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VOL.158 足すことばかりが能じゃない

2006年06月03日

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           妊娠しやすいカラダづくり
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2006/6/3 #158
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.akanbou.com
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みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。

このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。

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01 今週のコラム:足すことばかりが能じゃない
02 今週の更新情報
03 連載コラム:リーベマリールの治療日記 第5回 Iさんのこと
04 妊カラサバイバルガイド:汝、理不尽さを嘆くことなかれ!

---[CONTENTS]-----------------------------------------------------

━01━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        今週のコラム
         VOL.158
      足すことばかりが能じゃない
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前号でご紹介した"週末断食のすすめ"には、
たくさんのメールを頂きました。

早速、実践してみての感想もお寄せ頂いたりしたのですが、
よくよく考えてみると、
この週末が配信後初めての週末ですから、
今日から明日にかけて、
断食に取り組んでおられる方も多いのかも知れませんね。

それにしても、嬉しかったのは、
プラスではなく、マイナスが大切であるという考え方が、
とても、心に響いたという感想を何人かの方から頂いたことです。

なにせ、世は、"プラス"に溢れていますからね!

この成分は、○○に効きますから、もっと、摂取しましょうとか、
この食べ物は、△△によいので、もっと、食べましょうなんて、
まるで、追い立てられているかのようです。

それらが、本当に必要なのかどうかも曖昧なままに、です。

ところが、いったん、プラスすることを断ってみると、
本当に自分に必要なものだけを欲するようになるのですから、
私たちに備わった精巧なメカニズムには驚かされます。

この"力"を、存分に活用しない手はありません。

そんな観点でみてみると、
とにかく、"足せばいいじゃないか"的な商品が、
ばんばん、氾濫していることに気づきます。

例えば、新聞の広告でみかけたオリゴ糖を添加したコーヒー。

コーヒーに、コーヒー豆から抽出したオリゴ糖を添加して、
お腹のビフィズス菌を増やして、
腸内環境を良好に保つというふれこみのようです。

「トクホ」だそうです。

トクホというのは、特定保健用食品の略で、
国が健康表示を許可した製品のことです。

現在、トクホに認定されている食品の効用は13種類あるそうで、
私が新聞広告でみたコーヒーは、
「おなかの調子を整える食品オリゴ糖を含む食品」になるのでしょう。

で、このお腹の調子を整えるコーヒーですが、
広告を眺めながら、どうも、釈然としないのです。

というのも、私自身、コーヒーは好きに大がつくほどなんですが、
空腹時には、極力、飲まないようにしています。
これまでの経験から、空腹時に飲むと、
きまって、お腹の調子が悪くなるからです。

調べてみると、コーヒーは胃液の分泌を促すので、
空腹時に飲むと、胃壁を痛めるからだそうです。

とにかく、コーヒーというのは、
飲み方次第では、胃腸によくないと、
私は、思っているわけです。

そんなところに、この"お腹によいコーヒー"が現れたのです。

添加されたオリゴ糖のお陰で、腸内環境がよくなっても、
胃壁を痛めてしまったら、結局は、どうなんでしょうね?

木をみて、森を見ず、なんていう気がしてなりません。

まだあります!"なんか変な"トクホが。

例えば、食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、
体に脂肪がつきにくいとされている食用油です。

だいたい、油は、余分に摂取すれば、脂肪になるものと決まっています。

だから、脂肪をつけたくなければ、
余分な油をとらなければよいだけのことです。

体によい働きが検証された成分でも、わざわざ、添加することで、
その食べ物がもっている本来の栄養成分構成ではなくなってしまえば、
それは、もう、立派な"加工食品"です。

私たちは、あくまでも、食べ物がもっている本来の栄養バランスが、
人間にとって、最も自然で、活用しやすい形態だと、確信するものです。

いくら、国のお墨付きでも、
都合のよいように、不必要に加工された食品は、
控えるのが無難なように思うのですが・・・。

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このコラムへのご感想、ご意見等は、下記のアドレスにお寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


━02━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今週の更新情報
http://www.akanbou.com
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2006年6月3日 Q&A
どのように進めていくのがいいのでしょうか
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006060301.html
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2006年6月2日 最新ニュース
大気汚染と男性の精子数との関係
http://www.akanbou.com/news/news.2006060201.html
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2006年6月1日 最新ニュース
胚の質こそが体外受精成功のカギ
http://www.akanbou.com/news/news.20060601.html
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2006年5月31日 Q&A
不妊治療の進め方について悩んでいます
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006053101.html
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2006年5月30日 最新ニュース
間違った食生活の影響は喫煙に匹敵する
http://www.akanbou.com/news/news.2006053001.html
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2006年5月29日 Q&A
友人たちの妊娠にショックを受けて
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006052901.html
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2006年5月28日 トピックス
週末断食のすすめ
http://www.akanbou.com/topics/topics-001/danjiki.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


━03━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       連載コラム リーベマリールの治療日記
    第5回 Iさんのこと
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青山さんの連載コラム「リーベマリールの治療日記」です。
今週は、リーベマリールに通われて、
4ヶ月目に念願かなって妊娠されたIさんへのインタビューです。

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         自覚が芽生えた頃から体に変化が
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実際にご懐妊されて、現在安定期に入ったIさんにインタビューしました。

Iさんは34歳の会社員、ご主人は54歳でご結婚されて6年経ちます。
過去に流産を2回されていいます。

冷え症、そして便通は2〜3日に一度という割合だったとのこと。

▼こちらに通うことを決めたきっかけは?

昨年の5月に妹から妊娠の知らせを受け、
今まで何となくダラダラと通ってきた鍼灸治療や漢方で効果が出ずに、
このままではいけないと思いました。
自己流で体づくりや食生活の改善を始めましたが、
素人判断のようなところもあり、
もうすこし専門的な体質改善のアドバイスを受けたいと思っていたところ、
「妊娠しやすいカラダづくり」のメルマガを拝見して、
職場が三鷹なので通いやすいと思い、お世話になることに決めました。

▼そして実際に進めていって一番難しかったことは?

初めは、一度にたくさんの課題が出たことに面食らいました。
生活習慣の中で、止めること(お酒やお菓子等)は、
導入部分では比較的簡単にできたのですが、
ストレスとの兼ね合いといった意味で、継続することが大変でした。
また逆に、新しく追加すること(竹踏みやお水など)は、
初めは生活のリズムに上手に組み込むことが大変でしたが、
慣れてしまえば習慣のように違和感なくできるようになりました。

▼メンタルな部分でどのような変化がありましたか?

それまでの私は、妊娠を他力本願的に望んでいた気がします。
鍼灸治療を受ければ妊娠できるとか、
○○の漢方薬を飲めば妊娠できるなど、
もっと大切な自分の食生活や生活習慣を修正することに目を向けられずに、
他人に何とかしてもらうことばかり考えていたような気がします。
しかし、生活改善に本格的に取り組み始めると、
意識としても、妊娠させてもらうのではなく、
妊娠するのは自分なんだという自覚が芽生えました。
体に変化が現れたのはそれからでした。

▼身体的にはどのような変化が見られましたか?

便秘肩こりの改善、体重が減った、風邪をひかなくなった、
慢性的な偏頭痛がなくなった、下半身の冷えが改善された、等

▼避妊期間がある※ということなどの制約でストレスや焦りを感じましたか?

主人の年齢を考えると、一日でも早くという気持ちが強かったので、
始めは3ヶ月間待たなければいけないことが時間の無駄のように思えました。
しかし、いざ生活改善が始まってみると、
慣れてくるまでに3ヶ月ぐらいはかかったと思うので、
今となっては必要な時間であったと思っています。
また、今では妊娠後3ヶ月までの受精卵の状態は、
妊娠前3ヶ月間の生活習慣が反映されているということを実感しました。
実際につわりがはじまるときちんと食べられなくなったり、
偏食になったりしましたが、
そういったときに準備期間に体が蓄積していた栄養素が、
カバーしてくれたような気がします。

※リーベマリールでは始めの3ヶ月は避妊して体質改善に取り組みます。

▼実際にご懐妊された今、振り返ってみて一番強く感じることは?

妊娠してから気づいたことは、
今までやってきた体づくりや食事改善は、
妊娠するための一過性の手段ではなく、
妊娠中や育児をしていく上で必要不可欠なことであるということでした。
始めは「妊娠するまでの我慢だから○○をしよう」、と思っていたのですが、
実際に妊娠してみると、
妊娠・出産したら更に体に気を使わなくてはならないことに気づき、
「神様は育児の準備が出来た順番に赤ちゃんを授けてくださったのだなあ」と、
実感しました。

【インタビューを終えて】

彼女は本当に一生懸命に体質改善をして努力されたので、
ほとんどは自分の力で妊娠できたと私は思っています。
人間の治癒力ってものすごいのです。
皆さんも今一度ゆっくり自分の体を見直してみてくださいね。

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◎リーベマリール 〜 不妊に悩む女性のためのトリートメントサロン
http://www18.ocn.ne.jp/~marille/
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内容に関するご質問やご意見等は、下記のアドレスにお寄せ下さい。
aoyama@akanbou.com


━04━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊 カ ラ サ バ イ バ ル ガ イ ド
    不妊を乗り切るために
http://www.akanbou.com/survaival/top.html
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妊カラサバイバルガイドは、サイト版にアップしていきます
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望んでもお子さんを授からない期間を長く経験することは、
おそらく、人生で、最も難しく、
また、ある意味、最もやりがいのある経験の1つかも知れません。

そして、苦痛や喪失感、失望を伴う経験です。

また、自身をとてつもなく成長させてくれる経験でもあります。

私たちは、妊カラサバイバルガイドが、
二人が不妊を乗り切る手助けとなるだけでなく、
二人が人間として、また、夫婦として、強くなること、
そして、二人の努力が報われることの一助になることを願って止みません。

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2006/6/3 汝、理不尽さを嘆くことなかれ!
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http://www.akanbou.com/survaival/top.html

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特集の内容に関するご質問やご意見等は、下記のアドレスにお寄せ下さい。
edit@akanbou.com


》》》妊娠しやすいカラダづくり編集室より

━[不妊に関するご相談はQ&Aへどうぞ!]━━━━━━━━━━━━━

▼人には聞けない不妊の悩みに専門家がお答します。

【回答者】

・梅ヶ丘産婦人科 院長 辰巳賢一先生
・セルフサポートグループNPO法人FINE(ファイン)代表 松本亜樹子さん
・日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー 細川忠宏

↓以下のページからどうぞ
http://www.akanbou.com/qa/main.html


━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼皆さんからの妊娠報告をお待ちしています。

とにかく、不妊を克服された方々の体験は本当に励みになります。

↓以下のページからどうぞ
http://www.akanbou.com/houhoku/main.html


━[不妊改善のためのサプリメント活用術]━━━━━━━━━━━━━━

▼サプリメントであれば、何でもよいというわけではありません。

あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案します

↓以下のページからどうぞ
http://www.nature-g.com/funin/supple.html
↓どんなサプリメントがよいのか分からないという方、ご相談下さい。
http://www.nature-g.com/query/index.html


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■編集後記 
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青山さんのリーベマリールの治療日記は、
毎月の最終週の連載なのですが、
前号は、週末断食のすすめを掲載しましたので、
スペースの関係でこの号に振り替えさせて頂きました。

さて、最近、天候が不順なようですが、
暑くもなく、寒くもないこの季節は、
やっぱり、アウトドアが気持ちいいですね。

自転車をこいでいると空気にも初夏の匂いを感じることが出来ます。

それにしても、たった1日、食べないだけでも、
なぜ、これほどまで、体と心がスッキリと感じられるのでしょうか。

なんか変な言い方ですが、
週末断食に、すっかり、はまってしまいました。

大袈裟ですが、新しい世界観を提示してくれました。

私たちの祖先は、いつも、お腹を空かしていたことに思いをはせると、
現代の社会が、いかに、不自然な生活環境を作り上げているか、
つくづく、痛感するものです。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]   No.158
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◎発行部数
・自社配信: 955部
・まぐまぐ: 4,895部
・合計部数: 5,850部(6月3日現在)
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【責任者】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)  
【WEB】 http://www.akanbou.com
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