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妊娠しやすいカラダづくり
[メルマガ版毎週土曜日配信]
2005/8/27 #119
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関する様々な情報を、出来る限り客観的な視点で提供します。
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みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。
先日、主婦の友社の雑誌「赤ちゃんが欲しい」の編集部から取材があり、
高温期のグレープフルーツや胚移植前の生パイナップル、低温期の豆乳等、
多くの妊娠を望む女性の間で広まっている、
"妊娠しやすくさせる食品"について意見を求められました。
いずれの食品も私たちの身体を形成したり、
活動する上で不可欠な栄養成分を豊富に含みますから、
決して、食べて無駄になるものではありませんが、
これらの食べ物をたくさん食べたからと言って、
特別に、妊娠しやすくなるというわけでもないと思います。
あくまでも推測ですが、いずれの食品も、
伝言ゲームのように、人から人へ伝わっていくうちに、
都合よく解釈されるようになったのではないでしょうか。
特に、最近のブログブームで、
伝わる早さと量が飛躍的に高まったように思います。
こう考えると、インターネットの普及で情報の量が増え、
伝わるスピードが早くなったことは、
よいことばかりではないのかもしれません。
受け取る側の使い方で、よくも悪くもなってしまうようです。
実際のところ、手っ取り早く、結論だけを求める風潮は、
物事を鵜のみにしてしまいやすくさせるのではないでしょうか。
「○○を食べれば妊娠する!」なんていう話を耳にすると、
確かに、心が動きます。
もちろん、よいとされているものは、
とりあえず、取り入れてみるという考え自体は、
決して間違っているとは思いません。
ただ、なぜそうなるのかくらいは、冷静に考えたいものです。
不妊症は、なかなかに複雑で分かりづらいところがあります。
だからと言って、誰か、偉い人におまかせする時代ではありません。
ですから、複雑で、ややこしそうだからと言って、
初めから自分で考えることを諦めないで、
"勉強すること"がとても大事なことのように思います。
私たちは、多くの方々とメールや電話で接してきて、
やはり、勉強をしている人が圧倒的に有利だと、つくづく感じています。
さて、今週の更新内容は以下の通りです。
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★今週の更新情報★
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2005年8月20日 Q&A
抗精子抗体が陽性です
http://www.akanbou.com/qa/qa.dr.tatsumi-008.html
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2005年8月26日 妊娠報告
7年間の不妊期間の後お腹マッサージで自然妊娠
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2005082601.html
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2005年8月26日 最新ニュース
ストレスと体外受精の治療成績の関係
http://www.akanbou.com/news/news.2005082601.html
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2005年8月25日 最新ニュース
体外受精で出産した母親の産後のブルー
http://www.akanbou.com/news/news.2005082501.html
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2005年8月24日 最新ニュース
40歳以上の体外受精治療成績
http://www.akanbou.com/news/news.2005082401.html
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2005年8月23日 最新ニュース
不妊治療費助成5年に延長方針が決定
http://www.akanbou.com/news/news.2005082301.html
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2005年8月22日 Q&A
多嚢胞性卵巣の治療方針を教えて下さい
http://www.akanbou.com/qa/qa.dr.tatsumi-007.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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今週の更新情報から
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★多嚢胞性卵巣の治療方針について
8月22日にアップしたQ&Aでは、
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療方針を、
梅ヶ丘産婦人科院長の辰巳賢一先生に大変分かりやすくご説明頂きました。
http://www.akanbou.com/qa/qa.dr.tatsumi-007.html
最近、PCOについてのご相談やご質問が急増しています。
PCOと診断されても程度によっては、
問題なく自然妊娠する場合もあれば、
簡単に排卵せずに、判断が難しいケースもあって、
一筋縄では対処できないところも多いように思います。
主なポイントをおさえて分かりやすく説明頂いておりますので、
多くの方々に参考にしていただけるのではないかと思います。
━[TOPICS]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項について
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厚生労働省は、8月12日に妊婦に対して、
クロマグロなど16種類の魚介類について、
食べ過ぎないように注意事項の案を発表しました。
昨年の6月にキンメダイなど7種類についての摂食制限の報道を、
覚えている方もおられると思いますが、
今回は、魚介類の種類を増やし、制限も厳しくしています。
■メチル水銀の胎児の健康への影響を避けるため
妊婦への魚介類の摂食制限の目的は、
メチル水銀が魚介類を介して妊婦の体内に入ることで、
胎児の健康に影響を及すことを懸念するためです。
水銀というと、水俣病を思い出す方がおられるかもしれませんが、
妊婦が魚を食べ過ぎたからといって、
子供に水俣病のような重い障害が出ることは有り得ません。
これまでの調査では、妊婦が魚介類から制限量を超える水銀を摂取した場合、
生まれた子供は、さまざまな絵を見せて物の名前を言わせるテストで、
正解率が少し下がる程度の軽い障害が生じるおそれがあるとのことです。
■どんな魚介類をどれくらい制限されているのか
※1回に食べる量を80gとした場合
●2ヶ月に1回まで
バンドウイルカ
●2週間に1回まで
コビレゴンドウ
●1週間に1回まで
キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ、エッチュウバイガイ、
ツチクジラ、マッコウクジラ
●1週間に2回まで
キダイ、クロムツ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、
イシイルカ
イルカとかクジラなんかもリストアップされていて、
たくさんの種類がありますが、馴染みのある魚はその内のいくつかですね。
■制限が必要なのは妊婦だけ?
今回の注意事項案では、妊婦、
もしくは、妊娠の可能性のある方を対象としています。
ところが、当初、調査会の座長の原案では、
"妊娠の1年前から"だったり、
アメリカやイギリス、オーストラリアでは、
明確に、"妊娠を予定している女性"を対象にしています。
妊娠を意識した女性は、上記の魚については、
食べ過ぎないように注意した方が良さそうです。
ただ、それ以外の女性や子供、男性は全く制限する必要はないそうです
■それでも、魚を食べることは大切です
昨年の6月の発表時も今回と同様、
もしかしたら、制限されている魚以外も、
捕獲地域によってはリスクが高いのではないか等の心配をされるメールが、
たくさん寄せられました。
厚生労働省も盛んに指摘していますが、
全ての魚を制限する必要は全くなく、
指定した種類の魚だけで、
魚は、良質なたんぱく質源であり、
不飽和脂肪酸の供給源としても、大切な食品で、
妊婦は制限された魚以外は、積極的に食べるように推奨しています。
━<妊カラウィークリースペシャル>━━━━━━━━━━━━━━━━━
"妊カラ"ウィークリー【16】
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"妊カラ"ウィークリーです。
8月26日にアップした妊娠報告では、
7年間の不妊期間を経て、自然妊娠をされた方が、
お腹マッサージを受けていたとの報告を頂きました。
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2005082601.html
なんでも、インドネシアでは、
産婆さんはお腹マッサージ師でもあるそうで、
子宮のポジションがよくなかったので、
マッサージによって矯正し、妊娠に至ったというのです。
もちろん、ポリープを除去するなどの治療も、
受けておられたということですから、
それだけで妊娠に至ったということではないと思いますが、
なんと、アメリカでもマッサージで、
不妊の改善や体外受精の成功率が上がったとの報道があって、
読者の方からも何通かのメールの問い合わせを頂きましたので、
ご紹介することにしました。
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腹部マッサージで不妊改善や体外受精の成功率が向上する
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http://www.medscape.com/viewarticle/480429
腹部のマッサージの効果を測定するために、
1年以上避妊しない夫婦生活を持っているにもかかわらず妊娠しなくて、
手術や感染症、子宮内膜症による炎症等で、
骨盤内に癒着がある53名の不妊患者を対象に、
10〜20時間の腹部マッサージ治療を施しました。
全ての対象者は、それ以外に不妊の要因はなく、
パートナーの精液の状態は正常でした。
その内、17名は自然妊娠を希望し、
36名は15ヶ月以内に体外受精を受ける予定でした。
自然妊娠を希望したグループで追跡調査可能な14名、
25歳から44歳の平均年齢が33.5歳の女性の内、
10名(71.4%)が、1年以内に妊娠し、
9名(64.3%)が出産しました。
体外受精を受けたグルプで追跡可能な25名、
28歳から44歳の平均年齢が36歳の女性の内、
33個の受精卵を移植し、22名が妊娠しました。
このようにいずれのグループでも、
一般的な妊娠率にくらべ、高い割合で妊娠していることから、
腹部のマッサージは、腹腔内の癒着による不妊の改善に、
不妊治療と併用することが効果的であるとしています。
生殖器官や周囲の臓器の動きを動きをよくしたり、
血行を改善することが好結果に繋がっているようです。
イメージとしては、鍼灸治療のように、
それだけで、不妊改善を図ったり、
不妊治療と併用して治療の成績を高める目的で、
取り入れられているようです。
もちろん、癒着の程度にもよると思いますが、
原因不明の不妊症に試してみる価値があるかもしれません。
◎〈今日から実践出来る妊娠術〉"妊カラ"ウィークリーで、
希望するテーマやご質問があれば、どしどし、メール下さい!
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人には聞けない不妊の悩み 専門家がお答します
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━[不妊改善のためのサプリメント活用術]━━━━━━━━━━━━━━
あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案します
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http://www.nature-g.com/funin/supple.html
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━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さんからの妊娠報告をお待ちしています
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http://www.akanbou.com/houhoku/main.html
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■編集後記
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体外受精や顕微授精等の高度な不妊治療費の助成期間が、
2年から5年に延長される方針が決定したようです。
保健がきかない治療ですから、
10万円でも助成金は有り難いという方が多いように思います。
ただ、5年に延長されるからと聞いて、どうでしょう?
5年もこの治療を続けるのか〜?なんて、
想像してしまった方も少なくないのではないでしょうか。
1日も早く、みなさんの希望が叶いますよう心よりお祈り申し上げます。
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妊娠しやすいカラダづくり No.119
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【発 行】 株式会社ライフケアマネジメント内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【発行責任者】細川忠宏(不妊カウンセリング学会所属)
【編 集】 酒井奈緒
【監 修】 荻田浩司(内科医・医学博士)
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