然妊娠出来ると言っている訳ではありません。
生命の誕生に際しては、
予想外のことが起こることがあるということです。
もしかしたら、"奇跡的"とは言えない頻度かもしれません。
◆妊娠を妨げる要因の多様性と複合性
今年の5月に「Biology of Reproduction」という生殖医療専門誌に、
興味深い記事が掲載されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15888730&query_hl=15
それは、ハムスターの実験で、
タバコが、卵管が卵子や受精卵を運ぶ力を低下させ、
受精や妊娠が起こりにくくさせることが判明したというのです。
興味を引いたのは、タバコの害もさることながら、
妊娠を妨げる要因は本当に色々ある、ということでした。
普通、卵管因子と言えば、
性感染症や子宮内膜症なんかで癒着や炎症がおこって、
卵管の閉塞し、通過性が低下してしまうことをイメージしますが、
そんなケースだけではないようです。
排卵された卵子や受精卵は、自力で移動するわけではなくて、
卵管の内側の"繊毛"という毛のような組織によって、
運ばれるそうなのですが、
この繊毛の動きに支障がおきると卵管の通過性に問題がなくても、
卵子や受精卵が移動出来なくなって、
受精や妊娠が妨げられ、不妊の原因になるというのです。
このような卵管の内側で起こっていることは、
通常の検査では発見しようがありません。
今さらながら、不妊原因の多様性と複合性を実感させられるものです。
◆不妊症を正確に把握することが難しいのは・・・
さて、いわゆる"奇跡的"としか言いようのない、
予想外の妊娠が起こり得るのは、
あくまで、推測ですが、
不妊の原因がいろいろ複数あって、
かつ、それらは固定的ではなく、
その時々で、異なるからではないでしょうか?
そのように考えないと、到底、説明がつきません。
イメージ的には、こうです。
妊娠が成立するためには、
さまざまな条件が全てクリアする必要があるのですが、
それは、それぞれの条件のスイッチが全て"オン"になった時です。
ところが、その中のスイッチが、
1つでも"オフ"になると妊娠は成立しません。
そして、オフになるスイッチは1つではなく、
また、常に同じスイッチがオフになっているわけでもなく、
オフになるスイッチは、時として、変わるのです。
さらに、どうなれば、オンになって、
どうすれば、オフになるのか、
明確な目安がなく、たまたま、オンになったり、
たまたま、オフになったりすることがあるのかもしれません。
◆不妊治療特有の悩ましさ・・・
いかがでしょうか?
不妊検査の精度がいい加減であると言いたいわけではありません。
人間のカラダには"曖昧な面"があるということを知って欲しいのです。
予想外の妊娠が起こることだけでなく、
不妊治療の成功率の低さ、
どうしても不妊治療が長引いてしまうことがあること、
そして、不妊症を正確に理解し、
的確な対策を講じることが、案外、難しい場合があることも、
多少は理解しやすくなるのではないでしょうか。
不妊の原因を追求し過ぎると、
時として、ストレスを溜めてしまうだけに終わることもあるでしょう。
もちろん、全ての不妊症がこのように複雑で、
分かりづらいものではありません。
もしも、あなたが、不妊期間が長引いていて、
何周期も結果が伴わない治療に、どうにもくじけそう・・・、
そんな状態なのであれば、
少しは、頭を整理し、前を向けるきっかけになればとう願いを込めて、
書いてみました。
━<妊カラウィークリースペシャル>━━━━━━━━━━━━━━━━━
"妊カラ"ウィークリー【15】
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"妊カラ"ウィークリーです。
このコーナーで取り上げるトピックのほとんどは、"食べる"ことです。
なぜなら、私たちのカラダは、
100%食べたものを材料として作られ、
生殖機能を始めとして、全てのカラダの機能は、
100%食べたものから得たさまざまな成分や、
それによって作られたホルモンや酵素の働きによって
正常に働いているからです。
ですから、どんな物をどのように食べるかによって、
カラダの機能の働き具合が変わってくるのです。
今週のテーマは、"超低脂肪食は危険"です。
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超低脂肪食は妊娠しにくくさせる
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"脂肪"と聞くと、どんなイメージを抱きますか?
脂肪はできるだけ取らないように、
カラダにはできるだけ溜めないように注意するでしょう。
ところが、カラダや食事中の脂肪の欠乏は、
生殖機能には大きな脅威となります。
LDLコレステロールは、多すぎると悪玉になりますが、
少な過ぎても危険なのです。
血液中のLDLコレステロールの量が十分でない場合は、
正常な月経が期待出来なくなるからです。
ダイエットを意識するあまり、
間違った食事によって、極端に脂肪をカットし、
激しい運動によって、
LDLコレステロールの値をぎりぎりまで下げている女性は、
月経周期が乱れ、妊娠しづらくなるばかりでなく、
骨が脆くなり、更年期後の骨粗鬆症を覚悟しなければならないと、
専門家は指摘しています。
女性ホルモンであるエストロゲンは、
脂肪とコレステロールから作られ、
エストロゲンは卵巣で作られる他、脂肪組織でも作られます。
ですから、カラダの脂肪を欠乏させたときには、
生殖機能が停止してしまい、
正常なホルモンの産生と正常な月経があるためには、
ある量のLDLコレステロールが必要になってきます。
低脂肪に心当たりのある方は、
オリーブオイルを積極的に摂取することをお勧めします。
◎〈今日から実践出来る妊娠術〉"妊カラ"ウィークリーで、
希望するテーマやご質問があれば、どしどし、メール下さい!
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━[不妊に関するご相談は]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人には聞けない不妊の悩み 専門家がお答します
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あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案します
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皆さんからの妊娠報告をお待ちしています
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■編集後記
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妊娠のために、卵子の"若さ"に関心がいきがちですが、
卵子を若くするためにはどうすればよいの?
と考えると途方に暮れてしまいませんか?
基本は、母体の"若さ"です。
妊娠には、卵子の若さは最も大切な要素なのですが、
それは、母体の若さに比例するものです。
妊娠、出産という、自分のカラダの中に、
もう1つ別の人間を作り出す作業ですから、
母体に大変な"肉体的ストレス"がかかります。
母体は、そうした大きな肉体的ストレスに耐えられるカラダかどうかが、
妊娠のために最も必要とされる条件だからです。
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妊娠しやすいカラダづくり No.118
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【発 行】 株式会社ライフケアマネジメント内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【発行責任者】細川忠宏(不妊カウンセリング学会所属)
【編 集】 酒井奈緒
【監 修】 荻田浩司(内科医・医学博士)
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